見出し画像

苦しかったときの話をしようか〜森岡 毅〜

さて今日のおすすめ本はUSJの再建で有名な森岡さん。この本は私の大好きな本でもあります。
(内容の整理がまだですが、散らかっている状態でとりあえず載せます)

フレームワーク(パースペクティブ)なるものがある。これを作り上げる事が本書の目的である。パースペクティブはどのようなものか。いわば将来の設計図のようなものである。パースペクティブさえあれば将来を見通せて上手く世の中を生きて行く事ができる。
このパースペクティブに大事な要素は自身の強みである。なぜ強みが大事なのか、ここからお話ししよう。
そもそも著者は会社と結婚するな、職能と結婚しろと言っている。これは職能=強みだけは裏切らないからだ。強みは強みとして機能する文脈がある。赤ピクミンが海の中で溺れるように文脈に沿って強みを発揮しなければならない。強みと文脈、こちらがパースペクティブには不可欠だ。パースペクティブの要素が分かったらその形を見てみよう。つまり構造である。
様々な現実を生み出している構造をあきらかにすることは重要である。パースペクティブは透明な円錐のようなもので、どうゆう構造になっているか目で見て手で触れて分かるようにイメージしなければならない。つまりは構造をあきらかにする事は自分をよく知り絵に落とす行為である。そうする事であとはパースペクティブの模倣絵を使えば将来の見通しがつくという事である。一番大切なのは自己理解、これが一番難しい。自己理解がないと灰色の悩みは深くなる一方だ。本当はそういう自分を「平凡で中途半端」と悲観的に疑うのではなく、「何でもできる」と楽観的に捉えるべきなのだけれど、どうしても不安が先行してしまう。
悩みの本質は選択肢を知らないから分からないのではない。仮に全ての職業を表面的に体験できれば、それはいい職業選択になるのか。問題は外ではなく内側に隠れているのだ。やりたい事は軸(モットー)が必要である。一人の軸は複数ある。軸は色々な分解できる要素でできているから、経験によって(要素の付け足しによって)変化していくだろう。最も大切なものが変わることがある。だから未来に「軸」が変わることは全く恐れなくていい。もし一生懸命軸を探しても見つからなかったら?その場合はどの選択してもいいという事に他ならない。経験がないのに考えても仕方ない」は間違いだ。〝わかる〟ということは、何がわからないのかを、わかることである。考えたらわかることと、考えてもわからないことの境界が自分なりに納得できるようになることだ。自分なりにその何かを得るために行動することが可能になるので、たとえわからないことが解消できていなくても、自分なりの最善で向き合っていることは少なくともわかる。つまり君の不安は、わからないことをずっと放置してきた〝うしろめたさの闇〟から溢れ出てきている。
強みを見つけてその強みを文脈で輝かせる必要がある。そのためには強みを磨いていかなければならない。磨く過程においても相対的な社会の評価はずっとある。負けや挫折も幾度と味わうだろう。最後に君はきっと、競争している本当の相手は実は他人ではなく、自分の中にある自己保存の本能(楽で安心安全な方向へ行きたがる心理)だったことを実感するだろう。一周回って、やはり内なる声を聴いて「軸」と「宝物」が、他人との競争よりも一番大事だとわかる日がきっと来ると予言しておく。

スキル(職能)こそが、相対的に最も維持可能な個人財産である
就職活動とは、まるでどこかに1つしかない正解を探して追い求めることで、それを見つけ損なったら人生が大失敗するような不安がつきまとっていないだろうか? しかし社会人になるとはそういう事ではまったくない。
認識できるかどうかのチャレンジはあるとしても、そもそも君にもなんらかの特徴というものがすでにある。たとえば、バイタリティーに秀でて困難な状況でも挑戦し続ける馬力が宝物のAさんは、その特徴が強みにならない職能や職場を見つけることの方が難しいだろう。考えることが宝物のBさんは、〝考えてはいけない/深く考えると損をする特殊な環境〟を回避できさえすれば、その宝物はまさしく重宝されるに違いない。その特徴が宝としてより活かせる職能、そしてそれを獲得できそうな会社を自分なりに見極めて行けばよいのだ。Bさんは、頭ごなしに上に従えという会社や声のデカイ人が勝つ会社ではなく、年齢や性別を問わず「誰が正しいか」ではなくて「何が正しいか」を議論できる会社をいくつか探せば良い。では不正解とは?不正解は自分にとって決定的に向いていない仕事に就く事である。自分にとって決定的に向いていない仕事とは何か? それは「自分の特徴が裏目に出る」かつ「自分にとって情熱がどうしても湧いてこない仕事」のことであり、この2つはたいてい連鎖して起こる。ではどうして不正解をつかんでしまうのか? もしも決定的に向いていないとわかっていたのなら、普通は最初からそんな会社を受ける選択自体をしない。つまり不正解パターンは、やってみてから自分に向いていないことに気がつくのが典型的だ。不正解をつかんだ原因の大半は、自己分析不足に起因している。こんな会社だとは思わなかった」と。そういう人の真相を突き詰めると、こんなはずではなかったのは会社ではなく、自分自身であることが多いのだ。

