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タンゴ革命を遂げた男の、晩年の色気と狂気

56歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介(R)第2弾!

「Tango:Zero Hour」 Astor Piazzolla

1986年発売

本日紹介するのは伝統的なタンゴやバンドネオンに革命を起こしたアストロ・ピアソラ。

エレキギターを導入したり、過去のタンゴには考えられなかった事を多数やり、一時期は業界から追い出されるという破壊的精神の人物です。

でも晩年その功績は世界的に認められ、タンゴと言えばピアソラという地位を築き上げました。

なので出しているレコードの枚数も凄いし、何を聞いて良いか分からない人も多いと思いますが、私は俄然今作をお勧めします。

その理由はプロデュースをしているキップ・ハンラハンという人物。

既にnoteでも紹介済みですね。

決してメジャーな人物ではないですが、奇才であり才人であり、多くのミュージィシャン達から尊敬させる人物。

この二人が揃うなんて凄い事です。

案の定内容も素晴らしい事になってます。

ピアソロの演奏や楽曲が素晴らしいのは言うまでも無いんだけど、キップが加わる事で張りつめた緊張感とソリッドなリズムが引き立ちます。

それは研ぎ澄まされた刃物の様な狂気を感じさせるし、そこから発生する色気がダダ洩れなんです。

凄い!

タンゴとか中々チャンと聞く期会ないと思いますが、今作はぜひ聞いて貰いたい一枚です。

この後もう2枚キップがプロデュースしていて、ピアソラの後期の傑作三部作と言われています。

皆様にはオープニングのこの曲を。


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