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お釈迦様は「すべては苦だ」とお説きになった

今の幸せに気づくには…

   お釈迦様は
   「すべては苦だ」と
   お説きになった 
№198
2024.04.01

楽(幸せ)の感じ方は「当たり前の規準」と深く関わっています。何かが当たり前の規準を上回れば幸せを、下回れば不幸せを感じます。たとえば「私は一万円相当の仕事をした」と考えている人が二万円の報酬を手にすれば、その人は幸せを感じるし、五〇〇〇円の報酬を手にすれば、不幸せを感じます。幸不幸の感じ方は、「当たり前の規準」をどこに設けるかによって変わるのです。
(平岡 聡『心がすぅーっと軽くなるブッダの処世術』ワニブックス)

幸せを感じた2万円の報酬も、2万円が続くと、それが当たり前となり、2万円の報酬は幸せとは無縁となります。当たり前の規準は上がるばかりです。ますます幸せは遠のきます。
では、どうしたらよいのでしょうか?
答えは簡単です。当たり前の規準を下げればよいのです。
平岡氏は、「仏教は当たり前の規準を「一切皆苦」に置きます。それ故、「人生は苦である」が出発点となるのです」と述べられます。

苦しいのが当たり前、何事もないことが幸せなのです。なぜなら、仏教でいう「苦」とは「思い通りにならないこと」という意味だからです。
病気をしたり、事故に遭った時、普段過ごしている生活がどれほど素晴らしいことなのかに気づかされますよね。
1万円は幸せ、2万円なら飛び上がるほどの幸せ、5千円だって幸せなのです。報酬がなくても幸せが潜んでいることでしょう。

「当たり前」を中間(上位)に置くから、良いことがあった時には「幸せ」、良いことがなければ「不幸せ」と感じるのです。

「一切皆苦(すべては苦である)」というお釈迦様の教えを心に留めて置けたなら、きっと多くの幸せに気づくことができるはずです。

お読みいただきありがとうございます

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