にほんご対話ストック

日々、外国籍の方々と接していく中で感じる多様な社会について綴っていきます。同じく外国籍…

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日々、外国籍の方々と接していく中で感じる多様な社会について綴っていきます。同じく外国籍の方々と接している皆さん、日本に外国人増えたなと感じている皆さん、多文化共生について考えている皆さん、ただ何となくこのページに飛び込んできた皆さんへ、愉快にお届けできたらと思います。

最近の記事

伴侶が日本人のバレンタイン

国際結婚が増えている現代、私の周り(普段話す外国籍の方々)も伴侶が日本人だという方が増えてきた。メキシコ×日本、アメリカ×日本、中国×日本、ジンバブエ×日本…and more。 国際結婚は大変そうと思う人も多いと思うし、実際大変なことはあるだろう。でも私は日本と海外のハイブリッドな家庭に憧れも抱く。 さてここで再びバレンタイン話。 日本と海外ではバレンタインのスタイルが異なることを先回軽く書いたが、国際結婚ではどうなるのだろうと思い、伴侶が日本人である方々に聞いてみた。一例

    • バレンタインにはチョコではなく。

       外国籍の皆さんと話す機会で、この時期はついついバレンタインの話題を振ってしまう。自分はそれらしいことをしないのに(笑)。そしたら皆さん、教養かのように「日本では女性が男性へあげますね」と満面の笑みで確かめてくる(笑)。義理チョコや友チョコ、ご褒美チョコの存在をお伝えすると「チョコのフェスティバルですね」と。まさしくそうだ!と思った。  皆さんに、お国ではこの時期どのように過ごすのか訊くと、意外とチョコというワードが出てこなかった。大切な人とクリスマスのようにプレゼントを交

      • ドラマが最強の副教材

         外国籍の皆さんの日本語力が向上していると「いつもどうやって日本語を勉強していますか」ときく。  先日きいた2組は同じ回答だった。 何か一つ軸になるようなテキストを持っていて、それで文法の練習はしているそうだ。それに加えて日本のドラマも観ているそうだ。  日本語テキストにある言い回しやCDで発せられる音声は覚えるためならいいかもしれないが、現実的ではないらしい。日常会話にはテキストに載っていない言葉の交流がたくさんある。それを補うのがドラマの役目になっているらしい。リスニング

        • じゃない方と。

           先日、世界の文化を紹介するTV番組で「ブラジルの人はみんなサッカーが上手いのか」という検証をしていた。ブラジルでインタビューをし、ボールを渡してリフティングをしてもらうというやり方だった。大半の方は10回連続で成功させ「サッカーが上手い」というカテゴリー分けをされて、結論として「ブラジルの人はサッカーが上手かった」としていた。  こうゆう編集のものを見ていると私のかつての失敗を思い出してしまう。  約10年前、ブラジルの方と話す機会があった。 どんな事を話そうか迷い、サ

        伴侶が日本人のバレンタイン

          何よりも優先される宗教

          あ~恐ろしい。 私の中ではほぼ毎日このnoteを書いている気分だったのだが 年が明けて今回がなんと2回目(笑)。 特に体調を崩してもいないし、 周りにそれ相応の人もいないのに行動制限がかかり、 あちこち予定変更に関する連絡を無限ループする日々。 どうやら脳みその中だけでnoteしていたようだ。 それかパラレルワールドか!?(笑) さあ、気を取り直して 今日は私が国内で接触した衝撃について書こう。 私が外国籍の方々と接するようになった当時、 初めに衝撃を受けたのは 「ラマダ

          何よりも優先される宗教

          新年早々嘆き散らす自分

          note上では長めの冬休みを取った。 今年も出来る範囲でここに綴っていこうと思う。 新年早々、外国人の入国禁止継続の文字に打ちひしがれた。 この「外国人の入国禁止」という言葉に 発令された当初から違和感を持っていた。 日本人と外国人の違いって何なんだろう。 ただ生まれた場所、自分のルーツが日本か否かというだけではないか。 日本には日本のやり方があるのはわかる。大人の事情が絡んでいることも。 だけど、日本に希望や夢、憧れを抱いてくれている外国の方々の落胆、 それをフォローする

          新年早々嘆き散らす自分

          本当のカムカムエヴリバディな国へ

          この年末、総集編で朝ドラを観た。 ラジオの英語講座が紡ぐ3世代の物語だ。 私はついつい外国人が出る場面に目を光らせてしまう。(笑) お茶の間の皆さんが胸をときめかせる瞬間、 私は胸をざわつかせていた。(苦笑) 一つピックアップする。 アメリカ人のロバートがお花屋さんでお花を買いたいだけなのに お店の店員さんは英語がわからず、 進駐軍の制服の人から英語で話しかけられるという状況から ここで花を売るなと言われていると勘違い。 ひたすら謝っているという場面である。 まず心の中で

          本当のカムカムエヴリバディな国へ

          日本のことで日本人が生徒になる日

          私が普段関わっている外国籍の方々は旅行好きな方が多い。 コロナ禍においても感染者数が落ち着いたときを見計らって 様々な所に行っている。 私がちょっと地名を言うだけで軽く30分~1時間話せる。 知識を持っているだけではこうならない。 そこの空気はどうだったか、どんな料理がどこのお店で美味しかったか、 どこにどんな面白いものがあるか、などなど 肌で感じた体験がとめどなく溢れ出る。 私よりたくさんの所に行っているし、 私より詳しい。 ガイド本を出版している会社や旅行会社に この

