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VS 竹部さゆり女流四段(2戦目)

前局のあと、同先生にすぐさまリベンジ戦を申し込み。
これまで2~3日おきのペースで指導対局を受けていましたが、前局の負け方が1週間くらいショックを引きずりそうな内容だったので即日再戦したほうが精神衛生上よいと判断しました(^^;

さて、本局は石田流vs4手目△4二玉
これに対して角道を止めずに▲7八飛と突っ張るのがワイの流儀ですね。

VS塚田女流戦では上図から△8八角成~△2二銀で穏やかな展開になりましたが…。

△4五角から激しい乱戦に突入!!

こうした力将棋は竹部先生の得意とされる分野で、相手の土俵にまんまと誘い込まれてしまった感はあります。ただ、この変化は僕もかなり深い部分まで事前研究しているので待ち構えているところでもありました。

この辺りまではほぼ一本道の進行ですね。
後手の狙いは次に△5四歩で、①▲同飛は△3六馬▲3四飛△4五馬が飛角両取り、②▲○○角は△5三馬と自陣に引き付ける味がよく後手ペースになります。

よって△2六馬の局面はやや先手不利が長年の定説でしたが、ソフトで再検討したところ▲7七桂!の新手が発見され、先手良しと結論が覆りました。

定説を覆す桂跳ね。
以下△5四歩▲3七角△5三馬なら▲6五桂の活用が幸便で先手指せる。

(詳しい解説は拙著『振り飛車2.0』を読んでくれよな!⇐すかさず宣伝)

と、自著ではかなりドヤ顔で書いていたのですが…。

研究手順をすっかりド忘れして▲3五飛。

ま、まあ…旧定跡もそこまで評価値悪いわけではないので…(言い訳)。

△5四歩~△5二飛は薄い▲5八玉型に狙いを定める本戦型の常套手段。
次に△5五歩と突かれると一気に自玉の危険度マシマシなので、先手はその前に暴れたい。

▲3四歩△4五桂に▲1五角と端に覗けるのが数手前に角を3七に引いたときからの狙いでした。

△3二玉と寄る一手にさらに▲3三角打と重ね打ち。
(対局後にこの角を竹部先生にお褒めいただけて嬉しかったです)。

先手は▲2二角成~▲3三銀とゴリゴリと守備駒を剥がしていく攻めがわかりやすく、間違えにくい将棋になりました。

後手は5二飛が玉の逃げ道(4一⇒5二)を塞ぐ邪魔駒になっているのが痛いです。

しかし、勝負は最後まで気を緩められません。

△5七桂成!がドキッとする王手で、▲同玉なら△5五飛が王手角取りでたちまち紛れます。よって実戦は成桂を取らず▲5九玉。

後手としてはここで△2二飛が金駒を拾いつつ玉の5二の逃げ道を作って一石二鳥のようですが、以下▲3三歩成△5二玉▲2二と△6二玉▲3二飛△5二銀に▲5三歩!が痛打(参考図)。

ここまで読んで▲5九玉と指せれば満点。

最後の歩打ちが生じるのは先の△5七桂成で5筋の歩が切れたからで、相手の攻めをうまく逆用できた形です。

竹部先生はここで本局最大の2分の長考。
おそらく同じように△2二飛を本線として読みを入れられていたのだと思います。しかし後手自信なしと判断されたのでしょう。

実戦は△4五飛と変化球を投げてこられましたが、これは▲3一金の1手詰がありました。

最後は一手バッタリでしたが、僕も序盤で定跡ド忘れしましたし、お互い前局の150手近い熱戦が明らかに尾を引いてますね…(^^;

↑↑総譜はこちら。よかったらチャンネル登録おねがいします。

絵文字たっぷりのコメントをいただきました(ちょっと嬉しい)。

↑↑が本局の山場で、△2二飛▲3三歩成は「先手良し」で両対局者の意見は一致してたと思うんですが、そこでソフト曰く△5一角!という凌ぎがあったようです。

飛車を逃げない意表の受けがあった。

参考図で▲2二とは△1五角が王手なので、いったん▲1六歩と角にヒモをつけ、以下△1四歩▲2二と△1五歩▲5八歩…と進めていい勝負だったそうな。△5一角は人間には浮かびづらい順だなぁ…。

「女流棋士に平手でチャレンジ」4回目にしてようやく初勝利。
正直、嬉しさより連敗を抜け出せた安堵感が大きいですね…。
この調子で次戦も頑張りたいと思います!

竹部さゆり先生、対局ありがとうございましたm(_ _)m


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