そもそも人間は平等ではない。
自分が変えられるのは自立するまでは持って生まれたものをどのように活かせるかであり、自立してからは持って生まれたものを正しい文脈で能動的に泳ぎ続けるかによる。コントロールできる変数を抽象化してまとめると(自分の強みの理解がや振り返りが前提だが)①強みを磨く努力②環境の選択しかない。これが現代の資本主義社会を生き抜くパースペクティブの一つである。

現象にとらわれず構造を見る力、それらの構造から本質を見抜く力を養わなければならない。資本主義の本質は人間の欲。資本主義は人間の欲をエネルギーにして、人々を競争させる事で社会を発展させる構造をもつ。資本主義とは愚かである事と無知である事に罰金を課す世界である。肝心なのは資本家を射程圏内に捉えるパースペクティブを持っているかどうかだ。心地良くなってきたときそこ、環境を大きく変える挑戦がキャリアの向上に有効だとつくづく気づく。
年収を決める3つのドライバー。職能の価値。したがって年収が上がらないのは自分の価値が上がっていないことに起因する。2つ目は業界の構造。業界の構造により払える年収の上限がきまる。年収を上げて転職をするならば職能が生きる所か違う業界を選ぶかしかない。
3つ目は成功度合いによるドライバー。その人がどれだけ重要で代替不可能な能力を有しているかとも言い換えられる。どれだけ自分の価値を認めさせるか。年収の期待値の上下を知った上で、それでも自分にとって情熱を持てる好きな仕事を選ぶべき。好きでないと3つ目の成功度合いを上に持っていくのが困難だからである。またどの業界でもある程度プロになれば職能のステップアップが可能である。例えばカレー屋の大将はカレーを作るよりフランチャイズにしてそのノウハウを売る事もできる。
何にせよ上記を可能にするのは期待値の正しい理解と成功を定義づける目的を明確化する必要がある。

持たないものが持つもの(資本家と定義)になるには社会構造上の有利さを活かして資本家になるしかない。資本家に這い上がる方法は2つ。創業してexitするか、ストックオプションを持つか。ストックオプションで大事なのはこの話がくるようにその人しか業績改善ができないと思わせる事。そのためには強みの磨きと実績を出し続けるしかない。その市場価値を判断してくれる優秀なヘッドハンターと繋がっておくことも大事である。サラリーマンの辛さは自分の意志と反した決定を甘受しなければいけない事だろう。大事なことは自分に合った苦労を選ぶために、パースペクティブを広く持つことだろう。

市場の需要がどれだけ将来にわたって安定してありつづけるか。人口変遷の調査と基幹技術の代替性の調査。市場の需要の原則は必ず消費者の相対的な好意度に従う。市場が伸びるかシェアを取れるかで決まり、その企業の構造をみる必要がある。そのコアコンピテンシーを見極める必要がある。競合参入を防ぐ手立てがあればそれもプラスとしてカウントする。代表例は特許やブランドである

学びとる意思があれば同じ河を渡る事は二度となく、知恵と知識を集積して自分の世界を広げていく過程は喜びに満ちている。→失敗しても大丈夫ということ

仮設でもいいから目的を立ててみる重要性。なぜ重要かは納得性と一貫性にある。具体的な事で結論づけるのではなく、自分がどうハッピーになるのかという未来の理想状態から発想する事が大事。
そして目的が見つかったのならば戦略を立てる必要がある。まずは戦略に必要な自分の資源(強み)を明確化しなければならない。
またモノ金時間情報なども加味しなければならない。
強みを見つけるには、自分の特徴とそれに合う文脈によって発揮される。それは好きな事をしている場合が多い。

