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ナイジェリアチンパン、相談室

大学のご友人のご友人のご友人などから私の存在が面白いのか色々とご質問がきます。類人猿の考えが面白いようです。

大学のご友人の彼女さんの弟さんからです。

なぜ生きるのか?

死にたくないから。
 この答えの前提は生きることは決定事項ということです。それは万人に当てはまるものなのでしょうか?
 この世に生を受けて、さて、死ぬために何をやろうかな?とは考えにくいのは分かりますが、それは社会文化、社会システムに触れていないからです。
 生きるという一見普遍の真理と思われるこの目的は、生物自体と同じく時間が経つにつれてその姿形を変化させていきます。もしそうでなければ、こんなにも哲学的なお題にはなりません。個人の経験で得た感情、個人が本を読んで得た知識、個人が他人から影響を受けてアップデートさせた思考など、なんとも変化しやすいお題ではないでしょうか。
 楽しいから生きる。子孫繁栄のために生きる。死にたくないから生きる。生きているから生きる。
 この中で1番しっくり来るのが、生きているから生きているというものです。つまり、生きるには本質などは兼ね備わってなく、そこにあるからある的な無味乾燥な意味だけです。
 この無味乾燥な存在に付加価値を付けようとしている段階が現在の生きる、です。
 このように、成長段階の品物だからこそ、時間と共に変化してしまうのです。小学生、大学生、現役世代、高齢者など様々な世代の共通認識のブレは必然です。個人の見解を否定することが出来ないのにも頷けます。
 さて、なぜ生きるのですかの答えですが、分かりませんとお答えします。ただ、その時々の楽しみを味わうためという回答でいいのではないでしょうか。


大学の友人の友人の友人からです。

なぜ性欲があるのですか?

 食欲、睡眠欲、性欲の三大守護神的な存在のうちの一つ。どれも時間潰しにはもってこいです。とにかく暇な状態は苦痛です。生物はこの暇つぶし欲求を兼ね備えることにより、人生における時間経過の体感速度を早めることに成功しました。つまり、時の流れにただ単に身を委ねるだけでなく、自己内発的時間経過ブースト欲求を使うことにより、死への時間速度を早めたのです。
 死へ向かう欲求です。何かを食べている時は時間経過が早いものです。そして、現代のカロリー、コレステロール、塩分などの生活習慣病ブースト要素を兼ね備えた食品は病気を引き起こし、さらに死への橋渡しに成功しました。時間経過だけでなく、病気を作り上げる食には完膚なきまでに我々は支配されています。
 睡眠欲はショートスリパーなどの例外を除けば、8時間も時間を費やします。人生の三分の一と考えますと、この睡眠欲は死へのブーストとしては史上最高の欲です。しかも死の擬似体験が出来ます。この擬似体験と人生の消費を兼ね備えた睡眠欲は生物が作り上げた最高傑作です。
 さて、性欲ですがこれも時間の消費に貢献しています。恋愛、恋人関係、結婚、家庭など時間の消費を促進するイベントが盛りだくさんです。
 子孫の繁栄などは後付けな気がします。生物を見ると生の目的は子孫繁栄とありますが、余暇を楽しむ術がないだけで、死へと向かう時間消費ブーストをしているだけです。冬眠などの動物を見ると繁殖もいちイベントと化しています。
 では、睡眠が短い動物は?そこから先は開発中です。

大学のオープンキャンパスに来ていた高校生からです。
少子高齢化を食い止める必要はあるのですか?
 
 食い止める目的はホメオスタシスです。現状を変えるにはかなりのエネルギーを要します。そして、それに適応するために日々神経をすり減らして頑張らなければなりません。この状態を回避するために、食い止めるとなっているだけです。
 必要があるかないかは個人の考えに左右されます。そう思うヒトもいれはそう思わないヒトもいる。これでは結論にならなさそうですが、意思の全体一致はかなり難しいです。文化でさえホモ・サピエンスを統制できていません。知識のアウトソーシング、そしてビルトインスタビライザー的な機能があるにも関わらず、ホモ・サピエンスは常に適応し創造し別次元へと行こうとします。
 少子高齢化という問題枠組化をすることにより、それを表に浮き彫りにし、存在という命を与えます。これが、ヒトの素晴らしいところで、区切ることにより見えるようにするのです。
 さて、少子高齢化を止める必要があるのか、ないのか。死は生を生み出します。これではダメでしょうか。
 
 


バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。