こんにちは。前回の記事はこちら↓

１ ）海外で日本人が好かれない理由
https://note.com/nicholay2019/n/n4d971f725b05

… では、二つ目を解説していきましょう。

【２】日本人は神経質

この言葉通りです。インターネット上にも、日本人が世界で最も神経質な生き物だと言及する声もあり、そういった事を統計で出してるサイトもあります。

（出典・引用：【性格ナビ、調査リリース】日本人は神経質傾向が高い ／ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000048624.html）

… で、海外生活１５年の自分の経験から申しますと、残念ながら、この統計は体感的にかなり当たってると思います。

ただ、自分は「ソースを出せ」主義ではないし、むしろそのソース自体が往々にして、プロパガンダや捏造記事である現実を理解しているので、ソースをわざわざ出して、自分の正当性を誇張するスタイルを絶対視はしません。不毛な議論になるし、時間の無駄ですから、もし、皆様がそれにこだわるのでしたら、個々人で検索されて調べてもらえば良いと思います。

けど、日本人、特に日本女性が一番、神経質という統計結果は、否定せざるを得ないのです。

もちろん、神経質にもいろいろあります。

たとえば、清潔感に関する神経質さは、自分の身辺をケアしてる分には、他人の迷惑にはならないので、それはそれでいいと思いますが、ここで取り上げる『神経質』は当然、それではありません。

僕が問題視している神経質さとは、

「他人に対する要求度の高さ」
「自分の欲求が全て、他人から満たされないと気が済まないワガママさ」

… です。これは間違いなく、どの国に行っても弊害を引き起こします。

まず、ハッキリと申し上げておきますが、他人はあなたとは違う生き物です。あなたの思い通りにはなりません。

いくら、あなたが「違うんだ〜！」と言っても、それが現実です。

相手にも、自分自身の意見やスタンスを選ぶ自由がありますし、それを止める事は物理的に不可能です。もちろん、腕っぷしや権力を使って、少数の相手を捻じ伏せる事はできるかもしれませんが、全世界の人間をコントロールする事は無理です。

つまり、世界はあなたを中心には回らないのです。絶対に。

あなたがどんな素晴らしい思想やお題目、イデオロギーを持ってたとしても、それはあなただけの信念であり、それを必要以上にプッシュすると、相手に反発される確率が上がるだけ。結果的にあなたが拒否されるだけだから、そういった現実を学んだ人は、それが自分の損になるだけだと悟る。

で、他人と接する時は、相手と摩擦を起こさない様に配慮して生きる術を覚えていきます。

『大人になる』と言う事はそういう事だと、少なくとも国際社会で育った僕は捉えてますが、多くの日本人は「自分がやってもらって当たり前」という俺様根性が潜在的に強い。

だから、日本国内でも国外でも、他人に愛想を振る舞わないクセに、いざ自分が何かして貰いたい時だけ他人に擦り寄り、で、親切にしてもらった後は知らんふりして、挨拶もお礼もせずガン無視。

これ、普通に最低な性格ですよ。

以前、日本でその話をした時、ある男が「親切を返してもらう事を期待すべきではない」と言い返しました。

ちなみに、この男は定職もつかず、辺鄙で汚らしいロン毛に部分染めの金髪頭で、他人にも自分から一切話しかけない、コミュニケーション能力ゼロの人間でした。

まさに彼が「自分からは何も与えないけど、他人からのものは遠慮なく頂き、礼も尽くさない」タイプの典型でしたが、その彼の信念は現実では通じません。何故か？

なぜなら、親切にしてくれる相手は、いつでもその親切を止める事ができるからです。

いくらこの男がビービー主張しても、一旦、その親切な人の気分を害せば、その親切はそこで終了。そして、その親切だった人が冷たい態度を取っても、彼はそれを止める事はできません。

つまり『親切にしない自由』がある事を理解してないのです。

仮に「親切を返してもらう事を期待すべきではない」という考えが正しかったとしても、僕が嫌だと思えば、その意見をいつでも拒否できます。

自分を気にかけてくれる人は貴重な存在ですよ。それが現実です。全員が全員、そうしてくれる訳じゃないですから。現実は理想より絶対です。

その現実を理解してない愚か者は、他人の気遣いや世話をムゲにしたり、礼も返さず、してもらって当たり前だと勘違いする。結果、親切な人は離れていき、人望を失うのが関の山。

