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Z世代は何に夢中?「ニコ☆プチ」アンケートで分かる小学生の趣向


突然ですが、皆さんが小学生の時、何に夢中になっていましたか?

ニコ☆プチの営業担当である私(S木、36歳)が小学生だった1990年代前半。学校の男子は皆、ドッジボールに夢中でした。
おそらく「ドッジ弾平」(こしたてつひろ著)というアニメの影響とは思うのですが、休み時間や放課後なると校庭のそこかしこでドッジボールが行われていたのを覚えています。速い球を投げられる子は、学校のヒーロー的存在でした。

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当時、デブ、チビ、メガネ、オカッパ頭という四重苦を神から与えられていた私は、ヒーローになるわけはなく、格好の「的」でした。

毎度昼休みのドッジボールにおいて、1対10という今なら立川志らくあたりが問題にしそうなシチュエーションで、四方八方から飛んでくるボールから逃げ続けたのが小学校時代の最大の思い出です。全集中で乗り切った、わけではなくさんざんボールあてられて虫呼吸ならぬ、虫の息でした。(思い出No.2は、立候補していないのに生徒会長に勝手に選出されたことです。投票率99%。北の将軍様みたいですね)
おかげ様で、素直だけが取り柄だった将軍似の少年は、完全に根性がねじ曲がりました。将来の夢はジョーカーになりたいと強く思いました。でもニューヨークは遠いので、出版界でも特にひねくれものが集まることで有名な新潮社に入社しました。

今の小学生が夢中なのものってなに?

閑話休題。では、現在の小学生が何に夢中になっているかご存じでしょうか。

鬼滅の刃。確かに大ブームです。先日販売された日経トレンディの「2020年ヒット商品ランキング」でも第一位でした。〇英社がうらやましい。では、小学生が好きな芸能人は誰だと思いますか? 彼・彼女らが好きなお菓子わかりますか?

実は、これに対する明確な回答が存在しません。というのも、小学生を対象にしたマーケティングというのが存在していないからなのです。大手広告代理店を始めとして、未成年に対しての大規模な調査というのは憚れているのです。たまに、テレビや一部情報誌で女子高生や女子中学生のブームが紹介されますが、サンプル数は、せいぜい300程度。

そんななかで! 日本で唯一、女子小学生に10,000近くの大規模アンケートを行っているのがニコ☆プチなのです。

ニコ☆プチでは、毎年2月号(12月22日発売)では、非常に広範囲な項目に関する読者アンケートの結果を誌面でお伝えしています。題して、「小学生まるごとランキング」

「ファッション」「ステーショナリー」「フード」「ライフスタイル」など全7分野、計100を超える項目でランキングを発表しています。まさに女子小学生の生体を映し出す鏡やで!
日経トレンディも2020年ヒット商品ランキングを出す年の瀬。ニコ☆プチが集計した、ここ10年間の秘蔵ランキングを見てみましょう。(註 便宜的に、奇数年のみ表示しています)

※ 最新のランキングについては、現在発売中のニコ☆プチ2月号で。


「好きな歌手」ないし「好きな歌」のランキング

2011年1位 西野カナ

2013年1位 AKB48

2015年1位 西野カナ

2017年1位 西野カナ

2019年1位 TWICE

歌は世につれ世は歌につれ。とは言いますが、西野カナ一強。多くのニコ☆プチ読者を震わせていたのが伺えます。伊達に紅白歌合戦9年連続出場者です。(NFLでいうニューイングランド・ペイトリオッツですね。QBブレイディ様はやはりすごい。「過去もらった優勝リングでお気に入りは?」と聞かれて「次の優勝リングさ」と答えたのには痺れます。マジカッコいいマジ卍)
そういえば、週刊誌記者時代、毎年紅白の舞台裏取材を行っていまして、その時見かけた西野さんは文字通り輝いていました。私の傍らにいた同僚記者が、西野カナさんが綿棒で鼻をほじっていたというロクでもない記事を書いて、そこそこネットでバズったのが懐かしいです。
このランキングで意外なのが、AKB48。2013年委一度はランクインしましたが、その後、乃木坂や欅坂など、いわゆる坂道系アイドルがランキングに入っていません。情報感度が高めな女子小学生は、アイドルにはそこまで関心がないのかもしれません。一方、K-POPには関心が強いようで、2019年からの韓国ブームを見るに、2020年のランニングには、おそらくここにNiziUが入ってくると思われます。

続いて、

「好きな芸人」ランキング

この推移を見ると、「平家物語」の冒頭部分がどうしても浮かんできます。

2011年1位 はんにゃ

2013年1位 すぎちゃん

2015年1位 エレキテル連合

2017年1位 トレンディエンジェル

2019年1位 サンドウィッチマン

芸人人気とは、”ただ春の夜の夢の如し”。人気者の寿命は本当に短い。このランキングについては、テレビの露出がモロに順位に反映されているようです。となると、今年は千鳥あたりが1位をとるのか。
ちなみに、2013年には「スギちゃん危機一髪」というゲームの広告出稿がニコ☆プチあったりします、なんとワイルドなおもちゃ(画像)。逆に今欲しいです。

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「毎月のお小遣い」

こちらは深刻な問題をはらんでいます。

2011年、751円

2013年、861.3円

2015年、862.9円

2017年 500~999円(この年のみアンケート方法変更)

2019年、520.3円

2013年以降、どんどん下がってきています。奇しくも第二次安倍政権(2012年12月26日~2020年9月16日)が本格始動した年から逓減しているのです。アベノミクスは小学生のお小遣いには、良い方向に働かなかった、ということかもしれません。先日のニュースで企業の内部保留が増えたというデータが公表されましたように、大企業は潤いました。が、一般家庭は停滞したとみられます。


財務省が30日発表した法人企業統計によると、2019年度の内部留保(利益剰余金)は金融業・保険業を除く全産業ベースで前年度比2.6%増の475兆161億円となった。8年連続で過去最大を更新(日経新聞デジタル10月30日)

とにもかくにも景気の停滞感が表れる結果になっています。まったくもって世知辛い。

毎年顔触れが変わるランキングもあれば、長期間安定して1位を取るものもあります。例えば、「好きなスナック菓子」は、2011年~2019年ずっと、カルビーのポテトチップスですし、「好きな消しゴム」もずっとトンボのMONOです。「使っているボディソープ」では、花王のビオレuボディウォッシュが君臨しています。
ただ、逆を返せばこれら以外は常に順位は変動しているわけで、たかが10年とはいえ、10年に亘る長期政権を作るのは本当に難儀なことなのです。野球の神様と呼ばれた川上哲治監督下の巨人でさえV9ですからね。(しかもそのV9時にスタメンをほぼ固定したために、選手の高齢化が顕著に。V9後はなかなか成績が残せなかった弊害も。その点今のソフトバンクは違っ……)

ちなみに、小学生の携帯所持率は、自分専用が23%となっています。まだまだこの世代の情報源は紙なのです。

こんなJS事情も知れるランキング。2020年度版はどうなっているのか。是非最新のニコ☆プチでご確認を!

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