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バイクに乗りたい#03

初コケ。

立ちコケです。
HONDA CB125 131キロを生身の人間が支える無理ゲー。
自分で起こしましたとも。

実は入校前に色々テストしました。
シートに座って足の指が付くか。
センタースタンド掛け。
倒れた車体を一人で起こせるか。
8の字取り回しが出来るか。
これらが出来なければ入校は年齢的に無理と言われた。

結果、シートは脚の裏ベタ付き。
センタースタンド掛けも難なくクリア。
車体起こし。テストしてくれた教官にその場で教わった、
肩をタンク下に入れて持ち上げる方法は出来ず、教本通りにハンドルと
ハンガーを持って起こす。
8の字もどういう状態がベストなのか理解して近い体勢が取れていたので
オールクリアとなって入校が許された。
それが去年の11月初め。
入校は空き待ちということで5ヶ月我慢。

そして初日。
受講生の若者に倣い見よう見真似でプロテクターを装備し、貸しヘルメットを着けてみるもなかなか良い具合が見つからず「緩いけどこれで良いの?」
と思いつつ外へ。
広ーい 教習コース。
BBAの時代は車の教習コースとバイクは一緒でした。
でもここは別コース凄い。
その広ーいコースの真ん中10m〜15mくらいの短い距離を1速で走って降りて
方向転換を数回繰り返し。
苦労したのはN(ニュートラル)に入れることは難しい。
「はい、今セカンド」
Nに入れたつもりなんですけどねぇぇぇぇぇぇぇ。
コンバースもどきの靴。
足先のラバーは良い仕事してくれそうと思ったのは甘かった。
なので、チラリと教官の靴を見るとニューバランスのサマースニーカー
を履いていたので次回、自分はNIKEのサマースニーカーを履くことにした。

さらに外周を半分。
「シフト変えましょー」
「はい!ぎゃー!!!!!エンストぉぉぉぉ」
「何が原因かわかる?」
「回転数がセカンドに足りなかったからでぇす」
「はい。分かってますね」
ウン十年マニュアル車乗ってるから仕組みは理解してる。が、しかし!
脚でやっていたことを手に変え、手でやっていたことを脚でやる
というスイッチはまだ出来てないBBAの脳みそ。

ここポイント。
ある程度歳を重ねると、全てを知らなくても理屈やなんとなく分かってることは多い。
だから「聞かなくていいや」にしておかないで
教官に聞く。
コツを教えてもらう。
そうするとパァァァァァと視界が開ける。
違う視点からの理解と、自分の思い込みから解放されること。
理解して正しく操作できた時の喜びは格別。

こうやって文字に起こすと、ああそうかと思う。
じゃじゃ馬に乗る自分という考えを改めて、
『バイクに動いてもらうのではない。命令を出して動かすのは自分』
これを逆に考えていたから、少しのスピードで怖がる自分がいた。
自分で運転できるという自信を持つこと。
大事だなと気がついたのは最大の収穫。

追記
今週、小説はお休みにします。頭が働きません。

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