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「原動力」4年 宮原 輝

5時15分にアラームで目覚め、シャワーを浴びてMr.Childrenを聴きながらお餅を食べ、「今日も走りかぁ」なんて思いながらもなんとか気合いを入れて練習に向かう生活がついに終わろうとしている。
ちなみに、よく聞いていた曲は「蘇生」という歌です。
強化期間の走りでタイムに入らなくて心身ともに崩れている時によくこの曲を聞いて、蘇生してもらっていました。
良かったら皆さんも苦しい時、疲れた時、ぜひ聴いてみてください。

改めまして、こんにちわ。
横浜FCユース出身、生物資源科学部4年の宮原輝です。
大学生活最後のnoteということでいつもふざけている私ですが、ほんの少しだけ真面目に(三苫の1ミリくらいほんの少し)サッカー部引退間近の今の思いを綴ってみようと思います。

この4年間を乗り越えたのは私の大きな財産になる。

「そんなに走らないし、ポゼッションして良いサッカーするよ。」

そんな噂を聞いて入学したサッカー部。

「大学で活躍して横浜FCに戻る。」

こんな目標を掲げてチームに合流した。
6時15分から素走り、練習は対人メニューばかり、試合になったらFWに蹴ってセカンドボール回収。
日に日に練習はキツくなり、入学時とは比べ物にならないくらい走りの量も増えた。
思い描いていた大学サッカーとは程遠く同期とぶつぶつ文句を言い合う日々。
特に栗田くん(元川崎フロンターレユース/推定28歳)とは寮にいるのも嫌になって色んなところに遊びに行ったね。ありがとう。


強化期間の走りは考えるだけで気持ち悪くなるほど地獄だった。
何回も辞めたい、逃げ出したい、そんな事を思いながら過ごしていたが、引退が近づいて振り返ってみると、この環境が私にとって適していたのではないかなとも思う。
正直この大学サッカーで結果を出すことはできなかった。
地元の仲良い友達は大学選抜、代表、卒業する前にドイツに旅立った奴もいる。
早く一緒に試合しよーよ。
この言葉が最高に悔しかった。
関東リーグはベンチに入っても90分試合を眺めて終わる。
3年時の全社予選では最後の最後でチームを勝たせることができなかった。
全てを中途半端に終える1年をここまで過ごしてきた。
大学サッカーで満足した経験は1度もない。
むしろ「悔しさ」しか残らない4年間になってしまった。
だが、そんな自分にも4年間腐らずにサッカーを続けてこれた理由がある。
このnoteを読んでくださってる方々にも辛いこと、自分が苦手なことをなんとか乗り越えて成長できたという経験は少なからずあると思う。

自分の場合、その背景には「原動力」というものが存在している。

原動力というのは人それぞれ違うものであってなんでもいい。
家族、友達、恋人、好きな歌手、好きな女優など、挙げればキリがない。
私にとって1番の原動力となったのは間違いなく「家族」の存在。
この22年間私のプロサッカー選手になるという夢のために必死で働いて稼いでくれた親に本当に感謝している。
余談ですが、是非経堂駅に立ち寄った際には農大通りに両親が経営するエムグリーンという雑貨屋さんがあるのでお金を落としていってください。
話を戻すと、母親は、小さい頃から色んなチームやスクールへの送り迎え、学校のお弁当、サッカーが終わって23時頃に帰っても暖かいご飯を作って待っててくれる。家から寮に戻る時にはいつも「頑張ってね、体に気をつけてね」って声をかけてくれる。
父親も試合への送り迎え。見に来れる試合は全て見にきてくれた。小さい頃は車の中で試合のダメ出しを喰らってよく泣いた。ガキの頃から高くてかっこいいスパイクをたくさん買ってくれた。今になってもYouTubeで練習試合から全て見てコメントをくれる。
兄貴は別にそんな物を買ってくれたりはしないけどサッカーのことは気にしてくれてるし帰った時は一緒になってふざけ合ってなんだかんだ優しいなと思っている。
毎日幼稚園生のような茶番を繰り返し同期から呆れられている龍前(元JFAアカデミー/家から最寄り駅までの所要時間40分)からバカ犬とばかり言われる愛犬のラテにも感謝してる。


こんなに私に尽くしてくれる「家族」の存在があるからこそ龍前と一緒に走りのタイムに入らなくてもやり切ったし、納得のいかない日々が続いても今日こそ決めてやるという気持ちを持ってグラウンドに立てたんだなと思う。
本当に感謝しているし、これからは少しずつ恩を返していけたらいいなと思う。
そして家庭を持ったら親父みたいなイケメンでおしゃれでかっけぇ男になりたい。
家族以外にも本当に沢山の方々の協力があってこそ今の自分がいる。
感謝の伝え方は人それぞれだけど私の場合はサッカーを通して、「結果」を通して伝えていこうと思う。
卒業後もサッカーを続けるつもりだが、チームは決まっていない。残りの大学生活、少しでもいい報告が沢山の方々にできるように、チャンスはどこに転がってるか分からない、そのチャンスをものにするために左足を振り抜き続けます。

そして、4日(土)から負けたら引退の関東リーグ昇格戦が始まる。
最大でも4試合。
1試合でも多く4年間共同生活してきた仲間たちと試合をしたいし、ここまで大学生活で結果を出すことができなかった自分にとって、少しでも多くの方に自分の存在を知ってもらえる最大のチャンス。
何があっても昇格という結果を掴みとる。
あの練習前に髭を剃ってこいって帰らされる長谷川倫也でさえも今は昇格戦のために同じ熱量で練習してると思うし、同じ熱量をもってると信じてる。
見せ方が一流で本人ができてない時も多々あるのにも関わらず絶大な信頼をスタッフから得てきたベガッ太キャプテン(元ベガルタユース/日夜のエース)のもと、全員で昇格を勝ち取りたい。
7番、出たら決めます。

ここまで長くまとまりのない文章となってしまいましたが、目を通して頂きありがとうございました。
最後に、
現在、トップ、社会人リーグ、Iリーグともに全てのカテゴリーが大学の歴史を変えるチャンスがあります。
社会人が結果を出してトップとIリーグが日本一を取るための起爆剤になれればいいな。
全ての日程が終わるまで、気を抜かずに笑って引退できるように全員で頑張ります。
どこの大学よりもアツい試合を控える日本大学サッカー部の活動に注目、応援して頂けると幸いです。


これからも日本大学サッカー部へのアツいご声援をよろしくお願い致します!!

宮原 輝(みやはら ひかる)

〈経歴〉
FCトッカーノ→横浜FCジュニアユース→横浜FCユース

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