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日蓮宗僧侶 高校教員 月に2回(1日・16日)に教箋を掲載しています。過去の教箋はtkhscjnにあります。宜しくお願い致します。

最近の記事

自分に与えられた役目とは

  自分に与えられた   役目とは          №200         2024.05.01 私たちには皆、お役目があります。その中身、人生の課題やテーマは人それぞれ違い、まったく同じ人はいません。 私は寿命を「この世でのお役目を果たす時間」と定義しています。人それぞれでお役目が違うわけですから、寿命も違って当然です。 このお役目ですが、どこかに答えが落ちているわけではありません。「あなたのお役目はこれですよ」と、誰かが教えてくれるわけではないのです。ただし、日常生

    • ありのままを受け入れる

          ありのままを     受け入れる      No.199 2024.04.16 悩み苦しみは、自分の思いどおりにしようとすることから始まります。 すべてを肯定し、ありのまま受け入れることができれば、何も変える必要がなくなり、悩みが消えて自分自身が一番楽になれます。 笑うということは、肯定し、受け入れ、共鳴しているということです。 子供の通信簿を見て成績が全部1だったとき、「なんだ、この成績は」と叱ったりせず、「すごい。安定している!」と言って笑ったら、その子の成績

      • お釈迦様は「すべては苦だ」とお説きになった

        今の幸せに気づくには…    お釈迦様は    「すべては苦だ」と    お説きになった  №198 2024.04.01 楽(幸せ)の感じ方は「当たり前の規準」と深く関わっています。何かが当たり前の規準を上回れば幸せを、下回れば不幸せを感じます。たとえば「私は一万円相当の仕事をした」と考えている人が二万円の報酬を手にすれば、その人は幸せを感じるし、五〇〇〇円の報酬を手にすれば、不幸せを感じます。幸不幸の感じ方は、「当たり前の規準」をどこに設けるかによって変わるのです。

        • 良心をともしびとする

               良心を     ともしびとする №197 2024.03.16 「良心が、一番大切かもしれない」   (天海祐希(あまみ・ゆうき)、俳優)  良い仕事をしたからといって、評価や成果を得られるとは限らない。手抜きな仕事をした人が得する場面すら、珍しくはない。楽をしようと思えば、大体の仕事はそれなりに手を抜くことができる。  ところがいい加減に片付けようとすると、「そんなことなしない方がいい」と良心がささやく。それに従い、自分に楽を許さず、1つの仕事を完成させたときに

        自分に与えられた役目とは

          人生の舵をとるのは自分

          人生の舵を とるのは自分 №196 2024.03.01 自分の人生の舵はいつも自分が握っている。右に行きたければ右に舵をとるし、左に行きたければ左に舵をとる。間違って、南極のほうに行っちゃうこともあるでしょう。だったら途中で舵の方向を変えればいいんです。ハワイに向かっているのに、ペンギンが出てきたらおかしいでしょう? 流氷が流れてきておかしいから、「これは間違った。舵の方向を変えよう」でいいんです。だって、舵を握っているのはあなたなんだから。間違いはある。だけど、自分の人

          人生の舵をとるのは自分

          生きているのは今この時

          №195 2024.02.16 矢作直樹『悩まない生き方:あるがままで今を生きる』(知的生きかた文庫や40-1)より 「死は生物としての宿命ですが、死は同時に私たちの「次の生」のための出発点です。私たちの本質である「魂」は永遠不変の存在であり、肉体が滅んでも私たちの本質が滅びることはありません。とは言え、今回の人生はこれっきりです。次回はまったく違う人生を歩くことになります。 そう考えると、今回の人生でやっておきたいこと、やるべきことが、皆さんそれぞれに浮かぶのではないで

          生きているのは今この時

          思い通りにはならないものだ

                       No.194                          2024.02.01 「わずかに結びついている時が尊い」 (山田太一(やまだ・たいち)、脚本家) 人から裏切られれば誰だって傷つく。友人が陰で自分を批判していたと知っただけでも、ひどく気が滅入るものだ。そういう経験が原因で、人間不信に陥ることもある。  山田は、父親から「人間は結局、自分だけがかわいいのであり、他人は決して本気でお前に興味を持ったりしない」と言われて育ったとい

          思い通りにはならないものだ

          事実は1つ     見方は

                      №193              2024.01.16 出かけようとした矢先に靴のひもが切れた! 「最悪。何で今なの? 全くツイてない。」 「ありがたい。ツイてる。出先で切れたら、つまずいてケガしたかも。もしかしたら転んで車にひかれていたかも・・・」 様々なとらえ方があるでしょうが、大別すると、1つの事実に対して、不満を持つ、感謝できる、の2つに分けられると思います。 「ツイてる」「ありがたい」と見る人は、ツイてることが次々と起こります。なぜな

