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怪異が好きならおすすめ『日本現代怪異事典 副読本』

どうも柴島です。

今回はお気に入りの本を一冊紹介します。
上に書いたタイトル通りの

『日本現代怪異事典 副読本』
こちらは先に出た『日本現代怪異事典』をより楽しんで読む為の本ですが、副読本だけでもしっかり楽しめるというとんでもない本です。

恐らく色んな年代の方々が知っているであろう「トイレの花子さん」や「口裂け女」「きさらぎ駅」等の様々な怪異が紹介されています。

ただひたすら概要を載せて彼女達を紹介しているのではなく類似する点や出現する場所、使う凶器ごとにそれぞれジャンル分けされて紹介しているのが新鮮でかつこのような事典に出逢えたことが非常に嬉しかったです!

いくつか面白かった所を紹介させてください。
まずは「花子さんはなぜ大ブレイクしたのか」
というテーマです。
花子さんの原点から学校の怪談ブームやあれやこれと花子さんの話がなぜ今尚語り継がれているのか作者独自の考察が載っております。

確かに大人から今の若い子まで知っている有名な怪異の一つですよね。小さい頃に花子さんの怪談を何らかの媒体で知って奥から三番目の個室に入れなくなった方も多数いると思います。
花子さんを知った直後数週間の私がそうでした。

類似した怪異を紹介する章では「赤き衣の怪」が私はとくに良いなと思いました。 
元々赤マントの怪談が興味深かったことと赤=血に繋がる怪異の紹介から時代とともに赤だけではなく、青や地域や時代によって白色も怪異に派生していき次の項目の「色問いの怪」に話が展開していきます。

日常では赤といえば情熱や強さ等ポジティブな印象がありますが、ホラー的な見方だと一気に不吉な色に変わるのが面白いですね。

使用する凶器の章も面白かったです!
呪いや憑依のような超常的な攻撃方法と同じくらいハサミや鎌、包丁等の現実的な凶器を使う怪異が多いだろうなとは思っていましたが、わりと素手で襲いかかってくるタイプが多いのは意外でした。
見た目が怖過ぎる得体の知れないものに触れられるという点が凶器を使う怪異とはまた違う怖さを持っているのではないでしょうか。

反対に鈍器を使う怪異が少ないのは本にも書いていましたが、視覚的な面で地味だから…という説は私もありえると思います。鈍器も物によってはかっこいいと思いますが、刃物のほうが印象に残りやすいしぱっと見で映えるので強いですね。

未だにひきこさんとテケテケ、とくにテケテケは怖いです!色んな都市伝説を題材にした漫画の中でもテケテケは群を抜いて怖いです。
副読本を読んで怖さを思い出しました。 

本とは関係ありませんが、遭遇したら殺される率は高いけどべっこう飴が好きという最高のギャップがある口裂け女は可愛いと昔から思っています。

副読本には他にも都道府県別の怪異目撃情報や面白い怪談にまつわるコラムも載っているので気になった方は是非怪異事典とセットで読んでみてください。メジャーな物から知らない怪異まで沢山紹介されていて非常に面白いです。

それでは今回はこの辺で。さようなら。


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