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逝き方は生き方。ありがとう

令和元年06月19日(水曜)
95歳になる爺ちゃんが永眠しました。

命の尊さ
命の儚さ
命の美しさ

最期まで爺ちゃんらしくてカッコ良かったです!

06月07日に、あお君と美味しそうにヤクルトを飲んでいた爺ちゃんに別れを告げて、ハワイに行く為に京都に戻った私たち。

06月07日に「爺ちゃんと離れる不安」を感じていたのに、ハワイ行きが決まっているからって言う理由だけで、その心のザワザワには触れる事なく京都に戻った私。
しかし、なぜか私もトミーもハワイ行きにワクワクしているはずがどこかワクワクしきれなかった。

きっと爺ちゃんからメッセージだったんだと今は思える。

06月15日にトミーとあお君と3人でハワイ前にとりあえず爺ちゃんに会いに行った時に、ハワイ行きをキャンセルした。
その時の想いはブログにて
https://note.mu/niiiiiiiiii/n/na2de01ccd8c5

全ては決まっていたんだなって思う。

私たちが実家に06月15日戻り、その4日後に亡くなったが、ハワイ行きをキャンセルするくらいだから爺ちゃんの【今】から逃げずに向き合う寄り添う事が出来た。

最初は…
爺ちゃんに、少しでもあお君を会わせて笑顔になってほしい。
あお君にも爺ちゃんと少しでも過ごし思い出をつくってほしいって思ってた。

しかし、すぐに自分の心のザワつきに気づく。

【私が、爺ちゃんとの時間を大切に過ごしたい】

その心を素直に受け入れた。

あお君がいるとゆっくり爺ちゃんとの時間を過ごせないので、あお君は朝と夕方に飽きない程度に過ごすことにして、姉と交代で爺ちゃんのそばに寄り添うことにした。

この判断が出来たのも本当に良かった。

ちゃんと、大切なコトって自分の心が教えてくれているって実感した。

また、友人が「病室からなかなか出れない時は、爺ちゃんが引き止めているのかもしれないので、その心に従ってあげて」って教えてくれたのですが、亡くなる前夜がまさにそれでした。

あお君が午睡した間に、私が病院に向かい爺ちゃんと2人で過ごしていた。
やっぱり2人でいると、不安と寂しさで押しつぶされそうになるが、なかなか病室を出れなかった。

なので、姉に連絡して「交代したい」って伝え、尚且つ「病室で交代したい」って無意識に伝えた。そして、姉が来てもなかなか帰れなかった。

また、残された姉も全く同じで19:00過ぎても帰ってこなかった。帰れなかったらしい。
けど、爺ちゃんに「爺ちゃん大丈夫⁈」「帰るけどまた明日お話しようね」って言うと頷いてくれたから帰ってきたらしい。

そして、次の日。
また姉とあお君と病院へ…
畑も手伝いたいし、とりあえず早めに病院行こうって行って8:30過ぎに家を出た。
きっと、ここでも爺ちゃんに呼ばれてたんだと思う。

9:00くらいに病院に着くと、前の日と変わらない爺ちゃんがいた。
「あお君もいるよ。わかるよね⁈」って言うと頷いてくれていた。

なのに、その後急変。
呼吸の仕方が変わり、静かになっていく。

異変を感じた私は、必死に爺ちゃんに声をかけた。
「爺ちゃん大丈夫やよ。1人じゃないよ。寂しくないよ」って。
その声かけに、口を動かしてくれていた。
聞こえているし答えてくれている。

爺ちゃんは、私たちを待っててくれていた。
姉との約束を守ってくれてた。

「明日も一緒にはなししようね」

ちゃんと、会話してから旅立ってくれた。

最期は、本当に静かに安らかに眠るように息を引き取った。

私たちが来るまで、必死に生き抜いてくれた爺ちゃん。最期までカッコよかった。

絶食になってから4日目だった。
その後は、点滴とかも身体中で抵抗して拒否し続けてた爺ちゃん。

最期まで逝き方を自分で選んでたんだと思う。

爺ちゃんが、寄り添い方や向き合い方を教えてくれた。命をかけて、私に【逝き方で生き方】を教えてくれた。

痛みが嫌いな爺ちゃんの最期が、苦しむことなく安らかに逝けたコトが救い。
苦しかった時間も短い方だったはず…

爺ちゃんが居なくなって寂しいけど、私の心は安心感が強い。全てに感謝が出来ている。

爺ちゃんの【今】から逃げずに、全てを受け入れて向き合えたからこそ、後悔がない。

看取りを経験させてくれた爺ちゃん。
私の心に爺ちゃんの生き様が刻まれた。
きっとこれから先、爺ちゃんの想い出が全て感謝感動に変わっていくんだろうなって実感しています。

【最期よければ全て良し】って言うけど、今すごく実感しています。

最期に、自分の想いを伝えて寄り添い続けられた事で爺ちゃんに対する感謝が溢れていて、どの思い出を思い出しても全てが感謝に変わってます^_^

爺ちゃんありがとう

今日は初七日。
今日まで、姉や叔母が泊まっててくれたが、1人ずつ帰っていく。

なので実家に残る両親と婆ちゃんは急に寂しくなるので、私はしばらく実家で過ごす予定。

爺ちゃんのおかげで、家族で西澤家の話が出来て家族の絆が深まっています。
爺ちゃんの昔話を聞けば聞くほど、感謝が溢れる。

命がけで家族を守ってくれた爺ちゃん。

その爺ちゃんの昔話をしながら、祭壇と仏壇の前で食事する時間が幸せだった。

大切な人との時間を大切にしてくれるトミーにも感謝。

ゆっくり平常に戻っていきたい。



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