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「ドラゴンクエスト・11S」をクリアしました。

はい、タイトルにもある通り「ドラクエ11S」をクリアしたので、そちらの感想を徒然と綴っていきたいと思います。一応、ネタバレ注意です。






クリアしたといっても完全クリアではなく、魔王ウルノーガを倒してのエンディングまでとなっています。クリア後の世界だとベロニカ復活してるって聞いたので、いったんクリアとしていいかちょっと迷ったんですけどね。僕、基本的にゲームは表面をクリアしたら裏面とか完全コンプはぼちぼちやっていけばいいやという方針なんですよ。ただ、上記の事実を知ってここで締めてしまうのは、ベロニカさんを蘇らせないという選択をしたも同義になってしまう。なんかでも死は死のままの方が美しいんじゃないか、本編でしっかり受け止めたじゃないか、でもクリア後の世界も僕が見届けるべき物語の一部なのではないか、と迷いました。結局、クリア後の聖地ラムダでセーニャと話したときに「彼女はしっかり前を向いてるし、そういう展開の方が自分の好みだな」と思ったので、一旦ここでクリアとさせてもらいます。
クリア後の世界に関しては、引き受けたまま未完了のクエストをやったりしつつぼちぼち進めたいと思います。

1年くらいですかね。楽しませていただきました。
このゲームをやろうと思ったきっかけは「まったくもって前情報を仕入れていないゲームを遊びたい」と思ったことでした。元々、今まで僕がプレイしてきたゲームって、実況プレイとかでちょっとだけ知っちゃってるものとかなんならクリア後まで知ってるというものばかりだったんです。そうした現状から、「何の情報も知らずにそのゲームの世界にどっぷり浸りたい」と考えました。
また、自分が今まで遊んできたゲームを振り返ったときにポケモンとブレワイとマリオ系とパーティー系とスプラだけだなと思ったので、「任天堂じゃないところのRPGがやりたい!やって見識を深めたい!」となりました。そこでRPGを探していくうちに友達にドラクエを勧められ、「ドラクエ11S」を買った、というわけです。

クリアしてみての感想ですが、すごく面白かったです。僕はゲームが得意ではないのでシステムとかよりストーリーの方に面白さの比重がいってしまうのですが、作りこまれたストーリーだったので楽しむことができました。
”ストーリー”というよりは、”キャラクター”がすごい良かったなと思います。何か今までやってきたゲームの中でこんなにキャラクターのこと好きになったやつないな、っていう位キャラ一人一人に思い入れがあります。そう思えるほど個性と魅力のつまったキャラクター・そしてそのキャラクターを最大限に描くアツいストーリーこそが、このゲームの面白さの肝だと感じました。

以下、プレイ中の印象に残っている場面です。
まずは、カミュと一緒に紐なしバンジージャンプからのオープニングですね。あそこのワクワク感、半端なかったですよね。こっから冒険が始まるんだな、どうなっていくんだろっていう。あとカミュがすごい引っ張ってくれるので、「イケメンだぁ」ってなってました。

次は、デルカダール神殿で死んだときですね。デルカダールに向かいながらレベル上げてるときに死んでしまったことがあるので初死にではなかったんですが、レッドオーブを手に入れて帰りに遭遇したモンスターに撃沈したので印象に残っています。復活して神殿の入り口だったときの絶望感たるや。「クリアしたのにー😿」ってなりました。

シルビアさんの初登場も印象深いですね。「なんか癖強オネエが来たぞ」「めっちゃ強い!」「言うこともたまにかっこいい!」「嫌いじゃないわ!」って感じでした。ただ、攻撃のカミュと呪文のベロニカと回復のセーニャで事足りていたので、バトルメンバーには前半は入れてませんでした。ここら辺から、キャンプとかで皆の様子を見たり話しを聞いたりするのも一段と楽しくなった印象があります。

