見出し画像

【祝入園】保育園看護師から保護者の皆さまへのお願い

こんにちは!現役保育園看護師のチロです。

ご入園、ご進級おめでとうございます!
保育園への入園は、お子さんだけでなく保護者の皆さまにとっても新しい生活のスタートですね。

今回はそんな入園シーズンにこそ伝えたい、”保育園看護師からのお願い”をお伝えします。
それは、『風邪をひいたらお家でゆっくり休もう』ということです。

どうしてこれが”保育園看護師からのお願い”なのかを、簡単にまとめてみます。


新入園児は必ず風邪をひく

前提として、新入園児、特に0~2歳児グループに入園したお子さんは、必ずどこかで風邪をひきます。4~6月の間に、ほぼ100%熱が出たり、なにかしらの感染症にかかったりします。

保育園の洗礼を受ける」と言われたりもしますが、これは集団生活を送るうえで、避けては通れないことでもあります。

お子さんが風邪をひいてしまったとしても、「子どもは必ず通る道なんだな」と安心してください。

子どもは風邪をひいて強くなる

そもそも、風邪をひくこと自体は、子どもにとって決して悪いことばかりではありません。
むしろ、成長の過程で風邪をひかなったとしたら心配なくらいです。

なぜなら、いろいろな風邪をひくことで、いろいろな免疫が子どもの体の中でつくられていくからです。
免疫力がつくことで、次に同じウイルスや細菌に出会ったときに、速攻でやっつけられるようになります。

子どもの頃にちゃんと風邪をひいて、たくさん免疫をつくることが、とてもとても大切な身体の働きなのです。

子どもの風邪は「休憩の合図」

新入園のお子さんにとって、保育園は初めて集団生活を送り、初めて親御さんから離れて過ごす場所です。
第2の家としてリラックス出来るようになるまで、個人差はあれど大なり小なり時間がかかります。

そんな中、ある日急に熱が出ます。
咳や鼻水が出たり、下痢したりします。

目に見える症状がなくても、朝からぐずったり、泣いて保育園に行くことを拒否したりするかもしれません。

新入園のお子さんは、みんなとっても頑張っています。
慣らし保育を無事に終えたとしても、みんな頑張って保育園に来てくれていることに変わりはないと思います。

現場にいると、そんな風に頑張っていて、心も身体も疲れてきたときに風邪をひくというパターンが多いように感じます。
もしかしたら「ちょっと休憩が必要だ…!」と身体が教えてくれているのかもしれません。

休憩に必要なものは「思う存分甘えられる環境」

なので、お子さんが風邪をひいたときは、ゆっくりとお家で休んでほしいなと思っています。
頑張ってきた日々を労わって、思う存分親御さんに甘えさせてあげてください。

親御さんに甘えることは、体調回復にとって一番の近道でもあります。
安心できる人と場所」は、必ずお子さんの治癒力を高めてくれます。

そして、安心できる人と場所が必要なのは、お子さんだけでなく親御さんにとっても同じです。
新しい生活を日々頑張っているのは、お子さんだけでなく親御さんも同じです。

育休復帰後で、前ほどバリバリ仕事に打ち込めずもどかしい想いをしたり、家事と育児と仕事の両立が想像以上に大変だったり、心身共に疲れがたまることが多いと思います。

だからこそ、親御さんもお子さんと一緒に、ふっと休憩する時間をとるようにしてみてください。
親御さんがリラックスしていると、お子さんもリラックスできます。

緊張をほどいて、休憩する。お子さんが風邪をひいたときは、ぜひ意識してみて下さい。

とはいえ、お子さんの体調不良が続くと、職場にも迷惑がかかると思い悩んだり、休みの調整がつかなかったりする場面も多々あるでしょう。

気持ちはとってもよくわかります。痛いほどわかります。

でも、今は我慢の時。
お子さんは必ず強くなります。成長します。

少しずつ免疫を獲得して、小学校に上がるころには、熱が出る頻度もぐっと少なくなりますし、小学校に行ってからは皆勤賞だって狙えます。

小学生以降の子ども時代を健康に過ごせるのは、保育園時代にたくさん風邪をひいたおかげでもあるのです。

だからこそ、お子さんが体調不良の時は当たり前に看護休暇がとれる、お家でゆっくり過ごすことができる、そんな社会であってほしいですね。

さいごに

というわけで、4月の入園シーズンに伝えたい保育園看護師からのお願いでした。
何度も言うようですが、子どもは本当にびっくりするくらい風邪をひきます。新入園のお子さんだけでなく、保育園の新入職員も風邪をひきます。

風邪をひいたときは、少しでもゆっくりお家で休んで、お子さんと一緒にリラックスしてみてくださいね!お大事に!!





この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?