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授業科目の位置づけ(情報文化概論と情報社会論演習)

 あまりこうしたことを公にしたことがなかったのですが、書籍広報のため再開したtwitter(だがもはやfighters垢)や新しく作ったnoteがせっかくあるので書いて見よう思いました。  僕が本務校(筑波大学比較文化学類)で主に担当している講義と演習に、情報文化概論と情報社会論演習があります。  所属しているのは、文化科学領域情報文化学コースですが、専任教員は二人しかいない超弱小コースです。メディア論は学際的研究領域で、扱わなければならない範囲がかなり広くなります。事実

    • 2月24日、「「政治の論理」と「メディアの論理」の交錯―「近代日本メディア議員列伝」から考察する「政治のメディア化」―」に参加しました

       2024年 2月 24日(土曜日)に東京大学本郷キャンパス・福武ホールで開催されたメディア学会メディア史部会の研究会に討論者の一人として参加しました。「近代日本メディア議員列伝」のこれまでに刊行された井上義和先生の『降旗元太郎の理想ー名望家政治から大衆政治へ』、佐藤卓己先生の『池崎忠孝の明暗ー教養主義者の大衆政治』、白戸の『中野正剛の民権ー狂狷政治家の矜持』について、佐藤本を津田正太郎先生に、井上本を清水唯一朗先生に、白戸本を片山杜秀先生にコメントをしていただいて、応答する

      • 【感想】井上義和『降旗元太郎の理想』刊行記念オンライン対談 「地方青年名望家からつなぐメディア政治家へ」

         2024年2月5日に行われた井上義和さんの近著『降旗元太郎の理想―名望家政治から大衆政治へ』の刊行オンラインイベントを聞きました。対談相手は有山輝雄先生で、地方名望家の条件、蚕種産業の他地域との比較、明治20年代の地方新聞の意味、世代論の有効性など話題が広がって大変おもしろかったです。  『降旗元太郎の理想―名望家政治から大衆政治へ』は濃密な長野県の歴史の記述から始まります。県外者では、なかなかわからない長野県内の地域的な対抗があり、それは筑摩山地など高い山々が県内の大部

      授業科目の位置づけ(情報文化概論と情報社会論演習)

      • 2月24日、「「政治の論理」と「メディアの論理」の交錯―「近代日本メディア議員列伝」から考察する「政治のメディア化」―」に参加しました

      • 【感想】井上義和『降旗元太郎の理想』刊行記念オンライン対談 「地方青年名望家からつなぐメディア政治家へ」