文脳

おはよう、おやすみ、こんばんは。 月の裏にはこんにちは。

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  • 今を切り取る眼

    日々感じ取ったものを絵として残しています。 単なる自己満な絵日記です。 よければどぞ

  • マツコに会いたい人

    マツコに会いたいがゆえの愛の行き先がどこへやら

最近の記事

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いまの私の眼

    • マツコロイド2

      ゴールデン帯の番組欄を埋めつくし、MCとして淀みなく場を流し、時にはとろとろしたスタッフに愛の喝を入れたり、様々な表情を提供するマツコ。あの類のロボットは、青と白がトレードマークで4次元に繋がるポケットをもつ猫型のロボットと世代は近いだろう。マツコはタイムマシンで時空の旅行中に、何らかの時空の歪みで、この現代に迷い込んだのだろう。 迷い込んだマツコは現世の低次元の科学技術、そして私達のあまりの無知さにため息を漏らした。あらゆる分野の専門家と座談を行い、彼らに新たな発想を起こ

      • 言葉すっ飛ばした関係

        彼女は天使のような白い肌をした小悪魔。 赤い紅の似合う彼女は笑顔を振りまく天使。 天使みたいだけど僕は知ってる彼女は小悪魔。 自慢げにお前が語る彼女の好きなとこはあいつもあいつも言ってた。膝をさする柔らかな手、風でなびく黒髪、吸い込まれる淡褐色の瞳。もちろん僕もそうだし、昔のあいつもそう言ってたよ。元気かい?彼女のおかげで出会って、彼女のせいで別れたって、僕たちは彼女に出会ったこと後悔なんてできないよ。 彼女は天使みたいな香りを落とす小悪魔。 人香辿る皆んなの心を射止める

        • 早咲きの桜の散る頃には

          熱の冷めぬうちに、君に語りかけてもどうにもならないことは分かっていたし、だからといって時間に解決してもらうのは糸がほつれそうだった。洗濯物のたたみ方が雑だとか、食べる時に肘をつくなとか今までも色々あったが、その都度互いのキャンパスに色を塗りあっていったよね。あの時言い合った最低なこと、今の君と笑い合えるかな。 こんな時に君を思いやる言葉の1つでも浮かべばいいのだが、おざなりな言葉を紡いで君を傷つける方が怖かった。この手も肩も耳も君に貸すためのもの、って誓ったこと覚えてるかな

        いまの私の眼

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        • 今を切り取る眼
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        • マツコに会いたい人
          2本

        記事

          コミカルな朝食を

          子供の頃の方がいいよなって思う夜もくる。 散らかし方しか知らないから、夢を見れたし、どんな失敗も成功になった。片付けを考えるから積み木は崩せないし、収納を考えるから買うことすらない。後先考える頭では声は出ないし、奇人にも変人にもなれない私は真面目。済ませた遅めの朝飯は腹の足しにもならず、日が射す交差点を走って駆ける。遅れることが分かっていても走るのが当たり前だし、10分が5分になっても変わらないのも知ってる。のんびり歩む変人は食パンかじってる。そもそも来ない奇人は酒の肴になる

          コミカルな朝食を

          本棚の意外な活用法

          私の部屋には木製の本棚がある。4年前に購入したもので、とりわけ高級なものでもなく、4枚の棚板の高さを自由に変えられますよというのが売りだった。上から雑誌、ハードカバー、新書、文庫、辞書。本棚だけは磨いてきた。たぶんわたしはべっぴんさんになれてるだろう。 本棚も歳をとる。若い時に当たり前に出来ていたことが出来なくなる。雑誌を支えていた棚板が急に外れた。本棚の枠が本の重さでおされ、横幅が広がったことが原因のようだ。拾った棚板をはめたら雑誌1冊程の隙間があった。ただ、よく見ると床と

          本棚の意外な活用法

          マツコロイド1

          マツコはもしかしたら未来の生物かもしれない。 黒の幅広い布に身を包む巨体。歯に衣着せぬコメントで社会を論ずる。ただマツコの言葉には大衆を頷かせる妙な説得力がある。それはマツコの持つ異形さゆえではない、非凡な知識教養の深さゆえである。 マツコの知らない世界、マツコ会議。今は終了したが、夜の巷を徘徊する。ゲストとしてある分野に精通している人とトークを繰り広げるのだが、ここでのマツコは異常としか言えない立ち振る舞いをする。 専門家から「今日のテーマは〇〇です。マツコさんご存知

          マツコロイド1

          服を裏返しで着て出かける現象に名前つけたい、、リバース。 なんか汚なった。

          服を裏返しで着て出かける現象に名前つけたい、、リバース。 なんか汚なった。

          世界の中心にいるはなし

          私は私を愛している。 床に積まれた本、椅子の背が着る服、ゴールに嫌われたティッシュ。開かれた雑誌に写る部屋とは似ても似つかない。3日前のシンクを通り過ぎ、出かける。新品の靴べらが玄関の戸を叩き、外に出る。ポケットから出てくるメンソレータム。今日の私は、先日の私に感謝する。運良く座れた座席で気づく色の違う足。何食わぬ顔で色を捲りあげ、流行を嗜む。AirPodsの中身は空だし、改札には弾かれるし、お札にはレシートが挟まってる。もし、身近に私がいたら腹が立つし、呆れる。いつまでも

          世界の中心にいるはなし

          更生した不良

          消化不良のまぶたに差しこむ光で目を覚ます。 「歯が痛い」 おはようよりも先に出た言葉に耳を疑った。 目覚めの一言ランキングが覆された、異常事態。 まだ霧のかかる脳にも鮮明に浮かぶ「痛」。 いつも目を擦る手はかなり下にあった。手によると、どうも右側の上部の歯、もっと言うと犬歯の肉が痛いようだ。 急いで駆け下り、鏡に問う。 「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で1番醜いのはだれ?」 「それはあなたです。」 王妃にぴったりの言葉が返ってきた。 鏡の言葉も右から左に抜け、はねる後髪にも目もくれ

          更生した不良

          上見る時は桜見るのに、なんで下向いたら携帯ばっか見るんだろう。下にもおんなじ桜が落ちてるのに、

          上見る時は桜見るのに、なんで下向いたら携帯ばっか見るんだろう。下にもおんなじ桜が落ちてるのに、

          産声

          耳に音を詰め、歩く帰路。口が奏でる不協和音は生まれつき。音楽一家に育った私の唯一の反抗。 そんな中、noteを始めることにした。1年ほど前から読んではいた。いや、、書いてもいた、世に出ることの無い戯言をたくさん棄てた。潮風にちぎられた糸、心までをも巻き込んだ。 文字が暴れて、読めたものではなかった。乱雑なストレートのパンチを、受け止めるミットがなかった。 心の支えがなくなった昨年。 熱を感じていたところにあるのは、冷えきった枕。心を支えていたものが一夜にして崩れる。飄々