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トクヴィル「アメリカにおけるデモクラシーについて」 ~民主主義は至高の政体にあらず~

日本の老舗保守系ネット番組「チャンネル桜」の【伊藤貫の真剣な雑談】コーナーで、トクヴィルの「アメリカの民主主義」の解説を見た。

アレクシ・デ・トクヴィルは19世紀の政治思想家。フランス革命の頃の人
アメリカの民主主義」を著したのは1835年で今から190年も前のことである。

ウクライナ戦争を巡るプロパガンダ戦の中で「自由と民主主義の国 vs 権威主義的な国」というような構図が語られることが多い。しかし、そもそも「民主主義、リベラリズム」というのはそんなに良い物なのだろうか?

伊藤貫さんの解説ではアメリカの現状を踏まえてトクヴィルの予測の正しかったことが語られる。

プラトンの「国家」でも語られているように、民主主義が求めるのは「自由」。しかしこの「自由」が果てしなく求められた先にあるのはディストピアになるのかもしれない。

トクヴィルの結び

「今日、地上に二大国民があり、・・・(中略)・・・その起点は異なり、とる途は違うが、おのおの、秘められた天意により、いつの日かその手に世界の半分の運命を握るべく召されているかに見える。」

これが、トクヴィルの「アメリカにおけるデモクラシーについて(中公クラシックス版)」の結びである。

この二大国とはアメリカとロシアだ。冷戦終結でいったんは決着がついたかにみえたが、実は終わりなき戦いなのかもしれない。

チャンネル桜 【伊藤貫の真剣な雑談】

前編:

後編:

【アメリカの民主主義】の日本語訳

プラトン「国家」

第八巻 十章~十三章 民主制国家と民主制的人間。


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