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マインドフルネスのざっくり年表

こちらはサイバー大学「マインドフルネス入門」の一部抜粋です。


あらためていろいろと調べたり、人に聴いたりして、まとめたところ、この5つのフェーズにわけて、成り立っていることが分かりました。

さかのぼること、2500年前の起源、6世紀の派生、少し時代は飛んで、1881年の言葉、1979年の体系化、2007年の話題です。



①起源:思想や実践法が生まれた

2500年前に、初期仏教(お釈迦様、一般的にはブッダ、名前は、ゴーダマ・シッダルダ)の教えがルーツです。

その教えの中に、四諦(したい)という苦の4つの真理があるとし、四諦の1つに、道諦(どうたい)という苦しみを無くす方法を示されました。
その苦しみを無くす方法は、八正道(はっしょうどう)という8つの修行法があるとされ、正念(しょうねん)は正しい気づきという意味があります。

起源は、思想や実践方法が生まれたということです。

②派生:実践法がアップデートされた

初期仏教から1000年以上経ち、いくつかの仏教の系統が派生していきました。そのうちのひとつに、大乗仏教(だいじょうぶっきょう)という、お釈迦様の教えに新しく解釈をくわえた仏教がでてきました。

大乗仏教の中にも、いくつかの教派・宗派があり、そのひとつが禅宗です。禅宗はインドで生まれたのち、中国を経由して、日本には鎌倉時代に入ってきました。 臨済宗や曹洞宗というもので、日本史の教科書で習ったかと思います。その禅宗の修行法に、坐禅という実践法があります。

派生では、実践法がアップデートされたということになります。

③言葉::mindfulnessという単語が生まれた

6世紀からだいぶ時代は飛びます、1881年、いまから約140年前です。ここで、1の起源ででてきた、初期仏教の八正道、正念がでてきます。仏教の経典は古代インドの言語であるパーリ語で書かれており、正念は「サマ・サティ」と読みます。

イギリスの東洋学者であるトーマス・ウィリアム・デイヴィッズさんという方がいて、この方はパーリ語と仏教の研究をされておりました。正念を「right mindfulness」という言葉で英訳されたとされています。

ここで、mindfulnessという言葉が生まれました。

④体形化:実践法がプログラム化された

1979年、いまから42年前です。
ここからマインドフルネスという言葉がじわじわと広がっていきます。

マサチューセッツ大学、分子生物学の博士であるジョン・カバット・ジンという方がいまして、いまもご存命の方です。のちほど触れますが、MBSRというストレス低減法という8週間プログラムを開発されました。

これは禅の坐禅とヨガを取り入れて、マインドフルネスベースで設計されているものです。

体系化では、実践法がプログラム化され、確立されました。

⑤話題:実践法がソーシャル化した

2007年、つい最近ですね。
アメリカのGoogleのエンジニアだった、チャディー・メン・タンさんという方がいて、社員向けにSearch Inside Yourselfというプログラムを開発しました。

リーダーシップ開発を目的としており、マインドフルネス、脳科学、EI(Emotional Intelligence)を統合したプログラムで、Googleの研修の中でも最高レベルの評判高いプログラムでした。

その後、社員向けだけにはもったいない、もっと世界中の人に届けたいとスピンアウトされて、シリコンバレーを中心に評判が評判を呼び、話題になりました。

話題は、実践法がソーシャル化した、社会的に話題になったといえるでしょう。


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