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みんなの日本語第15課・文型分析まとめ(パワポ画面PDF付)

こんにちは【日本語教師になる】ももこです。
この動画は、日本語を教える人のための動画です。この動画では、日本語の教科書「みんなの日本語」の教材分析をします。文型を分析し文型に関する知識、注意すべき点などをまとめ、動画視聴後、適切な教案・教材が作れる知識を得ている状態を目指します。

今回は、「みんなの日本語第15課」をまとめます。

今回の動画は
● 第15課の概要と学習目標
● て形を使う表現(みんなの日本語初級Ⅰ)
● 文型
 ① ターゲットの文型を確認する。
 ② 各文型の解説
● この課でできる活動例
● 教師が知っておくべきこと
という内容でまとめていきます。

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みんなの日本語 第15課 概要と学習目標

●第15課の概要


・第15課では、第14課で学習した「て形」を使う文型を学びます。
・許可を求める「〜てもいいですか。」
 禁止の表現「〜てはいけません。」
 結果の状態、状態の継続、習慣的動作を表す「〜ています。」 この3つの文型を学習します!  
・第15課から、いろんな助詞を同じ課で同時に扱うようになるので注意が必要です!助詞は動詞と結びつくことが多いので、新しく動詞を覚える時に、動詞とセットで覚えるよう促したいです。

第14課で「て形」を教えた!と言っても、相当優秀でなければ、まだまだ「て形」の活用が定着していないのが普通です。なので、何度も「て形」の活用を確認しながら学習します。て形の教え方については、第14課の補助動画、「Ⅰグループ・Ⅱグループ・Ⅲグループ動詞について」と、「教える人のための「て形」まとめ」こちらの2本をご覧ください。

これらを踏まえて

●学習目標


・許可を求めることができる。
・禁止されていることがわかる。
・家族や身近な話題について話せる。
このように「みんなの日本語教え方の手引き」では紹介されています。

家族や身近な話題について話せると言うのは、なんとなく、どういう使用場面か想像できるのですが、許可を求めることができる、禁止されていることがわかる、と言うのが、ややぶっきらぼうな感じがして、使用場面を想像しにくいです。なので、今回も「できる日本語」を参考にします。
できる日本語では、
・公共の場所で注意を聞き取ったり許可を求めたりすることができる。
という目標が設定されていました。「公共の場所で」という場所の設定がちょっと加わるだけで、一気に使用場面が想像できるようになりました。

皆さんはどんな学習目標がいいと思いますか?
「こんな学習目標を考えました!」という、みなさんからのアイデアも教えて欲しいです。ぜひ、コメント欄で教えてください。お待ちしています! 


● て形を使う表現(みんなの日本語初級Ⅰ)

こちらの表をご覧ください。これは「みんなの日本語初級Ⅰ」に収録されている「て形」を使う文型を私がまとめたものです。

これを見てもわかる通り、て形を使う表現は多いです。ですから、なんとか学習者が「て形」を作れるように促さなければなりません。
少しずつ繰り返し、何度も確認し、忘れていればしつこく教えましょう!
でも、覚えていないことについて、あまり責めないでください。
外国語を勉強したことのある人ならわかると思いますが、はっきり言って、活用を覚えるのは楽しくない作業です。なので、せめて顔だけでも、できるだけ😃さやわかな笑顔で😃て形の活用ができているか確認してください!

  

● 文型

① ターゲットの文型を確認する。

・この課で教える文型を確認します。 教える文型は練習Aにまとめられています。学習項目一覧でまとめられている文は、

⒈ えんぴつで かいても いいですか。
⒉ おさけを のんでは いけません。
⒊ わたしは きょうとに すんでいます。
⒋ わたしは IMCで はたらいて います。

このターゲットの文型を文法説明風に書くとこうなります。
⒈ <て形>もいいですか。
⒉ <て形>はいけません。
⒊ <て形>います。
⒋ <て形>います。
第15課は、全部「て形」です。ですから、 て形の活用を確認しながら学習します。この課で「て形」に慣れてもらいましょう!


② 各文型の解説

ここから、この課で学習する各文型について確認していきましょう。

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