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IDG.toolsーThe Shieldの活用(私の役割や機能をモノで例えてみる)

今年の関心事は、ずばり「自己認識へのいろいろなアプローチ」です。
それもあって、リンク集のnoteを書いたり、自己認識ゲームの#TAGTAG を開発したり、してきました。


さらに探求していく中で、おもしろいアプローチに出会いました。
それは、IDGsツールキットにあるThe Shield(シールド)を用いて、自分の役割や機能をモノで例えてみることです。

私自身、数年前以上前から自分の役割や機能をモノで例えて、こっそりと意識してきたのですが、あらためてワークショップ的に仕立てることもできそうだと実感しております。

自分自身の内面を言語化するのは大事ですが、なかなかたいへんです。モノで例えてみるところからはじめてみるのはいかがでしょうか?

身近にあるモノで、その役割や機能で自分と重なるところを見出して、モノになりきってみることで、少しだけ自己認識が深まるかもしれません。



The Shield(シールド)とは

先日、MiLI主催のIDGsシリーズの第4回「Collaborating」にて、
スペシャルゲストの方よりおもしろい実践ワークをご紹介いただきました。


それが、IDGsのツールキットのひとつである、The Shield(シールド)というワークです。

シールドは 3 人以上の参加者が行う演習で、所要時間は 30 分から 4 時間です。主な目的は、参加者に自分自身について話し、共有してもらうことです。これは、グループがつながり、お互いを知り、信頼関係を築くのに役立ちます。

Google翻訳より

シールドは、以下の手順のとおりに実施します。
一言でいうと、四分割した各領域ごとに自分自身を表現するような写真や画像を元に説明し、一人ひとりからフィードバックを受けるというものです。

練習方法
初めてシールドを使用する場合は、次のことを試してください。

1)参加者全員に紙と鉛筆を 1 つずつ配ります。

2)参加者に紙の上に大きな盾を描いてもらい、それを 4 つの部分に分割します。

3)各四象限で、参加者は 4 つの異なるテーマに基づいて自分自身について説明するよう求められます。参加者は言葉ではなく写真を使用することが重要です。テーマはさまざまですが、提案としては次のようなものが考えられます。これは私を表しています…; 乗り越えた困難…; 私はこれを誇りに思います…; これがあなたが私について知らなかったことです…; そして私は自分自身を消滅させました…; 私の夢は… ; 二十年後には…

4)その後、参加者は一人ずつシールドを共有し、約 1 分間の短い口頭プレゼンテーションを行います。聞いている人は、メモを取り、プレゼンテーションについて肯定的なフィードバックを提供してください。このフィードバックは、後でオプションのフィードバック セッションのために保存されます。

5)全員がシールドを提示したら、演習を終了することも、フィードバック セッションを続行することもできます。フィードバック セッション中、参加者は 1 人ずつグループから外へ背を向けなければなりません。フィードバックが与えられるとき、フィードバックを受ける人はただ聞くだけであり、コメントすることはできません。その後、フィードバックがラウンドで与えられます。その左側に座っている人がフィードバックを受け取り始め、その後時計回りに進みます。全員がフィードバックを終えたら、フィードバックを受けた人はグループに振り返り、グループに感謝の意を表します。

私をモノで例える

当日は、進行の都合上、一領域のみをお互いにシェアする内容でした。
私自身も1領域で「私の役割をモノで例えてみる」というテーマを掲げて、いらすとやさんの画像を用いて、作成してみました。

それがこちらです。

※本来のシールドのワークでは、一領域にペタペタ貼り付けるのですが、
十字にした各領域ごとに一画像を貼り付けてしまいました。

・着火剤
・空気清浄機
・風力発電
・釣りのウキ


それぞれのモノに対するメタファーを簡単に説明しますと、こんな感じ。

・着火剤
バーベキューで焼肉を焼いているとき、「着火剤」の役割が自分のように思えたことがありました。バーナーがぼーっと火を出して、炭に引火するまでの媒介役。バーナーで火を放つ役目ではない。私自身は比較的に燃えやすいので、次に燃えやすい人に伝播する役目がありそう。

・空気清浄機
なぜか、空気がわるいプロジェクトに投下されることが多く、わるい空気を吸い込んで、いい空気を循環させるような役目もありそう。一時期は「消臭剤」とも思っていたが、吸うだけではなく、循環したい意図もあって、空気清浄機のほうがしっくりくる。

・風力発電
いい空気の流れをつくるだけではなく、何かを推進する、エネルギーを発するという部分も、プロジェクトマネジメントやディレクション業務で磨いてきたなあ、という気づきもあって、クリーンな発言を心がけている。

・釣りのウキ
空気清浄機も風力発電も、そこに存在することでバリューを発揮するモノ。流れに身を任せつつ、ずっとそこに居つづける、ここに何かがありそうだと当たりをつける、ここから少しずつ影響力を及ぼしていける意味合いを含んだモノは何かあるかなーと思って、ふと浮かんだのが、釣りのウキ。

ほかにも、かつてのYahoo! JAPANのトップページ(厳選リンクのポータルサイト)いうセルフイメージをもっていたりもします。

こういうモノのイメージを同僚や友人などに伝えると、「たしかにー」「そうだよね」「らしいね!」と共感をもってもらえて、受け止めてもらえる印象があり、オススメです。

あなたをモノで例えると?

「あなたの役割を身近なモノで例えるなら…」
「あなたの機能はどのようなモノと同じか?」
「あなたの存在をモノで表現すると?」
と問われたときに、パッと思い浮かぶモノはありますでしょうか?
また、すでに何かしら意識しているモノはありますでしょうか?

シールドでは、パッと思いついた写真や大切にしている画像などで構成していきます。その瞬発的な相性もあって、シールドの1つの領域を自分を表現するモノで例えてみることは、かなり使い勝手がよく、分かりやすく楽しいアプローチができそうと手応えを感じています。

もちろん、なかなか思い浮かばない、しっくりこない方もいらっしゃると思います。日常生活の中で、いろいろなモノに触れるタイミングごとに、「これって自分っぽい?」「これは自分じゃなさそう」など、問いかけていくことで、いつのまにかに、しっくりくるモノが見つかるはずです。

日頃、何気なく使っているモノに対して、ぐっと自分に引き寄せて、自分の役割や機能を投影していく中で、見つけてみてください。それをきっかけに、シールドの残り3領域でも、自分らしさを思う存分に表現することで、自己認識が深まることになりますので。

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