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海外で医療に携わってみた話🩺

はじめまして、ぼらいやー27期のふうかです🙋‍♀️
私は今年の春に大学を卒業し、就職せずギャップイヤーとして旅に参加しています。


今回は私の参加したケニア Mount Olives Community Health Centreでの

医療ボランティア

についてお話ししようと思います🏥
(ちなみに私は看護学部だったわけでもありません、!)

ボランティア活動をしていた病院


主な業務はカルテを書くこと、患者から採取した尿や血液などの検査、その他にも学校へ手洗い指導と寄生虫予防の薬の配布や、病院に来ることが困難なお年寄りのための訪問医療、産婦人科のある大きな病院にて子どもの身体測定など行いました。

カルテを書くにしても、英語で医療用語を覚えなければいけないので慣れないうちはすごく大変でした。

P - Paller 蒼白な、貧血
J - Jaundice 黄疸
C - Cyanosis 青みを帯びた変色
D - Dehydration 脱水
O - Oedema 浮腫
カルテに記入していく際には主にこの5つを見て、あったら++、なかったら⚪︎を書いていきます。

そして、その医者の結果で
Rx - treatment )
Iv - Inter venous 腕に注射
Ua - Urine anarisis 尿検査
などといった検査方法を記入をしていきました。📝

時には医療資格がないと知りながらも注射針を渡され、"私の血を抜いてみて!"と腕を差し出されることもありましたが、さすがに怖かったのでお断りしました😂💉
受付担当の方も注射を患者にしていたので、よくあることなんだと思います。笑
こんなことしたら日本ではニュースになっちゃいますね!

学校へ訪問した際には、薬をもっとちょうだい!っておかわりする子もいたくらいだから味は苦くなさそうです💊
手で食べる文化があるため、手洗いの仕方や意識は高いなと感じました。

寄生虫予防の薬
学校の子どもたち


見えてきた課題

①人手不足
これはシフト表なのですが、休みが週に1日程度しかありません。誰か1人が欠けてしまうと、残った人に負担が大きくなってしまいます。
田舎町に位置しているため、会議や書類を提出するにはケニアの離れた州に行かなければなりませんし、他の仕事も掛け持ちしているため、医者はほぼ寝ずの生活を送っていました。本当にすごいなと思います😨

シフト表



②資材不足
訪問医療などの移動や、薬をドラッグストアから購入する際にも、公共交通機関のローカルバスやバイクタクシーを利用しなければいけません。そのため、大きい車が欲しいと医者は仰っていました。

下記の写真では綺麗に座れていますが、基本は狭い3人掛けシートに4人、乗れない場合はドアを開放し、立ち乗りすることになっているため、とても快適とは言えません。

ローカルバス


③入院患者の環境
ベッド数が少ないのはもちろん、マットが固く、虫除けネットもない状態です。蚊を媒介してかかるマラリアの患者もいるのに、虫除けネットがないのは危険だなと感じました。

入院スペース、キッチン、研究室etc..


もっと病院を大きくしたい、Calivin Lizanga氏の願いでもあります。

ケニアだから学べたこと

日本の医療との違いは、①マラリアが流行していること ②黄熱病の発症国であることだと思います。

ケニアに入国する際には、黄熱病のワクチンを打ち、生涯使用できるイエローパスポートと呼ばれる紙を入手しなければいけません。
各都道府県の自治体によって異なりますが、地元の北海道だと予約制で月に1回小樽市の検疫所でのみ行われていました。

マラリアは厚生労働省の検疫所によると2020年 625,000人、2021年 619,000人の死者が出ており、殺人などよりも年間で1番死亡者数のいる怖い病気です。そのため、罹患すると適切に治療していかなければなりません。

マラリアの検査方法は、まず患者の血液を採取し、プレパラートに広げて乾かします。そして、Giemsa stainという紫の液体をかけ、10分間待機し終えると流します。それから顕微鏡で観察します。⚪︎ ‿  このような細胞が観察されるとマラリアに罹患していることになります🦟

研究室

病院にマラリアの患者は来るものの、黄熱病の患者は1人も来ませんでした。私は知識がなかったので、黄熱病の患者も少なからず来るのかと思っていましたが、医者によると"黄熱病の患者が現れるということは、黄熱病のウイルスの型が変わったこと"を示すらしいです。

とても勉強になりました🥼🧫🧪

最後に

医療の経験も知識もない状態でしたが、この1ヶ月間のボランティアを通して自分の知らない世界、普通に過ごしているとこれから知ることのないであろう業界を学ぶことができたので、とても貴重で面白い体験になりました。

みなさんも未知なる世界に挑戦してみてはいかがでしょうか!!!

私の所属しているNICEのぼらいやーには、他にも面白い経験をしている人がたくさんいます。次回の記事もお楽しみに💁‍♀️


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