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「笑」 4年原田 隆矢

2019年1月。高校3年になり、自分たちがチームの中心になる年。ミーティングで全員が集まって今年の一文字について話し合った。

“笑”

「どんな状況でも笑顔で楽しめるように」「最後に笑って終われるように」様々な意味を込め、2019年の一文字を決めた。



あれから4年。

夢を現実にする。

家族、仲間、友達、お世話になった人たちにそう誓って東京に出てきた。しかし結果は残せなかった。自分の価値を示すことができなかった。サッカー選手としてこの4年間は不甲斐ないものとなった。




だが、この4年間苦い思いばかりではなかった。むしろ今までで一番充実した時間だった。初めて自分で掃除・洗濯・料理をすること、規則の中での生活、朝早くからの準備や練習、試合の運営。長年住んだ場所から離れて生活をすることで起こる出来事全てが新鮮だった。

そして、なによりも人に恵まれた。チームメイトには本音で話ができる同期やずっとアホなことしている同期、卒業後も仲良くしてくれる先輩、学食やコンビニで奢ってもらうために近寄ってくる後輩。

学校では国家試験に向けて毎日半端ないくらい勉強する人、空き時間で話をして仲良くなった人、授業や課題・テスト前になると助けてくれる人、体育会に所属しながら自分の目標に挑戦している人。他にもたくさんの人がいる。みんなと過ごす時間が楽しくて刺激的だった。

また、社会を知らない自分に色々な機会を与えてくださり、いい進路を歩めるようにお力添えしていただいた方々。多くの人たちとの交流が自分を新しい世界へ導いてくれる貴重な時間でした。

帰省すると「おかえり」と温かく迎え入れてくれる家族や友達、将来について話を親身になって聞いて意見をくれる大先輩の方々。ここでは表しきれないほど多くの出会いがあって今の自分がいる。いつもたくさんの人が声をかけてくれる。関わっていただいた方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。



これだけたくさんの人に恵まれ充実した時間を過ごせたのは、「どんな状況でも笑顔で楽しむ」と意味を込めた一文字が今も自分の中に刻まれているからです。これからは恩返しをする番です。これまでに引き続き自分らしく挑戦してきます。その姿を見て「なんかやってるわ」と思っていただければ幸いです。

これまで関わっていただいた多くの方々にこの場をお借りして感謝申し上げます。今後も変わらぬお付き合いのほどどうぞよろしくお願い致します。

原田 隆矢(はらだ たかや)

〈経歴〉
木津SC→KSS JY→滝川第二高校

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