3月の読書
概況
今月は骨太本を読もうということで冊数は稼げなかった。
また、今月は会社四季報も通読したので、まあ仕方ないかという感じ。
ウォール街のランダムウォーカー
事前知識としてはインデックスファンド一本槍の本なのかと思っていたが幅広く検証しており、どのような投資手法を採用するのであれ一読の価値がある。今年読んだ本の中で今のところベスト。
市場サイクルを極める
ものすごく単純化して言うと、市場の強気弱気・ファンダメンタルズなどは強気と弱気を行ったり来たりしていて今どの位置にいるのかを把握して投資を行うことが重要という本。
あたりまえと言ってしまえば、それまでの話ではあるし、本当に見極めはできるのか?という点も難易度は高いように思うが、10年に1回程度の強烈な強気・弱気相場だけでも見極められれば十分価値があるだろう。
わが投資術_市場は誰に微笑むか
下記に書評を書いたのでそちらを参照のこと
株式投資で普通でない利益を得る
長期目線の成長株投資の本を読んだことがなかったので手に取った。
古いと感じる部分は少なからずあったが、根源的な考え方は有用だと思う。
古いと感じたというのは、この本が書かれた時代は製造業の時代だったので、無形資産のウェイトが大きくなった現在では、その根源的な意味は何かと考える必要があるという点。
半面で、財務諸表に書かれていることだけでなく周辺情報など使える情報を総合してみることが必要という考え方は現在でも変わらないだろう。
なぜあなたは株・投信で失敗するのか
私は、成功するよりも失敗を避ける方が簡単だと考えている。
投資における失敗には2種類ある、「損をする」「儲けそこなう」の2つだ。どちらも、それぞれの投資手法に応じて受け入れられる失敗もある。
例えば、
注目を集めているセクターの成長株に投資をしないと決めている場合、「エヌビディアで儲けそこなった」というのは失敗ではない。
その企業の持つ資産価値に注目して投資しているのなら、資産の評価を見誤り、固定資産は簿価ほどの価値を持っていなかったというのは失敗である。
この観点から見て、本書はどういう立場から見たどの失敗なのか統一感がなかった。
また、失敗と断ずる視点もバラバラで理論に立脚したものから、消費生活のアドバイザーがしそうなアドバイス、山師的な話まである。この中から使える部分を抜き取ることができるなら本書を読む必要はないだろう。
読みかけの本
サイコロジー・オブ・マネー
新版バリュー投資入門
改訂版 金利を見れば投資はうまくいく
世界のへんな肉
鋼鉄都市
大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる
4月の読書
財務会計講義25版
購入済みで次に読む予定、同著者の「財務諸表分析」は古い版を読んでおり良書だったので定期的な知識のメンテナンスとして読んでおきたい。「財務諸表分析」の最新版も手元にはあるのでモチベーションが維持できれば続けて読みたい。
新版バリュー投資入門
他の本に手を出して読み進められていなかったので4月中に読み終わりたい。この次は目先を変えて、同著者の「競争戦略の謎を解く」も面白そう。(この本も10年物の積読中である)
米国会社四季報
現時点で米国株に個別投資をするつもりはないのだが、下落時に欲しい銘柄のリスト作りを始めておくのは悪い考えではないだろう。それほど急ぐ話でもないので、1月以上かけてゆっくり読めば良いと思う。
その他
ハワード・マークスの「市場サイクルを極める」が面白かったのだが、1著者の考察だとバランスが悪かろうと思うので、バブル・景気循環に関連する本を読んでおきたい。手持ちの積読本では「バブルの歴史」、「ソロスの錬金術」、「大暴落1929」、「投機バブル根拠なき熱狂」あたりが候補。
通勤中に読める軽めの本がないのが難点。「サイコロジー・オブ・マネー」を読み終わったら、何を読もうか思案中。
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