見出し画像

ランニングを始める時の必須3アイテム

 突然だが、前回書いた「趣味にランニングをおすすめする5つの理由」という記事が編集部のおすすめに選ばれた。「編集部で話題です!」とポップアップが出た。

 もちろん、始めたばかりのユーザーの記事をピックアップすることで、ユーザーの定着をはかろうという編集部の意図は百も承知だ。それをわかったうえで、私はここぞとばかりにランニングに関する記事を連投しているのだ。知らずに乗せられるのと、知ったうえで乗るのは雲泥の差だ。天と地ほど違う。月とすっぽんくらい違う。DaiGoとDAIGOくらい違う。ちなみに、DaiGoがメンタリストのほうで、DAIGOがウィッシュのほうだ。

 今日は、(たぶんいないと思うが)前回の記事を読んで「ランニングを始めてみようか」と思った方に向けて、まず用意したほうがよいものを3つお伝えしたい。用意するものがあまり多いとそれだけでやる気がなくなるので、今回は3つだ。なお、シャツの素材は何がよいとか、メーカーごとのシューズの違いとかを知りたければ、ほかにもっと詳しいランナーが書いた格段にわかりやすい記事が山ほどあるので、そちらを読むことをおすすめする。

 この記事ではそういうのじゃない、私の個人的な「必須アイテム」を紹介する。いわゆる、「じゃない系」の記事だ。(そんなジャンルはたぶんない)


1.硬い路面を長距離走るための靴

 つまり、ランニングシューズだ。ふざけて回りくどい言い方をしているわけではない。この「硬い路面を長距離を走るための」というところが非常に重要なのだ。私が定期的にランニングをするようになったのは一昨年の秋からなのだが、健康診断で尿酸値が高いことを指摘され「とりあえずランニングでもするか」という後ろ向きな気持ちで手を出した……いや、足を踏み出した私は、最初のうちは家にあった安いサッカーシューズで走り始めた。5kmの距離を三回くらい走った。もちろんピッチの上ではない。普通の歩道を走ったのだ。

 いまならわかる。いかに無謀かということが。ジェフ・ベゾスに「どっちがたくさんお金持ってるか勝負しようぜ!」って言うくらい無謀だ。ご存知のとおり、サッカーシューズは「硬い路面を長距離走るため」には作られていない。結果、ひざを痛めた。1kmも走ると右ひざの下のあたりが悲鳴を上げ、足を引きずりながら来た道を家まで戻った。無様だ。ジェフ・ベゾスに負けたくせに「ビル・ゲイツになら絶対勝てる」と言い張るくらい無様だ。

 サッカーシューズはもとより、街歩き用のスニーカーなんかも絶対にやめたほうがいい。ランニングは基本的には費用がさほどかからないスポーツなので、シューズだけはちゃんとした専用のものを買うことを薦める。私のように、健康のために走り始めたのにそれで怪我をしてしまっては元も子もない。どのくらい元も子もないかと言うと……これ以上のくだらない例えは読者離れにつながるのでやめておく。


 ちなみに私はこれまで二足シューズを買ったが、最初に買ったのはこれ↓の一つ前のモデル。

 私が買ったのと同じものはすでに売っていないようだが、確か8000円くらいだった気がする。Alphabounceは、ほかのに比べて特にソール(底)が厚い。一般的にソールは厚いほうが足への負担が少ない。すでにひざを痛めていた私は、大いにびびっていたのだ。船が泥船ではないか確かめたうえで、その船には乗らないくらい慎重になっていた。(じゃあ、なんで確かめた)
 このシューズは買ってから一年半が経ち、走行距離も800kmくらいになるが、まだまだ現役だ。


 次に私が買ったのは、これ↓

 最初のシューズに何の不満もなかったし、addidasからNIKEに買えたのも大した理由はない。店先で見たこのシューズが気になって、結局買ってしまったのだ。しまったと言ったが、特に後悔はしていない。Alphabouceよりソールが薄くて柔らかいので、地面を踏みしめている感触がよりダイレクトに伝わる。初めは疲れやすいように感じたが、慣れてしまえばこちらのほうがペースは上がる気がする。値段は前のよりちょっとだけ高かったけど、一万円はしていない。

 とりあえず、最初に買う際はソールが厚めで、ご自身の足の形にフィットするものを選ぶのがよいと思う。一万円以上するシューズを選ぶ必要はない。あとは、この記事を鵜呑みにせず店員に相談することを強くすすめる。


2.スマホアプリ(ロガー&ラジオ)

