スマホ『りあむ｢ボク、エメマン派なんだよね｣』

あきら「レインボーマウンテンの宣伝に来て、
　なんで“エメマンの方が好き”とか言っちゃうんデスか！
　よりにもよって他社デスよ他社！
　そりゃ炎上しマスよバカなんじゃないデスか！？」

――この惑星の住人たちは、空気を読まねば叩かれる。

りあむ「だ、だって“好きな缶コーヒーは？”とか聞かれたらつい答えちゃうじゃん！
　罠だよ嵌められたんだボクは！！」

あきら「そこは嘘でもレインボーマウンテンって言っときゃ良い話じゃないデスか！」

りあむ「ヤだよそんなのキモチワルイ！
　ボクは自分に正直に生きていたいんだ！」

――ただ……。

宇宙人ジョーンズ（アイス屋さんに扮して地球調査中）「ﾘﾝｺﾞﾉ　ｼｬｰﾍﾞｯﾄ　ﾄﾞｳｿﾞ」

りあむ「ちくしょう見てろよ……空気読まなくても叩かれなくなるくらい、ビックになってやる……！
　……ってシャーベットうまっ！」ｼｬﾘｼｬﾘ

あきら「……りあむサン独りじゃ無理ゲーだろうし、私も付き合いマスよ……」ｼｬﾘｼｬﾘ

あかり「3人いっしょなら、きっとなれるんご♪」ｼｬﾘｼｬﾘ

――この惑星の住人たちは、叩かれて、叩かれて、強くなる。

りあむ・あきら・あかり「「「……ゴクッ」」」

りあむ「……あ、あー！　シャーベットにも意外と合う！
　やっぱり缶コーヒーはエメマンよりBOSSだよねー！」

あきら（そんな、とって付けたように……）

あかり（今さら遅いんご……）

――缶コーヒーの、BOSS。
……エメラルドマウンテンも、よろしくどうぞ。