あとは、ロウとマルティナが仲間になったところ。ロウなんて故郷も家族も失って国から追われるようになった主人公がやっと出会えた家族ですからね。「よかったなぁ…(泣)」と感動してしまいました。マルティナも主人公からしたら姉みたいなもんですし。マルティナに関してはこの後の守ってくれるシーンとか奈落に落ちてからのデートとか見て「姉ちゃん…」ってなってました。弟想いな姉に弱い。ただ、この二人もバトルメンバーには前半は入れてないです。この後のオーブを集めて大樹を目指そう!ってなるシーンも目的がはっきりしてきて仲間も揃ってクライマックスが近づいてきてるな!とテンションが上がっていました。

そして、外海に出たシーン!交響楽団の演奏も相まって眼前に広がる大海原に胸の高鳴りが止まりませんでした。ここら辺は人魚やら海底王国やらで、気分は完全にワンピースでした。小島が多かったので寄り道いっぱいしたことも印象に残っています。

で、その人魚のロミアさんに想い人が死んだという真実を”伝える”か”伝えない”かの選択。このゲームをやってて初めて分岐出たな!と思ったので印象に残っています。いやー、重かったですね。本筋には関わってこない部分なのにうんうん頭を悩ませたのを覚えています。結局、亡くなったことを知らずに独りで待ち続ける方が彼女にとって辛いだろうと思ったので、”伝える”を選びました。どうか、また違う場所で巡り合っていてほしいなと思います。

その後のオーブ探しで印象に残っている部分が1つ。魔法の鍵で今まで開けられなかった各地の檻を開けたり、クレイモランで魔女を倒したりして着々とオーブを手に入れていくはずが、最後の1つがどうしても見つからない!おかげでクレイモラン解凍後の皆の盛り上がりに(いや、まだオーブ1個見つかってないんやけど…)といまいちついていけなかった、という。まぁ皆の仲の良さが感じられて微笑ましかったですけど。結局、怪鳥の幽谷をすっかり見てなかった、というオチでした。

そんで、命の大樹での負けイベですね。僕、ゲームで負けイベというのを経験したことが無くて。すごい焦りましたよね。「えっ、全然攻撃通じんやん…」「ムービー入ったけど、これ俺失敗した?」みたいな。ていうか、ここのムービーむっちゃキレイでびっくりしました。「うわぁ!いきなりリアルになるな!ぎゃあぁぁ~!胸貫かんといて!痛そう!」と、IQがちょっとしかなさそうな語彙力で感情ジェットコースターしてました。セーブ入った後、負けイベかどうか不安になって調べたらストーリー通りだったので安心しましたね。ふぅー、良かった。

この後のシルビアの「希望の旅芸人」、マルティナの「気高き戦姫マルティナ」、カミュの「カミュと不思議な相棒」、ロウの「ロウと幸せの王国」もすっごいよかった!今までバトルメンバーに入れてなかったキャラたちの強さを知ったり、新たな魅力に気づいたりしました。こういった深堀りがあったからこそキャラクター全員を好きになれたのかなとも感じます。

そして、海底王国の王女との別れを経た後のエマやペルラとの再会!荒れ果てたイシの村をただ呆然と眺めたあの日からずっと会えないと思っていたので、ただただ嬉しかったです。魔王によって荒廃した世界の中でも頑張る最後の砦の人たちを見て、復興への確かな希望も感じられました。
からの、グレイグの仲間入り!まぁ僕としては、「主人公が許しても、俺は許さんぞ…」って感じでしたけど。最初は。両手剣使いなとこも被ってたし。最終的にどっちも両手剣使いとして双璧のアタッカーになることで事なきを得ました。

ちょっととんで、父・アーウィンとの邂逅の末に勇者の力を取り戻すシーン。親子共闘の場面もあって非常に感激しました。そして、悪夢を振り払って勇者の力を取り戻す主人公、カッコよすぎ!やっぱり勇者なんだなって感じましたね。

その後のマルティナを助けるために、カジノに興じる場面。ここが、一番の強敵だったといっても過言ではないです。もう、全然意味が分かんなくて。結局、オートプレイに1時間ほど任せてコインを稼ぎました。なんだったんだ、あのスロットが回るのをひたすら眺めていた時間…。