緊張しない正体。マイブランドを定めておく。
効果→一つ目はプレゼンなどで緊張しない。二つ目はキャリアを歩む際の習得すべきものが見えてくる、3つめは自分のブランドエクイティーが、積み上がる。まずは自分のキャラクター設定を明確にし、その通りに行動する。評価されたい人にあうように設計する。ブランドエクイティーピラミッドの設計。ピラミッドの最上部のドメインの設定は業界や同じ職能で切るとよりマイブランドが強くなりやすい。軸(社長になり資産と最大瞬間風速を手に入れる、また戦略の難易度からゲーム性が高い)→職種→業界の設定
stとctなるものがある。いわゆるwhoだ。これは切り口によって異なる。個人のリソースは限られるために投入はしっかりと定義して行う。whatはブランドの価値そのもの。ここで購買者を見てみれば彼らは情緒的に物事を決めてる。故にwhatは目に見えない事がほとんどであるがブランドの本質的な価値である。reason to belive。通称rtb。whatを信じるに足る根拠(実績)が必要である。マーケティングにおいてのhowは目に見えるプロダクトになるのがほとんどだが、マイブランドにおいてはエピソードトークになる。あとはひとからどう見られたいかのブランドキャラクターを設定する。同じwhatでもキャラクターによって印象は異なる。
最終的にはwhoで規定したターゲットの頭の中に収めるようにする。このマイブランドはまずは憧れでよい。whatは願望を反映。howはよりwhatを具体化させて周囲から見える自分を定義すること。さらにそこには自分の武器を大いにいかせるようにする。
ブランドを測るうえでだいじなこと。
その価値は本当に強いか。→独創性と戦略性、牽引性から数々の事業を成功させる
人生の成功は自分の価値観ややりたい事が全て満たされて、他人にも奉仕できる事。
仕事における成功は安定した地位と自分の戦略で事業を成功に導く事。
ブランド設計は今の君の等身大を見せるものではない。自分の強みと今後強みによって得られるであろう実績で設計をしてみる。これはあくまで自分の理想を得られないとだめである。
このブランド設計図のチェック方法は1つ。理想と強みの方向性が合っているかだ。可能であれば10年先の理想の自分を設計する事。キャリアとは自分がこうしたい、ブランドとしてこう見せたいと思う旅である。設計図作ったらいついかなる時でもその行動に沿わなければならない。それに反する行為は絶対に行ってはならない。芸能人のスキャンダル、清純派が不倫などはオフエクイティーをしてるからだ。リーダーシップが強いと思われたければ、組織が困難な時こそ「最初に弾に当たって、最初に食べなければならない」
キャリアにおいて逃げてはいけない時はブランドエクイティーを損失する時だ。
君が躍起になることはブランド通りの行動と実績を作ること。実績なくして、周りが有名な人に押し上げてくれることはない。実績を積みもし次に転職をするなら、再建できる事や強みが発揮される環境と見極めた上で逆張りで誰も行かなそうな所に転職する。うまくいっている時そこ自分の心地よい均衡を意図的に壊さなければならない。
経営者とは成果を上げる人
変革する力→イノベーターになる。目標をとんでもなく高くもつ
商売人→客が欲しいものを客が想像しない形で提供する
客の声の一枚上をいく
提供側が本当にいいものと思えるものを売る
チームを作る力→言語一致、首尾一貫
理想の追求→使命感が必要。自分が理想や未来への希望を強く持つ。
経営をやるためにはまぐれあたりが必要だから、今儲かっていることと、将来シェアが取れそうなことと両輪で行かなければならない。
武器としては戦略性、先見性=逆算思考、行動力。具体的には営業とか、事業を大きくさせる、数字的に強くさせる方法が良い。
職能はシナジーを狙って増やして行く。組織構築能力は高めていきたい。なぜならば1人でやることに限りがあるから。
戦略力と組織構築力、営業力を高めて行く。まずは営業→組織構築力→戦略力
自分に得意なのは見聞きした話を柔軟に取り入れること。

今自分ができる事。周囲を勝利に連れて行く。だが無力なサラリーマンでは後ろ向きな仕事は避けられない。そうならないためにやめられたら本当に困る人材になること。
常に挑戦する不安は善良だと考える事。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?