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校長として、教育長に頭が上がらない理由がある

10年前のことでありますが、佐倉市教育委員会の指導主事が自殺を図り、その原因が過剰な業務による心理的負荷であることを公務災害として認められなかったため、妻が裁判を起こしたことが報道されていました。

この記事の中に、佐倉市教育委員会教育長による連日による叱責とありますが、教育長とは大きな権限をもっており、指導主事は叱責を甘んじて受けなければならないことは容易に想像されます。

さて、教育長がワンマンであることはそう珍しいことではありません。
なぜならば、現役を退いて教育長になる方が多いため、頭の上のたんこぶはいませんから怖いもの無しです。
したがって、校長は教育長の言いなりになる場合が少なくありません。

それは、なぜか。
言いなりになる理由にはいくつかありますが、大きな所では人事です。

校長の人事は一般的には県の教育委員会が決めるのですが、市の教育委員会、特に、教育長の意見は重要視されます。
要するに、教育長にたてつく校長は他の市に飛ばされたり、市内の大変な学校に送り込まれたりすることが少なからずあるからです。
校長の中には教育長が嫌いな場合は他市に出してもらいたいがために、開き直って接している場合もあります。

校長として出世欲があるわけではなく、その市での勤務にこだわりの無い人は、教育委員会とは距離を取って付き合うのがいいでしょう。


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