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葉酸サプリの選び方|妊活・妊娠サプリ

管理栄養士のにちです。この記事では、仕事でよく聞かれていた葉酸サプリについて要点をまとめてみました。


妊娠希望なら葉酸サプリは飲んだ方がいいですか?
飲むならどのサプリがいいですか?
値段は高い方がいいのですか?安いと危険ですか?
・・・なんとなく葉酸サプリを飲んでしまっているのですが大丈夫ですか?


そんな疑問がもしあればこちらの記事が参考になるかもしれません。

結論から言うと、近いうちに妊娠を考えている・妊娠〜授乳期は国も葉酸の積極的な摂取を推奨しています。
食事から摂取しきれない分はサプリから補給しても良いでしょう。

しかし、サプリだからと言ってなんとなく選んだものをなんとなく服用することはおすすめできません。副作用・過剰摂取による不調の原因にもなるため、しっかりサプリの成分を理解して服用することが推奨されます。※医師からの指示がある場合は必ず従ってください。

どのような点に注意して、どのようなサプリを服用することが好ましいのかを解説していきます。

葉酸の摂取量

量を気にせず、日々摂取してしまっている方は注意。時期によって推奨量が異なるため確認しましょう。

※サプリメインではなく基本は食事から。+α足りない分をサプリで補います。


葉酸サプリには種類がある

葉酸はビタミンB群の1つです。

  • 赤血球の合成

  • DNAなどの合成

  • 細胞分裂のサポートなどを行っており、赤ちゃんの神経管閉鎖障害リスクや早産リスクを低減するためにも重要な栄養素です。

そしてあまり知られていませんが、『活性型の葉酸(folate)』と『非活性型葉酸(folic acid)』の2種類があります。

簡単に違いを説明すると、活性型は体内でそのまま利用できますが、非活性型は体内で活性型葉酸に変換しないとうまく利用ができません。


変換する力には個人差がある

非活性型から体内で利用できる活性型に変換するには『酵素』が必要なのですが、日本人の約45%ほどの方がこの力をうまく発揮できないとの報告が!!

つまり人によっては、サプリでせっせと葉酸を摂っても、結局身体で使われていない可能性があるということ。
(結構な割合なのでびっくりですよね。。。。。。。。)

葉酸サプリの摂取が逆効果に?!

さらに使われないだけならまだしも、サプリで多量に非活性型葉酸を摂り続けると、利用できなかった葉酸は体内に貯まってしまう。

貯まった非活性型の葉酸が、活性型(体内で利用できる分の葉酸)の働きを邪魔してしまうという疑惑もあります。

良かれと思って摂っていたサプリで、食事から摂取した葉酸などもうまく使われなくなってしまう恐れがあるなんて・・・悲しいですよね。。。

病気の原因にも??

まだまだ研究段階のようですが、人によっては非活性型葉酸の長期摂取によりガンや肝機能の低下、心疾患の原因にもなり得ると言われていることも。

葉酸サプリは活性型を選ぼう

ここまで読んで頂けると納得いただけるかもしれませんが、葉酸サプリは人によっては活性型の方がデメリットが少ないかもと考えられています。

活性型葉酸の見分け方

成分表示を見て【folate】と記載されたサプリ=活性型葉酸です。
【folic acid】と記載されているものはもちろんの事、記載されていないものもほぼ非活性型であるようです。

天然葉酸!と記載された商品もあるようですが、【folate】とはまた別である可能性が高いので、活性型葉酸が欲しい場合は注意しましょう。

活性型葉酸が含まれたサプリ

実は活性型の葉酸は、日本では一般向けにほぼほぼ流通していないのが現状です。私はアイハーブというサイトで購入しています。(海外商品も原価が高いのかfolateは少なめ・・)商品数が多く探すのも大変なので、一例ですがリンクを掲載しておきます。※服用は主治医にご確認ください。

★葉酸+その他のビタミンB群
(体内では葉酸単体で作用するというわけではないので、私はビタミンB群が複合的に入ったものを利用することが多いです)

  • 妊娠前・妊活中〜

  • 妊娠中〜(疲れやすい・ストレスが多い場合も)

食事量や妊娠期に応じて量を選ぶと良いかも。

★葉酸単体
一応商品としては葉酸単体の活性型葉酸の販売もあります。(私は利用した事がありません)

他の商品をアイハーブを見ていると、ものによってはかなり高容量で葉酸が含まれているものもあるので注意して下さいね。

遺伝子検査もできます

ちなみに葉酸代謝遺伝子を調べるキットの販売もあるので、葉酸サプリを服用する場合は一度検査してみるという手もあります。

遺伝子は血液型と同じで一生変わらないので財産として知っておくと🙆‍♀️

もし変換機能が働く体質(CC型)であれば、活性型・非活性型にこだわりすぎる必要はないかもしれません。

逆にうまく機能しない体質(CT型、TT型)であれば、葉酸が不足しやすいタイプです。食事中心に葉酸を積極的に摂取する・サプリを利用するなら活性型を選ぶ事を考えてみると良いかもしれません。

まとめ

  • 葉酸サプリには活性型・非活性型がある

  • 非活性型をうまく利用できない体質の場合、サプリでの多量摂取には注意。
    →悪い方に作用したり、活性型葉酸の働きを抑えてしまう可能性があるかも…

サプリ色々あって悩んでしまいますよね…
少しでもサプリ選びの参考になれば嬉しいです😆



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※投稿内容はあくまでも参考程度にお願いします。情報提供を目的に栄養学に関するデータをまとめたものであり、診断や治療を行うものではございません。病気や症状については専門の医療機関にご相談ください。

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