読書のお供にストーリープロッターを使う話

ストーリープロッターとはなんぞや

「物語のあらすじや世界観・登場人物の設定をまとめておける」アプリです。なので、創作をしない人はだいたいが知らないと思います。

プロットとは、小説や漫画を作る前段階の構想などを記したものです。
漫画の場合はプロットを元にネーム(作画に入る前に、コマ割りやキャラ・ふきだしの配置を決めたり表情やセリフなどを練る段階)を作るため、「漫画を描くための設計図」と説明されることが多いです。

いろいろまとめておけるから自分の作品の設定資料集ができちゃうので、制作時に困ることを減らせるやつです。
出来事の時系列もまとめられるので、「実はこの時、こっちではこういうことが起きていた」という場面で登場人物の行動にズレが起こらないように気をつけることができたり、物語を俯瞰で見ることで登場人物の感情の変化の流れを通しで確認できるようになります。
最近ではAIが搭載されて、相談相手にもなるようです。

これを読書にも使うという話です。

読書のお供にストーリープロッター

複雑な人間関係が織りなす愛憎劇では、人間関係が複雑すぎてこんがらがってしまうことがあります。そういう時は状況を整理するために、ストーリープロッターを使います。

こちら↓は、とある小説での人物相関図を作ったものです。

これで作品がわかったらすごい

・アイコンを設定する
・矢印の色を変える
(矢印も数種類ある)
・グループ分けで所属集団を作る
これだけでも、複雑な家族関係も各地で巻き起こる恋愛模様も一目瞭然です。うわ〜、愛憎渦巻いてんな〜!

この小説は挿絵がないのでアイコンは未設定ばかりなのですが、フリーアイコンでキャライメージに合うものを探すなどして設定すると、もっと見やすくなると思います。(なくてもアイコンの下に名前が表示されるので問題ないです)

ちなみに❌は死亡者(開始時点で死んでる人と、作中で死ぬ人)なのですが、最後まで読むと2人増えます
まとめるのは最後の時点の情報にするか、途中にするか(=オチのネタバレをしない範囲)が悩みどころなんですよね。自分の理解用なのでネタバレしてもいいんですが、振り返ってみた時にオチまで見えてしまうのが、なんか……無粋っていうか……。

キャラの個別ページはこんな感じ。

基本的には「詳細」に描写をまとめるくらいにしか使っていません。項目がありすぎるので。この下にまだまだズラズラ〜っと続きます。
使わないものは一番上の「テンプレートの編集」で削除したり項目名を変えたりもできるので、すっきり整理したり、自分好みにカスタムもできます。

時系列のページはこんな感じです。

読者の立場だと「何月何日に起きたのか」は書いてくれないとわからないので、使うのはなかなか難しいです。(日付がわからなくても、年だけでも年月だけでも登録できます)
殺人事件だとアリバイの確認に使えそうですね。

これがあれば、内容をじっくり理解しながら読み進めることができますし、話やキャラの気持ちの流れにちゃんと筋が通ってるのか確認することもできます。嫌な客かな……。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!