そして、カミュとマヤの一連のストーリー。カミュが記憶をだんだん取り戻す流れとか含めてイベントの中では一番好きかもしれないです。このイベントを通して、より主人公との相棒感が増したのもバディ好きな僕からしたら堪らなかったですね。あと、「カミュを止めますか?」が妹を倒すことを止めようとしてるのか、キラゴルドを倒すことを止めようとしてるのかで変わってくると思ったのでちょっと迷っちゃいました。止められてよかったー。
ここら辺からボスとの戦闘もキツくなってきて、レベルアップしなきゃなと思ったのを覚えています。

セーニャとの再会、そしてベロニカの死亡。ここが一番印象強いですかね。ただただ悲しかったです。大樹に行く前の二人の会話で「セーニャ、それフラグや」ってなったり、再会のときにセーニャしかいないのを見て「まさか」ってなったりとその片鱗を感じてはいたんですけど、どこかでまた会えると思ってはいたので。でも、この後セーニャがベロニカのスキルを継承したり、手向けと決意から髪を切ったりと成長を見せてくれたのが、すごい救いでした。

そして、ケトスに乗って空を旅するところ!船で外界に出たときと同じ感動がそこにはありました。なんかブレワイで初めてハイラルに降り立ったときの興奮に通ずるものを感じます。やっぱり新天地の冒険はいいですね。

ウルノーガ戦前で印象深いのは、やっぱり皆で協力して勇者のつるぎを作っていくところですかね。パーティーのメンバー一人一人が想いを剣に込め、決意を胸に宿していく、というところで非常にアツかったです。「魔王、ぶっ倒してやらぁ!」と僕の気持ちも最高潮に高まりました。
ただ、ここで一つ問題がありまして。先で述べた通り僕のとこの主人公くんは両手剣使いなんですよね。勇者のつるぎは片手剣。勇者のつるぎを使う方が弱い!スキルリセットをして片手剣使いになるべきか…と迷いましたが、「いや、ここまできて筋を曲げるのはいやだ!ジョブチェンジなんてしてられっか!」と主人公くんが言ったため、勇者のつるぎは水戸黄門の紋所みたいなシンボル的扱いにして最後まで両手剣使いで行ってもらいました。天空魔城の結界を破るという使い道があってよかったです。

魔王城はとにかく敵が強かったですね。ガリンガとホメロスはそんなでしたけど。MPとかの考慮もして、やくそうとかいっぱい持ち込んでおいたんですけどウルノーガ戦前にほとんど使っちゃいました。そんなもんだから後半は敵を避けるように進んでましたね。あとこの最終局面に来て、やっと主人公の「ゾーン必中」のスキルを開放することができてうれしかったです。

そして、物語のクライマックス、最高潮の盛り上がりを見せたウルノーガ戦。さっき開放したゾーン必中を無駄にする「青の衝撃」に手こずったり、今までにないくらい皆が倒れたりしましたが、なんとか皆で命をつないでいき、全員が活躍しながら勝利を収めました。一応、パターン化して上手く戦ったつもりではあったんですけど、クリアしてみて他の方のプレイとかを見てみるとやっぱりもっと上手くできたかなと思う部分もありました。けど、僕の冒険は僕にしかできないですしね!世界が平和になったんでいいんです。それにしても強化版ウルノーガは太ってましたね。

エンドロールの皆の帰路も良かったなぁ。音楽も相まってしみじみしてしまいました。


はい、というわけで印象に残った場面たちでした。いやー、良かった。改めて振り返ってみると本当に濃厚でアツいストーリーだったなぁと思います。一度ラスボスに負けてそこからリベンジに向かうという王道展開の中にいろんなイベントがあって、その数々を通してキャラクターに対して理解が深まり愛着がわく。そんなゲームだったと感じました。どんなに暗い世界でも諦めなければ希望はある。辛いときにはこのゲームを生きたキャラたちのことを思い出したいです。

それでは、最後にこちらの曲を。

過ぎ去りし時を求める部分もやっていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。楽しんでいただけたなら幸いです。

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