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スキー場でバイトした経験が防災意識を高めてくれた

それは学生時代の春休みのことです。
友人と二人でスキー場の宿泊施設で
住み込みのアルバイトをしました。

この時の経験が、私の防災意識を上げることになったのです。



旅行気分のバイト先

宿はペンションよりは大きい「〇〇山荘」という名前でした。
ゲレンデからは少し離れているものの
帰りは、なだらかな坂道をスキー板を履いたまま
宿に帰られるのが売りでした。

社員さんは男女一人づつ、
その他は私たち5~6人の学生のバイトでした。
それはそれは、
毎日みんなでわちゃわちゃと楽しかったです。

仕事内容は
宿泊客の食事の配膳
調理の手伝い
掃除
建物周りの整理整頓 などなど…

難しいことは一切ありませんでした。
社員さんの指示通り作業するだけでした。

期間は2,3週間だったと思います。
週末は忙しくなりますが
平日は割と空いていて
ゆったりとした時間が流れていました。

私たちバイトは、夜になればどこかの部屋に集まり
休憩時間には地元のおいしいお店に行き
時にはゲレンデにくりだし
まるでスキー旅行気分でのバイトでした。
今でいうところの「リゾートバイト」です。

そして、その社員さんたちも一緒になって楽しく仕事をしていたのです。

ある日…

ある日の昼間…
突然、館内の火災報知器が鳴りました!

とはいえ
火や煙が見えるわけでもなく
臭いも全くしませんでした。
私たちバイトはいつもと同じように
わちゃわちゃ言いながら自分の持ち場で作業をしていました。

大丈夫、誤作動でしょ

みんながみんな、そんな風に思っていたのだと思います。

ところが…

数分すると、激怒した社員さんが私たちバイトの前に現れました
そして、全員集合がかけられ
それはそれは厳しくきつく叱られたのでした。

「今、火災報知器が鳴っても、誰も何もしようとしませんでしたね…。
幸いに、今回は火災報知器の誤作動でした。
でも、もし本当の火事だったら…と想像してみてください。
次、このようなことがあった時には
どう行動すればよいかを一人一人考えてほしいです。」

 

いつもはやさしく楽しい社員さんの「本気のお叱り」
わちゃわちゃしていた空気は一瞬にして凍りついたのでした。

それ以降は

私はこの出来事を境に火災報知器に敏感になりました。
もし鳴った時には
「誤作動じゃないかもしれない」
と思うように改心しました。

その他の災害も同様です。
地震、津波、水害などの危険性がある時も
「大丈夫じゃないかもしれない」
と思うようになったのです。

叱ってくれたことに感謝

あの時、本気で叱られていなかったら
私の防災意識はもっとレベルの低いものだったと思います。

今では、アンテナ高く感度強めに災害を意識することができています。
毎日、「何かあるかもしれない…」
と思いながら生活するようになりました。

まとめ

大きな災害が各地で起こっています。
「だれもが災害に遭ってもおかしくない」
「だれもが大丈夫じゃないかもしれない」
と思うようにしています。

日々の意識が有事の時にきっと役に立つと思います。

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