当ブログ発「中飛車左穴熊封じ▲9六歩」が定跡書に掲載されました!!2015/02/25

※ブログ10周年記念に「現代振り飛車ナビ」の記事を一部再公開します!

今月マイナビより刊行された高崎一生著『わかる!勝てる!!現代相振り飛車』P204に、なんと当ブログで発表した左穴熊封じの手順が言及されていました。

当ブログ初公開!中飛車左穴熊に組ませない方法(1)
当ブログ初公開!中飛車左穴熊に組ませない方法(2)

上記記事は公開当初から反響が大きくTwitterや2chなどで定期的に話題になっていましたが、まさか本に載せていただける日が来るとは……高崎先生ありがとうございます!!<(_ _)>

せっかくですので以下はブログのコメント欄や2chの石田流スレで見かけたいくつかのご質問を自身の分かる範囲でお答えしたいと思います。


Q.1 4手目が5四歩ではなく4二玉からの左穴熊だったらどうするの?

これは医学生と将棋指しの2つの顔を持つブロガー「さうざんでいず」のあさげさんが提唱された左穴熊封じ「封じ」の組み方ですね(A図)。

4手目△4二玉には▲6六歩と角道を止めるのが無難ですが、そこから左穴熊を目指せば後手は5筋を突いていないので▲9六歩~▲9七角が王手にならない仕組みです。

他サイトリンク:先手石田対東大流左穴熊

具体的にはA図以下▲6六歩△3二玉▲7八飛△5二飛▲6八銀△5四歩という進行ですが、後手は△3二玉と寄っている分、5筋位取りが一手遅れているため私は▲5六歩と反発する手が有力と考えています(B図)。

先手はこのあと▲5七銀~▲4六歩~▲4七金と中央に厚い形を築いて後手の浮き飛車をけん制する狙いです。対左穴熊で振り飛車側が勝ちづらい理由は左銀が6七に釘付けにされているからで、5七銀型ならば4五歩~4六銀と活用して後手の角頭に圧力をかける狙いなどがあり、先手互角以上に戦えると思います。

Q.2 中飛車左穴熊に組ませない方法の第4図で64歩突かれたらどうしたらいいですか?ソフトだとあまりいい評価を出さないので

なるほど、▲7八飛には△6五歩と仕掛けて浮き飛車~7七桂の受けを間に合わせない狙いですか。たしかに手ごわいです。

C図では▲7四歩が最強の応手で、以下△8六歩(▲同角なら△7四歩)▲7三歩成△同桂▲7四歩△6五桂▲7三歩成△8四飛(D図)とお互い一歩も引かず攻め合うのが高崎本に記載されている手順です。

D図以下は私も色々考えてみましたが、後手は次に△5七桂不成、△8七歩成、△7六歩など複数の攻めが厳しく居玉の先手がどうも苦しいですね(うーん残念!)。△6四歩はかなりの難敵です。

詳しくは将棋序盤Strategyさんが掲示板にてご意見を下さったので、そちらをご覧いただけると幸いです。

参考リンク:△中飛車左穴熊を語ろう△(振り飛車専用掲示板「銀冠の小部屋」)


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