          日本のことで日本人が生徒になる日

          雪 de ウキウキ

          先日「メリークリスマス」でグループトークが盛り上がったばかりだが、 今日はまた新たにひと騒ぎ。 その騒動の主役は雪だ。 自分の行動範囲内にどれだけ降っているか、どれだけ積もったか、 雪合戦ならぬ雪写真合戦。(笑) 同じ市に住んでいても場所や時間によって 降り方、積もり方が異なるので客観的に見ていて興味深い。 中には吹雪的な強さなのだと強調するために 動画を送ってくれる方もいるし、 こんなに雪が集まったんだと雪だるまを作って送ってくれる方もいる。普段、あまり雪が降らない地域

          イヴは何でもない平日だけどHappyだ

           クリスマスは何かしますか。 私がよく話す外国籍メンバーにこうきくと、 お子さんがいる方は「プレゼントをあげます」 若い子は「ケーキを食べます」 と言っていたが、大半の意見として 「特に何も」「いつもと同じ日」と返ってきた。 私と同類の人が世界にもいるんだと感じ、嬉しくなる。 チキンを食べるわけでも ケーキを食べるわけでもない。 今年は週末にかかっているから いつもと同じ週末。 今週も頑張ったねと自分をねぎらう日。 日本では "恋人が街にあふれる日"のようなイメージがあ

          イヴは何でもない平日だけどHappyだ

          12月22日にカボチャと柚子!?

           外国籍の方から突然 「日本では12月22日にカボチャと柚子を食べますか?」 ときかれた。  この類の質問にめっぽう弱い私は毎度のことながらたじろぐ。 私の助手をしてくださっている方なら この手の質問に的確に答えられるのだが、 生憎その日はその助手さんがお休み。  こうゆう時、私は日本人だけれど日本の伝統的な文化をあまり経験せずに過ごしてきたんだなと感じさせられる。  だから今の時代に生きている日本人の一人である私はこうだよ というような形でお答えするのである。  今

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          Xmasソング良産国、日本の悲しき現実

           今日はクリスマスソングについて話していた。 お国ではクリスマスシーズンはどんな歌を歌いますかと。 参加者のお国は中国、台湾、インド。  だいたい世界的に有名な曲だと言っていた。 ジングルベル♪とか。 歌が得意ではないから何も歌わないという方も。(笑)  お国でのオリジナルクリスマスソングはあるか訊くと、 皆さん頭を悩ませて「ない」と。 特にクリスマスの定番pop songはないようだ。  これで日本の特徴がまた顕になる。 日本にはこの時期になるとあちこちで流れるJ-p

          Xmasソング良産国、日本の悲しき現実

          あの珈琲店が母国にもほしい

           日本で暮らしている外国籍の方々とお話ししていると 時々「あのお店を自分の国に持って帰りたい」という要望を聞く。(笑) その中の一つがコメダ珈琲店だ。 特に東海地域で暮らしたことのある方々は魅了されている。 皆さんのお国にもcafeやら喫茶店はあるだろうが なぜコメダがいいのか。 その魅力を訊くと、 「あの落ち着いた感じ」「味噌カツパン」「レトロ」など 様々な意見が出てきた。 私も何回か行ったことがある。 誰と行っても、一人で行ってもリラックスできて 長時間いても追い出

          あの珈琲店が母国にもほしい

          オンライン画像でクイズ大会

           ITのおかげで外国籍の方々との話が盛り上がることは多々ある。 その一つが検索によって出てくる画像だ。  例えば、「○○ってどんなところですか?」ときかれたら 画面を共有し、その場で検索。 画面いっぱいに広がる名所やグルメなどに皆さんから歓声が上がる。  今日は皆さんのお国での地元で有名なグルメの話をしていた。 参加者の皆さんは日本語レベルが初級で日本語の語彙数がまだ少ない。 それ故かガッツリお国の発音で名物を伝えてくる。 聞き取る日本人側はすぐ思う。 「あっ、これは日本

          オンライン画像でクイズ大会

          アニメ界の真心も贈りたい

          私にはアメリカ人の友達がいる。 彼女はアニメが大好きだ。 私の何倍もアニメに詳しい。 その彼女から毎年恒例 クリスマスプレゼントのリクエストがきた。 どうやら「ハイキュー!!」という作品のグッズがほしい模様。 調べてみたら色々なキャラが出てきた。 推しは誰か訊いたところ 「In Haikyuu my favorites are Shoyo Hinata, Nishinoya, and Kenma」 と返ってきた。 私はキャラ名さえ控えていれば大丈夫だろうと スマホ片手にJ

          アニメ界の真心も贈りたい

          お菓子なら好き

          外国籍の皆さんと話しているとき、 唯一全員の変顔を一斉に見られる機会がある。 それは苦手な日本の食べ物の話だ。 「納豆」「梅干し」 この2大巨塔はその語を発しただけで 皆さんの眉が中央に集まる。(笑) 最近は「生魚」や「生卵」にも 人をしかめっ面にさせる効能があることを発見。 2大巨塔ほどではないが生ものに抵抗がある人が 多くいることを知った。 しかし、この中で形を変えると受け入れられるものがある。 それが梅干しだ。 私は海外のミュージカルの招待券を頂いたことがあり、