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未来を切り開く力:やめスマ研究所のチャレンジ~設立までの背景編~


「やめスマ研究所」は、強い田舎を創りたいという想いを軸に地域課題を解決するため、地域で活躍するプレーヤーたちに横串を刺し、それぞれのありたい理想の未来を実現するために立ち上がった団体です。八女には魅力的な資源もありますが、課題も多くあります。まず、本記事ではその目標に向けて「やめスマ研究所」の立ち上がった背景や活動、ゴールについてパート毎に紹介します。

① やめスマ研究所が設立されるまで


そもそも「やめスマ研究所」は環境省が実施する【環境で地域を元気にする地域循環共生圏づくりプラットフォーム構築事業】の活動団体として株式会社アズマが採択されたことをきっかけに設立されました。
ここでは、株式会社アズマがどのような経緯で補助事業の申請を行うに至ったかを記していきます。

株式会社アズマは1978年に設立され建築板金業を主の事業として始まり、太陽光発電が登場してからは、「設備は屋根に設置されるからこれは屋根屋の仕事だ!」という代表の言葉を皮切りに再エネの業界に進出し、「強い田舎を創りたい」をキーワードに、これまで地域密着で地域内に約1300箇所の発電所を建設してきました。

当初はお客様からの要望を受け発電所を建設するだけでしたが、代表がドイツの”ヴィルポーツリート村”(電力自給率500%の村※2016年当時)を再生可能エネルギー先進地視察で訪れた際に「強い田舎を創る一つの手段として再生可能エネルギーは重要だ」ということに気付き、”エネルギーの地域内循環”を目指した事業展開を行ってきました。

エネルギーの地域内循環

その過程で八女に地域内73社の出資を受けた地域新電力会社である「やめエネルギー株式会社」が設立され、その「やめエネルギー株式会社」とコラボして創った太陽光発電設備無償設置サービスである【LED'S-Local Energy Direct Supply-】も想いに共感した多くの方にご好評いただき導入を進めてきました。

これまで行ってきた取り組みは着実に会社が目指す”エネルギーの地域内循環”に近づいているという実感はありつつも、最終的な「強い田舎を創りたい」というゴールを達成するためにはエネルギーだけでたどり着くことは不可能だという悩みを抱えていました。ですが、なかなか行政や他業種と連携することも難しくこの課題に対して動きを取れていない状況でした。

しばらくその状況は続き、コロナが世界中で蔓延して地域の会社も大きなダメージを受けました。もちろんアズマもそうです。なんとかコロナも落ち着き始めこれからのことを考えていたタイミングで冒頭記した【環境で地域を元気にする地域循環共生圏プラットフォーム構築事業】の情報を目にした時にこれまで悩んでいた課題を解決できるきっかけでもあり、地域内で横串を刺す起爆剤になりえるのではと考え、「株式会社アズマ」を筆頭申請者とし、「やめエネルギー株式会社」、「マーケティングミックス株式会社」の連名で申請を行い活動団体として採択されました。

ただ、打ち合わせを重ねる中で地域内で横串を刺すためにはアズマの名前ではなく中立で対話の場をつくるプラットフォームの方が忌憚のない意見を交わせるのではないかという想いから活動団体名を「株式会社アズマ」から「やめスマ研究所」に変更し活動をスタートする至りました。


ここまで読んで頂きありがとうございます。今回は設立までの背景を語らせていただきました。次回以降ははやめスマ研究所の名前の由来やゴール、現在の活動内容とメンバー紹介をしたいと思います。

良ければ是非そちらも読んで頂けると嬉しいです。


記入者:宮﨑 悠輔
やめスマ研究所 所長
佐賀県武雄市出身
2018年に八女に移住。
ワクワク出来る未来をイメージしながら地域で活動中。


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