それは、突然に起こった。くも膜下出血発症②

嘔吐したところで、やっと救急車を呼ぶ決心がついた。
次男に救急車を呼ぶと伝えると、事の深刻さをやっと理解しスマホから顔を上げ、駆け寄って来た。

自分で119に電話し、症状を伝える。

救急車が到着するまでの間に次男に手伝ってもらいながら入院の準備をした。
その頃にはもう、しっかりとは立てなくなっていて、準備した荷物と一緒に玄関前に座り込んで救急車を待った。
このまま入院になることも確信していた。

救急隊が到着し、私を救急車まで運んでくれた。
ちょうどそこに中3の長男が塾から帰って来た。
担架に乗る私に驚いた様子の長男に、お母さん病院行くからとだけ伝えるのが精一杯だった。
唖然とした様子の長男と、オロオロとしながら私の靴を手についてくる次男。

夫は沖縄に単身赴任中なのですぐに連絡をしたとしても今日は帰って来られないだろう。
近所に祖父母や親戚もいない。
今夜は子供2人だけで過ごしてもらうしかない。
突然のできごとで子供達は動揺していたと思う。
でもその時の私にはどうすることもできなかった。

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