100冊のmyえほん
27冊目は
グリム童話
『ブレーメンのおんがくたい』
ハンス・フィッシャー/え
せたていじ/やく
福音館書店
1964年
11分
キーワード:グリム童話・ブレーメン・音楽隊・どろぼう・
ハンス・フィッシャー・ロバ、犬、ねこ、おんどりのタワー
ずっと白い背景のページが続き、すっきりし過ぎな感じですが
ロバ、犬、ねこ、おんどりそれぞれの涙が目にしっかり焼き付きます。
そして16、17ページ全体の青色と降ってきそうな星の夜のページがドラマチックに広がり息をのむ美しさです。黒のスクラッチの線画が緊張した場面を象徴しています。どろぼうを追い出しみんなでソーセージを食べているところは
???と思いましたが『グリムの昔話1』(フェリクス・ホフマン/絵、大塚勇三/訳、福音館書店)の絵にもやはりソーセージとワインを囲んでいる動物たちがいました。どろぼうたちはドイツのお料理を食べていたのだから当然の成り行きですね。
おんどりが 「きょうはマリアさまのひで、マリアさまがおさなご イエスまさまの はだぎを・・・」というところはキリスト教の影響を感じます。
この絵本は絵と文でグリムの昔話の背景や雰囲気をよく伝えてくれています。外国の絵本を読むことで、いろいろな国を知るきっかけになると思います。
子どもと一緒に参加して絵本を学んだグループでブレーメンの音楽隊の人形劇の制作をして演じていました。何回も練習してお話の言葉が親子ともども頭に残りました。
その後語りの勉強を始めましたが、人形劇を演じていた経験は、登場人物の動き、どこにいるのか頭に描くことに慣れさせてくれていました。
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