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①【日蓮宗のご祈祷の事】


修法について書きます。ご参考頂けますと幸いです。
これらの事は2013年頃に書き机の中にしまっておいたものです。
部分的に訂正しながらUPしていきます。

[他宗のお方にお詫び]
我が日蓮宗、法華門下の木剣加持修法に対して、邪道と悪口雑言を受けている事実があります。その事に対しての正論を法華経を始め、日蓮大聖人のご遺文中、また我が日蓮宗、法華門下の祈祷の史実に基づき、対論を述べたまでのものですので、ご容赦いただきたくお願いを申し上げます。
日蓮大聖人は、弟子後世の者へ摂受を最もとするようご文章を残されています。よって今、現代に他宗を折伏する意図はございませんので悪しからずご理解をお願い申し上げます。


①【日蓮宗のご祈祷の事】
🔸日蓮宗法華の修法意義とその起因

我が宗の祈祷は、日蓮大聖人が祈祷に通じる経文を撰述し読誦をなされた事にはじまり、大聖人ご入滅後に帝都弘通を託された、日像菩薩が日毎に祈祷経を読誦して布教伝道に万進した。(欲令衆も経典撰読誦されたものである。)これによって庶民をはじめ次第に公家、武家の法華経信仰の入信帰依を深く得て、妙顕寺が建立された事は歴史がその事実を証明するものである。日蓮大聖人ご入滅後の今日までの法華経広宣流布の成就は、法華経、お題目信仰における祈祷の歴史あってのことと言っても過言ではない。
日蓮宗大荒行堂が開催されている、現中山法華経寺においても、中山第二世 日高が正安4年(1302)4月に「天下泰平異敵降伏の祈り」を奉行するとあり、以降も度々、「御祈祷に於いては先例に任せて奉行」等とその後も度々同じ文を記録して御祈祷が続けられてきたという経緯がある。
そして法華による祈祷は、ついに建武元年(1334)勅願寺となり、初めて法華一宗の公認を得るに至ったのである。

よって加持祈祷を修得すべく行われる大荒行堂は、今後も我が宗にとって祖願でもある一天四海皆帰妙法の法華経広宣流布の大願を成就し続けるために必要な衆生引導として大事な門であるが、正しく修行せねばならない事は言うまでも無いのであるが、ここ近代は意識と行動の再確認が特に必要と思われるところもある為、言わねばならない事も多々ありと見る。ただしそれを伝える為の手段を見誤ってはいけない。法華経を信じお題目を唱えるものは、明鏡の如しであり、無明、愚者であってはならないが、凡夫ゆえ力量に応じて努力をし成長していくための精進を続ける事が大事なのであろう。


② 【日蓮宗の木剣加持修法は真言亡国に非ずの事】(1)へ、つづく
🔸 日蓮宗で広く使われているお札の形と木剣の関係性