つまり、「親切を返してもらう事を期待すべきではない」と言うのは、思想的には正しいのかも知れないけど、人間という社会では通用しない勝手な『信念』です。

自分を気にかけてくれる相手にク○みたいな態度を取って、その相手がいつまでも親切でいてくれるなんて思ってる方がおかしいのです。違いますか？

「こんな俺／私をありのままで受け入れて！」って？

いやいや、そんな態度で好きになってもらおうとか、勝算低い『考え』と思いませんか？

その他人の愛情は永遠に続かない。なら、繋ぎ止めようと努力するのが当然の事。自分から他人に景気よくサービスをする重要性がここにあります。

それが現実に生きるという順応力・社会適応力です。

それがない人間は、自分の損得を考慮しないので、自己防衛本能に欠けた人生を送るので、失敗するのは当然。

全ては競争です。

だから、僕的には、恋愛も常に競争であるべきと思っています。結婚したからと言って、永遠の愛を手に入れた訳じゃないのです。人の気持ちは変わるもの。それも事実であり、現実。

「感情なんてものは化学で証明できないシロモノじゃないか！ 非科学的だ！！」

もちろん、そうかもしれませんし、セオリー上は正しいかも知れませんが、そういう人は一生、その『真実』を叫びながら生きていけばいいと思いますよ。それで満足なら。

信念・理論が思想的に正しいかどうかとか、意味ないです。私達は現実の中で生きている。たとえば、生活音を消す事が無理なように、共同で暮らしてると、何かしら相手の物音なり、異なった言動なりがありますが、それをいちいち気にして、クレームを主張するが、自分はどう振る舞ってもＯＫで、他人の機嫌や要求を配慮してあげようとか努力しないって、卑怯じゃないですか？

そんな人懐っこくない愛想なしの自己中は、単にウザがられるだけで、外の世界でも好かれないのは当然。しかも、日本人のファッションセンスは、お世辞にも良いとは言えないので、余計に不快に映る。

それが世界中で日本人がウェルカムされない理由です。

この地球は生存競争です。環境の変化に適応していける生態だけが生き残る事ができる自然界の絶対ルールです。

相手と仲良くなっておくと、単に心地よいだけでなく、トラブルに巻き込まれた時に、攻撃されにくくなる。だから、隣人と協調して、円滑に人間関係を運ぼうとするのが賢い。シャイだからとか、言い訳にならない。

この点においては、黒人が一番優れてると思いますし、自分が最も、コミュ力において認めてる人種も黒人です。

日本人は黒人の明るさに惹かれてる人は多いですが、理由は明白。じゃあ、日本人もそうすべきだとは思いませんか？

愛想も礼儀も振る舞えずに、自分の要求だけ他人に通してもらって当然という日本人の態度は泥棒と同じ思考。

いい加減、気づいてもらいたいのですが、日本人は自分で思っているほど素晴らしい性格ではないのです。むしろ、神経質なので、逆に他人に気を使わせるウザい性質がある。それで愛想も礼儀も挨拶もなかったら、もう終わってる。

愛想ってね、相手を心地好くするんですよ。相手の気分を、一日を良い気持ちにさせるし、自分もそうなる。世知辛い世の中だからこそ、そうしたいし、そうすれば、人生が楽しくなるのに、それをやらずに他人が自分の思い通りになる事しか考えない神経質な人種は、歓迎されないですよ。気分悪くするので。

世界で増加している反日は、それ相応の理由があります。なにもアジアだけじゃありません。欧米でもそうです。日本に久しぶりに帰国して思ったのが、「日本人が世界で好かれないのも、しょうがないなあ」って事です。

まず、「反日やめろ〜」って叫ぶ前に、自分達のあり方を反省すべきではないでしょうか？

自分が子供だった時、昔の日本人の年配者たちはそう教えていました。

自分は在日でもないし、別にアジア贔屓でもないですが、今の自称愛国者の日本人に、そういう思考がない事に違和感しか覚えません。