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「ググる」「ディグる」はもう古い 時代は「パプる」へ?

本日の日経に興味深い記事が出ていました。

なんでもソフトバンクと契約すると、Perplexity Proが1年無料で使えるとのこと。年間プランが200ドルですので約3万円分のサービスが付いてくる感じですね。
このニュースと、あと直近自分が情報を得る際に体験したことを合わせて思ったのが、今後はPerplexityなど生成AIをベースにした情報収集の流れが主流になっていくのではないか、と言うことです。
以下、直近のデジタルマーケ関連のニュースを見て、素人なりに考えたことをつらつら書いてみました。理解の誤りや変なこと書いてたら先に謝っておきます。ごめんなさいね。


ググる時代

記憶は定かではありませんが、2000年代後半にはすでに「ググる」という言葉はあったと記憶しています。自分はまだ高校生で、当時ガラケーでまとめブログの走り(V俺など ナツカシス…)を見ておりました。その頃くらいに、ちょっとネットで調べれば分かるような内容を、すぐに人や掲示板で聞く人に対して「ggrks」といって揶揄する言葉も生まれたと思います。「知らないことはGoogleに聞くのがいちばん」との共通認識から生まれたスラングであると思っています。

検索汚染と「ディグる」時代

Google帝国の時代は長かったですが、強すぎるあまりネット上に歪みが生じていたのもあると思います。つまり、とにもかにくもSEO至上主義、アルゴリズムに迎合した記事が上位表示されていく。アルゴリズムにそっていれば、ブラックハットであろうがなんであろうが上位表示され、そこで高額商品のリンクを配置していればアフィリエイターが儲かる仕組み。直近のコアアップデートではそういったアフィリエイターを一掃する破滅の呪文として実施されたとの記載を見ました。要は、汚れちまった検索結果を、有用な個人ブログもろともブラストしてしまうと。この辺り詳しくないのでなんとも言えませんが、近年は確かに個人よりも企業サイトが検索上位に表示されることが多かったように思います。

企業サイトが上位表示されることで、一定度信頼性のある情報が表示されるようになった反面、尖った情報が表に上がってきにくくなった。具体的には個人の意見やニッチな悩みなど。こういった人の欲求に直結した情報はしかし、企業サイトといった見てくれの「清廉さ」が要求される場所には表示されません。表示されるのはごく一般的な当たり障りのない情報のみ。
そこで、より使用者の生の声やリアルな体験談を聞く為、各種SNSで情報を得る流れが生まれます。俗に言う「ディグる」というやつです。

歴史は繰り返される?SNSも汚染の時代へ

ここ数年でデジタルマーケティングのメイン市場がGoogle広告からSNSに移行しつつあると言います。ユーザーとしても広告だらけの検索結果を見るより生の情報をつかみたいと言う欲求があると思います。
しかし、このSNSに関しても直近ここをターゲットにしたより露骨な広告が問題となっています。直近ではメタ社の詐欺広告も世間を賑やかしていますが、Google以上になんでもありなのがSNS広告であるとの認識です。あっちを見るとコンプレックス刺激広告。こっちを見ると一晩で1,000万円稼ぐ方法などなど。もう疲れちゃいましたよ。

時代は「パプる」へ 〜生成AIという濾過装置〜

「パプる」って言葉をご存知でしょうか。おそらくご存知ないかと思います。なぜなら私がさっき思いついた言葉だからです。(おちょくってすみません)
それで、その「パプる」ってのが何を指すかというと、最近何度も書いている Perplexityを利用して情報を得る、ということです。つまり、今後はネット上の情報を、まずはAIの目で一次スクリーニングしてもらい、残った有益な情報を人が見ると。こうすることで、見たくもない広告や求めていないありきたりな情報を濾過し、より有益な情報に確度よくリーチするのが当たり前の時代になるのではないかと。
情報を水に置き換えるとわかりやすいかもしれません。今まで川の水(=生の情報)を飲んでいましたが、近くに出来た工場から有害物質を含む排水(=詐欺や誇大広告)で健康被害(=金銭的、精神的被害、あるいは時間の損失)が出てしまった。しかし、資本主義の性質上、工場を止めるわけには行かない。そこで、解決策として浄水設備を作り有害物質が濾された水が蛇口から出てくる。この、浄水設備こそが、AI機能によるブラウザ(直近で言うとArcなど)であると考えています。

AI搭載検索サービスは濾過装置

「パプる」の可能性

とはいえ、私もこのAI機能付きブラウザをまだまだ使いこなしているわけではありません。しかし、直近PerplexityのClaude-3回数制限騒ぎの際、当のPerplexityに聞くことで、Discord(チャットアプリ)の情報も参照し最新の状況を教えてくれた体験を経て、このAI機能による検索の可能性に少し気付いたところです。

騒動の際は極端な意見が出ますが、そういった外れ値に惑わされず、SNSも踏まえた上で全体の傾向を面で示してくれる。これがAI検索サービスの真価ではないかと。そして、そうした検索ツールを今後のメインにしたい、そう孫さんも考え、冒頭のニュースにつながったのではと妄想しました。

生成AI関連の技術革新はここかしこに起きており、一方ですこし誇張したものもあるかと考えています。しかし、こうやって自分で体験してみて、ほのかにでもテクノロジーの可能性やすごさを肌で感じていきたいものです。それは時代に取り残されない為、というネガティブな意味合いより、新しいテクノロジーにわくわくしていたい、というポジティブな面で捉えていきたいと考える今日この頃です。

余談1

メタルギアソリッド2で描かれる世界観が、まさに現代のAIによる検索(検閲?)に近いと思いました。
「君たちがひり出す糞の山から、我々が価値のある真実を選び取り、残すべき意味を紡いでやる」→生成AIによる検索の行き着く先?
「衝突を避けコミュニティに引きこもりそれぞれに都合の良い真実を垂れ流す」→現代のSNS?

当たりすぎて怖いです。お時間ある方は是非見てみてください。22年前のゲームですよこれ。

余談2

私の好きなYouTuberにあつしのぶろぐさんと言う方がいます。大阪在住のミニマリストで、ゆるい生き方と、それと対照的な疾走感のあるvlogが特徴です。かれこれ3年以上、毎週日曜日の更新を楽しみにしています。

そんなあつしさんの近況をPerplexityに聞いてみました。

あつしさんの近況を聞いてみた結果

YouTubeやXの更新情報も込みで出力してくれています。なかなか面白い使い方と個人的に思いましたがいかがでしょうか。

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