          事実は1つ     見方は

          今年の干支は甲辰

          新年あけましておめでとうございます。 今年の干支(えと)は「甲辰(きのえ たつ)」です。 さて、今年はどんな年回りなのでしょうか。 陰陽五行でみますと、「甲」は「きのえ(木の兄、木の陽)」で、十干の最初に位置することから、生命が誕生した状態を表し、また「きのえ」は成長、寛大、発展、季節では春を意味します。 「辰」は十二支の5番目で同じく「きのえ」です。草木の成長が一段落し、整った状態を表しますので、すべての新芽が葉を広げ、降り注ぐ日の光を全身で浴びている中春のイメージです。

          今年の干支は甲辰

          幸せは自分の心が決める

                     №191            2023.12.16                   「幸も不幸も、勝ちも負けも、成功も失敗も、敵や味方も、全部自分が決めている」      (小林正観) 全部自分が決めているということは、幸せとか不幸とかというものは、まったく宇宙には存在しないということです。 仏教でも一切法は空であり、諸行無常、諸法無我と説かれますから、同様です。 「人間万事塞翁が馬」のことわざ通り、一見不幸のように見えても、振り返ってみると

          幸せは自分の心が決める

          表情は他人のためにある

             表情は    他人のためにある             №190 2023.12.01                     顔は自分のものです。でも、表情は自分のためではなくて、実は 他人のためにあるんです。ですから、「私の表情はこんなものなので、しょうがないです」と言う人には、はっきりと伝えます。 「それは、迷惑です」 表情が暗い人やしかめっ面の人は、ある意味、生きているだけで、不愉快な菌をばらまいていることと同じです。 表情は他人のためにあるのです。明るい表

          表情は他人のためにある

          人のふり見て我がふり直せ

              人のふり見て     我がふり直せ                                              №189 2023.11.16 あなたを憎む人のことを、憎み返さないでください。誰かとトラブルになって、憎しみや悪意にさらされていると感じたとき、憎み返さないのは難しいでしょう。けれど、スピリチュアリズムでは「憎んでくれる」という言い方をします。それはあなたに「憎まれる苦しみ」を教えるために、その人が「人を憎む」というマイナスの経験

          人のふり見て我がふり直せ

          あなたにしかできない

                     №188            2023.11.01                        神様があなたを作った理由、知っていますか。 それはあなたにしかできないことがあるからです。 だから、あなたが生まれてきた。あなたの得意なものは何ですか。好きなこと、悩んでいることの中にヒントがあります。たまには立ち止まって、悩んでいる自分を、何かに没頭している自分を振り返る。そんな優しい時間を、持ちませんか。 (高野登・志賀内泰弘『「また、あなたと仕事

          あなたにしかできない

          人の幸せに協力する

          運勢を好転させる方法は、たった一つなんだよ。 人の幸せに協力すること、これしかないの。 人の幸せに協力すると、運勢って好転してくるんだよ。  (斎藤一人『使命』KADOKAWA) 運は自分で切り開くもの、といわれます。自分の努力なくして、良い結果は生まれません。 しかし、自分の努力だけでは開けません。その運をはこんでくれるのは、自分を支えてくれる周りの力です。輝かしい成果を挙げたスポーツ選手ほど、まず第一に周りの方々への感謝の意を伝えるのは、そのことを深く理解できているから

          人の幸せに協力する

          すべての人に好かれることも嫌われることもない

          人の見方というのは、それぞれの立場でまったく違います。 仏教に、「一水四見(いっすいしけん)」という言葉があります。 同じ水を見ても、餓鬼は火炎と見る、天人は宝石と見る、人間は水と見て、魚はすみかと見る。 これは、それぞれの立場や状況が違うと、感じ方や、見方がまったく変わってくるということを表わしたものです。コップに水が半分入っているのを見て、「半分もある」と思う人がいれば、「半分しかない」と思う人もいます。一般の人にとって、警察官は、自分たちを守ってくれる存在でしょうが、犯

          すべての人に好かれることも嫌われることもない

          見えないところに目を向ける

              見えない所に     目を向ける                                               No.185 2023.09.16 月が隠れると、人びとは月が沈んだといい、月が現れると、人びとは月が出たという。けれども月は常に住して出没することがない。仏もそのように、常に住して生滅しないのであるが、ただ人びとを教えるために消滅を示す。 人びとは月が満ちるとか、月が欠けるとかいうけれども、月は常に満ちており、増すこともなく減ることもな

          見えないところに目を向ける