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街の文章【行き帰り】

街に出てみると、いろいろなところで文章を目にする。
こういうのも、誰かが真心を込めて書いて、推敲を重ね、これは!というものが印刷されて俺の目に届くんだろう。

街の文章を読んで味わう。

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行きより帰りは、
ちょっとうれしい。
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行きも帰りも、
みなさん、
おつかれ生です。
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こういう小競り合いを見るのは嫌いじゃないよ。

「お家に帰ってからどうぞ」とサントリーが言ったら。
「行きも帰りも飲んじゃおうよ」とアサヒ。

そりゃ、行きも帰りもおいしいビール飲みたいよね!

ところで、何かと何かを比較する時の文章って
『●●は、■■より★★だ。』
という順番が自然じゃないか?
例えばこんな感じ。
例文)『“行きも帰りも”にしたほうが、“帰りだけ”より2倍売れるだろう。』

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帰りは、行きよりちょっとうれしい。
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とした方が自然な文になるような気がしないでもないけど、
でも、ちょっと平凡な文章になっちゃうかな。

デザイン的には、
文章の先頭が『帰』の文字だったら、メインのキャッチコピーの『帰れば、』と揃っていいんじゃないかという気もする。

広告として見ると、
『帰る』という日常の行動に、金麦を組み込んでしまうサントリーの戦略は、気がきいてるね。
行動と感情を上手に結びつけてる。

キリンさん、サッポロさん、次に出すなら
『行きも、出先でも、帰りも』
ってことですかね?


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