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画像生成AIについてイラストレーターが考えた

最初に、私は私が好きな方法で絵を描きつづけられればいいや。業界のこと未だにわからんし背負ってないし。怖いこと言われたり言ったりして絵を描いたり家族と過ごす時間がなくなるのが嫌だな。私はめちゃくちゃ自分の絵を愛しているし、自分の絵を見たいがために描かなければいけないイラストレーターという職業を選んだ。イラストレーター人生が簡単に終わっていいとは思ってない。でも現実は見ていたいと思う。描かなくなったいつか、AIを駆使して切磋琢磨してる若手イラストレーターに「私も昔は描いてたんだよ。苦労して腱鞘炎になって…。今の若いやつは…」などとは絶対に言いたくない。

技術は清濁飲み込んで発展していく。止められない。上手く活用して生き残るか、今までのやり方で生き残れるか、別の職業を探すしかない。好きなように描いてるんだ。私の絵に商品価値が無いということなら仕方がない。今のままでも小銭は稼ぎ続けられるかもしれないし、旧時代の遺産として奉ってもらえる可能性もゼロじゃない。絵が描けなくて死ぬわけじゃない。転職したら私は面倒くさがって絵を描かないだろうな。だから、いま出来るだけ描こうと思う。

私はデジタルで絵を描く人間だけど、もう正直AI絵と人間絵の区別ついてない。「情熱」とか「愛情」とか「性癖」とかを人間が描いた絵には感じるというが、それは人間が描いたと知ってるからではないか?そりゃあ色々詰め込んで絵を描いているけど、それを感じるかどうかは受け手次第だからね。正直私にはわからん。

以前は油絵を描いていた。油絵を描いてた時は下地が消えるまで背景を均一に塗るので1日以上掛かった。乾かして塗っての繰り返し。でも、デジタル絵を描きはじめた時にバケツ塗りをずるいと思ったことない。デジタルだからアナログより愛がないとも思わない。どちらもめちゃくちゃに可愛い。アナログで描く時とデジタル絵を描く時は、そもそも考え方が違う。力を込めるところが違う。

新しい技術も受け入れられる人が受け入れて発展していくのではないかな。いまデジタル絵が流行っているからといってアナログ絵描きはいなくならない。仕事をもらえる人はもらえる。それは伝統工芸だってそう。デジタルで出来るだけ手描きっぽく拘る人はいなくならない。好きなように描き続けることが「守る」ってことだと思うよ。汚い言葉で誰かに噛みついたってしゃあない。

徒然なるままに考えというか思いを書いてみました。

最後に
私がほとんどの絵をXからさげているのは、学習禁止というより画集をだす予定だからです。能動的に学習されようとは思わないけれど、ネット上に絵を晒している以上ノーリスクではいられないでしょう。

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