 シューズに比べれば必須というわけではないが、楽しくランニングを続けるためのスマホアプリを二つほど。前回述べたように、一度始めたら「続ける」というのが肝要だ。

 アイコン画像が出てこないのでなんだかよくわからないが、「Runtastic」というアプリのリンクを貼った。走った距離や時間、ペース、ルートなどを記録してくれるアプリだ。記録だけでなく、簡単な統計を取ってくれる。ほかにもNIKEのアプリなどがあるが、基本的な機能はさほど変わらないと思う。違うのは、インターフェースだったり、テイストだったりなので、好みのものを使えばよい。あとは、同じアプリを使っている人と記録を共有できたり、コメントを送れたりするので、周りにランナーがいたら何を使っているか聞いてみるのもよい。自分が怠けている間に走られると妙に焦るので、「継続する」モチベーションを維持するのには一役買う。


 アプリつながりでもう一つ。

 こちらはインターネットでラジオが聴けるアプリだ。同じことが上のリンクにも書いてあるので、完全に二度手間だ。

 感性豊かなはずの物書き的には、走っている最中は街の音に耳を傾けろと言いたい。村上春樹のように「風の歌を聴け」と言いたい。だが、現実問題、飽きる。なにせ飽きる。初めのうちはいいが、そのうち風の歌よりも自分の苦しげな呼吸音が聞こえるようになる。「はぁーはぁー」「ぜぇーぜぇー」言っているのを聴きながら走ることになる。実に無様だ。どのくらい無様かと言うと、ジェフ・ベゾスにもビル・ゲイツにも負けたのに「マーク・ザッカーバーグになら勝てる!」というくらい無様だ。この例えは便利だ。自分より金持ちな人間はいくらでもいるからだ。

 とにかく、ストイックに走っていると一つの疑念が生じる。

「私は何のために走っているのだ?」

 そうなると、もはや苦行でしかない。なので、ラジオを聴くことをすすめる。音楽でもいいのだが、初めて聞く曲でもない限りどんな曲なのかわかっているのでそちらに意識がいかない。気が紛れないのだ。その点、ラジオなら会話や次にかかる音楽が予想できないので、自然とそちらに意識がいく。気づいたら1km走っている。ランニングに限らず、退屈な朝の通勤などでも同じことが言えるので、私はよくラジオを聴く。

 なんだかこういう書き方をするとランニングが全然楽しそうに思えない気がして心配だ。


3.ランニングポーチ

 「ランニングポーチ」と言われてもイメージが湧かないことを危惧し、最初に私が使っているランニングポーチのリンクを貼った。いきなりリンク、だ。(←ここは「いきなりステーキ」風に発音してほしい)

 先に述べたアプリをランニング中に使用するためには、スマホを持って走らなくてはならない。手に持って走るのは邪魔だ。それに、何万円もするスマホを持って走るのは、いつ汗で手が滑るか気が気じゃない。なので、このようなポーチを腰につけ、そこに入れるのがよい。ほかにも家の鍵や小銭も入れられる。商品ページを見ると、千円札をそのまま入れているイメージ図があるが、それはやめたほうがいい。汗で濡れると千円札がボロボロになる。コストがかからないところがランニングのいいところなのに、これでは毎回千円払ってジムに通うのと同じだ。

 なお、スポーツショップに行くと、3000~5000円くらいでもうちょっとオシャレでしっかりした作りのものが売っていたりする。例えばこういうのとか↓

 オシャレにこだわりたい方は色々探してみると楽しいと思う。私はシャツの下に付けていて外からは見えないので、地味な色のやつで十分満足している。ちなみに最初に買ったのをもう一年半以上使用していて、毎回ランニング後には普通に洗濯機に入れているが、いまのところやぶれたり伸びたりすることもない。千円ちょっとで、一年半以上スマホを地面に向かって叩きつける恐怖から解放されているので、いい買い物だったと思う。ちなみに、スマホやその他もろもろ入れても、重さはほとんど気にならない。


 いかがだっただろうか。これまで書いたなかでは比較的役に立つ記事になった気がする。むしろ、初めて役に立つ記事を書いた気がする。あとは余計な冗談とかくだらない例えとかをなくせばまともな記事になるのだろうが、そうすると内容の薄さがバレるのでこのスタンスを変えることはできないのだ。

 書いているうちにほかにも紹介したいものが出てきたので、またいつか第二弾を書きたいと思う。

 よし、無事に書き終わったので、ちょっと走りにいってくる。


 ……あれ、ランニングポーチどこだ?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?