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ナラティブに生きる2024年のはじまり(SFAとの対比)

みなさま、明けましておめでとうございます。
このnoteを初めて1年と半年が過ぎました。引き続き「人と人との関係性」について書いていきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願い致します!

茅ケ崎でのシェアハウス生活に幕を閉じ、新たな一歩を踏み出しました。

本日は2024年の生き方を模索しつつ、ナラティブ・アプローチとSFA(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)と対比をしながらそれぞれ概観してみましょう。

まだ正月ボケが治ってないので、ゆる~っと。

※このnoteは組織開発を探求する谷中の立場で書いています。

2024年はナラティブに生きる。

昨年、最も反響があったのは「社会構成主義」に関する内容のnoteだった。社会、身の回りのできごと、自身のことをどう認識するかを考える上で「言葉」が軸になる、なんてことを紹介した。

言葉によってその人の世界が作られている。
言葉によって世界を認識し、言葉によって媒介される。

こういった考え方は「社会構成主義」と呼ばれ、主に心理学や組織開発、プロセスワークなどの書籍で、たびたび議論されている。

ナラティブとは?

この「社会構成主義」の考え方を心理療法的に理論づけたのがナラティブ・アプローチである。自分の人生をストーリーとして語り、問題点を切り離し(外在化させ)、他の物語に置き換えて考える事で解決を図る考え方だ。

「クライエントが自分の人生の専門家であり、その個人の行動はその主観的に形成された価値基準に基づいて行っている」という原理の元行われる心理療法で、White, M. (1948〜2008)とEpston, D. (1944〜)によって提唱された。

SFA(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)との対比

ここからは、SFAとの対比を通じてナラティブ・アプローチを理解していきたい。

いずれも個が問題と認識している事象に対して解決を試みるアプローチである。

2023年に半年ほどかけて体験的に学習した、SFA(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)(Berg, I. K.)の基本的な考え方と近似している点があるように見える。

SFAとは、短時間の対話の中でクライアントの思考を「problem(問題)思考」から「solution(解決)思考」に切り替える援助を行うアプローチだ。

クライアント(課題を抱えている人)が自身の人生や、おこなっている事業の専門家であるという考え方を理解し、援助者として問題をアセスメントする。

ソーシャル・ワーカーや心理療法、プロセス・コンサルテーション、組織開発コンサル界隈の方々にはよく知られた概念かと思うが、ビジネス現場、特に中小企業や小規模事業者、でこの考え方は普及していない印象だ。

もう少しSFAについて触れておく。

SFAのプロセスは、第一に問題の描写とデータ収集を行い、続いて問題のアセスメント、介入、評価とフォローアップを行う。

例えば、目の前で起きてる問題に集中しがちなマネージャーに、このように問いを立てる。

「奇跡が起こり、あなたの問題が解決したとしましょう。あなたの生活は今とどう違っているでしょうか?」

Insoo Kim Berg

これはミラクル・クエスチョン(Insoo Kim Berg)という技法で、奇跡について尋ねることで、クライアントは無限の可能性を考えることができる。クライアントは望む変化をはっきりさせる手はじめとして、大きなことを考えるように求められる。

質問は将来に焦点を当てる。それは問題がもう問題でなくなった時を生活の中に呼び起こす。このように、ミラクルクエスチョンによって現在と過去に向けられていた焦点が、今より満足いく未来の生活(若しくは、望ましい将来(George, Iveson,&Ratner, 1999))に向けられるのである。

※問題に浸り切った思考から解決に焦点をあてる方向へ劇的な転換を求められるが、多くのクライアントはこの転換に時間と援助が必要。

少しだけといいつつ、まぁまぁ書いてしまった。。
SFAとプロセスコンサル( Edgar H. Schein)にドはまりした2023だったのでお許しを(笑)

一方で、ナラティブ・アプローチはSFAほど直接的な介入を行わず、クライントのストーリーを言語化する支援を行い、問題を切り出し(外在化)させ、他の物語に置き換えて考えることで解決に導く。

ナラティブ・アプローチは、自分を俯瞰的にみて、自ら解決の糸口を探るサポートをしてくれるのだ。

言葉を意識して、自分自身や、自分と大切な人との関係性を紡ぎたい。

Word create world.

ケネス・J・ガーゲン

言葉によって世界を、人を、自分を認識している。

2024年の行動指針

敢えて言葉にして、ここに残してみよっと。

「取捨選択」の一言。

20代は体験的に沢山挑戦しようと決めていたが、30代に片手を掛けて改めて考えると、時間の有限性を強く感じる。

プロジェクトの数を減らし、ひとつひとつの質を高めていく。そして30代で納得いく仲間と納得いくPJを本気で取り組みたい。

それから、仕事だけではなくプライベートも楽しみたい。大切な人と時間に感謝し、健康や美容への投資も含め後悔のない2024年にしたい。

・言葉でしっかり伝える
・物語化して自己を俯瞰して課題を見つける

(言葉にするって結構苦手だからな、、)

その他は継続して基本理念ベースに生きていこうかなと。

それでは、本年もよろしくです!
しばらくは戸塚、横浜、川崎、新橋で生息しています!

「人と人との関係性」に関する勉強会をひそかに計画しています。
・SFA
・プロセスコンサルテーション
・組織開発
・人的マネージメント
などなどをテーマに不定期に楽しく集まっているのでお声がけいただけたら嬉しいです♪

今年はユングの意識と無意識の関係性やフロイトの精神分析も学びたいなぁ~




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