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【生成AIユースケース①】ヤフコメの全体傾向を分析してもらい示唆を出してもらう

業務および私用でわりと生成AIを利用しています。フルに活用できているわけではありませんが、たまに「これは!」と思うアウトプットを出してもらえることがあります。
もちろんすぐにうまくいくことばかりではなく、結構な回数を試行錯誤しますが、その中でわりとうまく行ったケースを、生成AIユースケースとして発表していこうと思います。
記念すべき1回目は、ニュースサイトのコメントをまとめる使い方です。


Yahoo!ニュースのコメントをまとめてもらう

Yahoo!ニュースのコメント欄は、ニュースにもよりますが結構な数のコメントがついていることが多いです。個々のコメント自体は有益でもないのも多いですが(失礼)、束として扱うと、そのニュースに対する全体感が見えることがあります。
また、時たまそのトピックに対して非常に深いコメントをしている人もおり(野生の賢者というそうです、どんな賢者だ)、そういった意見をピックアップできると面白いなと思っていました。
しかし、人力でコメント全てを拾おうとすると時間がかかるだけでなく、ネガティヴなコメントも読み込んでしまい心も疲れてしまいます。
なので、心が疲れないAI様に活躍いただこうという発想です。

特に難しい内容はありませんが、工夫した点として、Yahoo!ニュースのURLを直接入力すると、別のニュースの内容をまとめてしまったり、「アクセスできませんでした」というエラーが発生することがあります。
そこで、「『ニュースの記事タイトル』を検索して、それをまとめてください」という指示を出すことで、目的のニュースのコメントを正確に分析してもらうことができます。

プロンプト

「G7エネ相、35年までの石炭火力廃止で原則合意 30日に詳細公表」 を検索してください
・そこで表示されたYahoo!ニュースのコメントの全体傾向を分析してください
・「共感した」との件数が多いコメントの傾向をまとめてください
・コメント総数、全体傾向、多数派の意見、少数派の意見、特徴的な意見などを、数値でまとめ、そこからどのようなことが言えるのか、考察してください

実際のニュースサイトのURL:

検索結果の概要:

「G7エネ相、35年までの石炭火力廃止で原則合意 30日に詳細公表」のニュース記事に対するYahoo!ニュースのコメント欄を分析しました。

コメント分析結果:

  • コメント総数: 1,532件

  • 全体傾向: 石炭火力発電廃止に対して懐疑的、反対意見が多数を占めています。エネルギー安全保障や電力料金上昇への懸念が主な理由です。

  • 多数派の意見: 「再生可能エネルギーだけでは安定供給が難しい」「原発再稼働や新設が必要」といった意見が目立ちます。

  • 少数派の意見: 「脱炭素は必須」「再エネ拡大と省エネを進めるべき」など、石炭火力廃止に賛成する意見も一定数あります。

  • 特徴的な意見: 「他国任せでは日本のエネルギー安全保障が危ぶまれる」「原発の安全性向上と併用が現実的」といった具体的な代替案を示す意見が散見されました。

「共感した」の多いコメントの傾向:

  • 「原発再稼働・新設が必要」「再エネだけでは無理」「エネルギー自給率向上を」といった内容のコメントへの「共感した」が多数を占めています。

  • 一方、「石炭は環境に悪影響」「脱炭素は避けられない」など石炭火力廃止に前向きなコメントへの「共感した」は相対的に少数でした。

考察:
今回の分析から、多くの人が石炭火力発電廃止に懐疑的であり、エネルギー安全保障や電力料金への影響を懸念していることがわかります。原子力発電の活用を求める意見が多いのも特徴的です。一方、脱炭素の必要性を訴える意見も一定数あり、国民の間でエネルギー政策をめぐる意見の対立が見られます。今後、国民の理解を得ながら、エネルギー安全保障と脱炭素化をどう両立させていくかが重要な課題といえるでしょう。政府には丁寧な議論と具体的な対策の提示が求められます。

結果と私見

コメント総数がサイト上の数値と一致してなかったり、割合を数値で出力してくれてなかったりと、気になる点はありますが、人力でチェックしたものと出力してくれたコメントの傾向は、概ね一致するように感じます。
(なお、割合の数値は再度指示をすると出してくれました この辺り、アウトプットのゆれがありますかね)

生成AIを活用することで、大量のコメントデータから全体傾向や特徴的な意見を効率的に抽出することが一部でもできるのではと考えています。
こういった分析は、世論の動向を把握し、政策立案や企業戦略に役立てる上で有用なケースに使えるではと思います。今後も、生成AIの新たな活用方法を探っていきたいと思います。

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