というわけで新作をリリース&無料キャンペーンやってます。

期間は18日夕方17時頃まで。最近だとリリース後即無料キャンペーンは珍しいかも。久しぶりの新作だし、って感じ。

タイトルは「米と大豆のハナサカ娘のすべて」。先日の某オンラインイベントで発表した通り、ベトナム人実習生の女の子が味噌作りに挑戦するお話です。まさかのグルメ小説という、ね。
あとがきにも書きましたが、ケータイ小説時代の「水底の春」という小説をカリカリにチューニングしたというか骨格以外をすべて取っ替えたというか。ティーンの青春小説が原型だったんですよ。キングの超有名作の影響を多分に受けたやつ。
前から発酵系の仕事をする実習生の話をやりたいと思ってて、そこにうまくマッチしたというか。いや違うな。実習生視点で描き切る自信がなくて、このフォーマットを利用した部分もあるな。要するに女の子の仕事を営業の青年目線で描いてるんですね。ストーリーもそこから演繹的に組み立てました。
「テーブルの上のスカイラーク」「うちの親、出馬するらしい」と同じアングルです。読んだ人にはわかるかもしれない。

あとは某公募の落選作という。某社リスペクトで車田正美ネタぶっ込んだり色々やった形跡が残ってるし、楽しめると思います。作中のなろう系小説は三人称で書き進めていれば、あるいはちゃんと引用のかたちにできたかもしれないんですけど、それは作品の根幹に関わる部分だったので断念。ボリュームもキリがないし。
醸造系のネタも地域ネタもウケると思うんですけど力及ばなかったですね。かなり個性的なテーマだとは思っています。当初のイメージではもっと祈るような静かな物語になる予定だったんですが、そうならなかったのは主人公の性格によるものかもしれない。それも「味」と思っていただければ。

タケマエさんの表紙イラストも実はだいぶ前に出来ていたんですが、ちゃんと世に出すことができて良かったです。今回もちゃんと取材までしていただいたみたいで、その上で本当に良い絵を描いていただいて感謝です。

あとは舞台の松浜ですね。ちょいちょい仕事で寄る機会があって、個人的にすごく好きなんですよね。阿賀野川の河口で対岸に新潟の市街地が見えて、新井郷川とか分水路とかで水辺に囲まれていてすごく好み。あと色々読んでいる人はわかりますが、私は空を見上げたり夜風に当たって過ごすのが好きなんですが、そのシチュエーションにもドンピシャで。飛行機見上げるのも好きですしね。
JRの駅が近ければ市内で住みたいエリアぶっちぎりNo.1なくらい。当初は上古町とか長岡の摂田屋とかいくつか候補があったんですが最終的にここで決まりました。

そんなこんなで、興味のある方は是非、DLして読んでいただければ幸いです。