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強さと美しさについて思う

自然界における強さは美しい。
人間界において強いとはどういう状態なのだろうかといつも思ってきた。

他者を思いやる力は人間だけの強さだと信じてきたのだが、その考えは今や危うい。

動物の本能が見せる姿は美しいのに、それに比べたら人間が見せるあらゆる姿は醜悪すぎる。
本能が破壊されているのはしょうがないとして(それが人間である条件だから)、変態的な歪みをもっと奥深くに隠して、表面的にはスパッと真っ直ぐな佇まいでいられないものだろうか。

それが文明というものだと思うのだが。
そして、文明が今も存在しているのなら、それは人間の強さの一つに違いない。

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