公用パソコンを遠隔操作?個人情報流失を防ぐには

#個人情報  #教員 #教頭 #給特法

長野県の公立高校で、ニュースのリンクをクリックした教員が、ウイルス感染の警報音が出たあとに、慌てて表示されたところへ電話をかけ、アプリをインストールしたところパソコンが遠隔操作されたという。個人情報流失を防ぐには、ハード面とソフト面の複数の対策が必要だと思う。

まずはハード面。公用パソコンに職員が自由にアプリを入れられないようにすると教育委員会も言っていたが、当然そうすべきだと思う。教員の時、必要なアプリのみインストールしてもらっていたので、アプリを勝手にインストールできることに驚いた‼️

次にソフト面では、職員が相談しやすい環境(時間的にも、精神的にも、人間関係的にも)作ることが必要だと思う。残念でならないのは、この教員がなぜ先輩や情報担当職員、教頭に相談しなかったのかということ。焦って何とかしないと、と慌ててしまったのかもしれないが。ただ元教頭の私としては、教頭と教職員、または教職員同士が相談しやすい環境ではなかったのかな、とも思うのである。

私は騙された教員や当該校の教頭や校長を責めたいのではない。
今の職場にはゆとりがなさすぎる。みんな自分の分担された仕事にいっぱいいっぱいで、きっと相談するのもためらわれたのではないか、とも思った。

常々疑問に思っていたことがある。なぜ、ひとつ新しいことを取り入れたら、その分今までやっていたことを見直して精選しないのだろう。そうしないと、仕事は増える一方なのに。
給特法ができた当時の教員の平均残業時間が8時間だったのが、最近では100時間前後にまで膨らんでいる理由はここにもあるのではないか。

とにかく、子どもとだけでなく職員とも気楽に雑談できる心のゆとりや時間のゆとりがほしいものだ。そして、困った時に相談できる環境(窓口を作るとかでなく、時間的、精神的、人間関係的なゆとり)があれば、今回のようなことは防げたのではないか。
中学校、高校だと教科研究室にいる教員が多いので、教頭からは状況が見えにくいだろうが。

何より、流失した個人情報が悪用されないようにと切に願うばかりである。



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