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サンタさんの「サイズ交換システム」を素直に信じた小学生の頃の想い出

クリスマスが近づくと想い出す
小学校低学年の時の想い出。

その年のサンタさんからのプレゼントは赤い長靴。
別に何が欲しいってお願いしたわけではない。
ただ、毎年枕元に靴下を置いて心待ちにしていた大イベントだった。

クリスマスの朝、「プレゼント届いているよ!」と
大きな箱を持ってきた母。
「靴下の中には入らないから、玄関に置いてあったよ!」
と言って私に手渡してくれた。

私の小さな手では持ち上げるのが大変なくらいの大きさだった。
その大きさに期待しかなく
喜んだ私はすぐさまリボンをほどきプレゼントを開けた。

プレゼントの中身は赤い長靴。

一瞬「???」となった。
特にサンタさんにお願いしたわけではない。
できればおもちゃとかの類が良かったのだと思う。
なんたって小学校低学年だから…。

母の「履いてごらん!」の声で私は早速履いてみた。

「どぉ?」と母。
「ちょっと、きゅうくつ…」と私。

残念ながらサイズが合わなかった。

どうするんだろう?
サンタさんに返すことはできるの?
返したら新しいプレゼントを持ってきてくれるの?

私は心の中でアレコレ考えていると
すかさず母が言った言葉を今も覚えている。

「サンタさんにお願いして、大きいのに替えてもらおうね!」

子どもの私は、「サンタさんってそんなことできるんだー」と
それはそれは素直な心で感動しました。
それからすぐに、私にピッタリの赤い長靴が
再びサンタさんから届きました。

***

少し大人になり、徐々にサンタさんの正体が分かってきた。
そしてクリスマスになると、あの時の赤い長靴のことを想い出す。

素直な心で感動したサンタさんの「サイズ交換システム」

それは、母がキーマンだったこと。
あの時、父は何も言わず無言だったこと。
きっと、母が買いに行ったのだろう。

我が家だけではない。
サンタさんは世界中で「サイズ交換システム」「色違い交換システム」
再配達をやっていたのだろう。
これまでも…これからも…。
そして、トナカイさんも同じくおつかれさまです。

***

噂によると…
サンタさんの存在を信じる人のところだけにプレゼントが届く…らしい。

サンタさん、キクコはあなたのことを信じています。

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