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映画感想:ゴジラ-1.0

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映画感想:ゴジラ-1.0


感想

見てきました、ゴジラ-1.0。
まずは、シンプルは感想を述べると
面白い映画でした。
感触的には朝ドラのゴジラ版。
「シン・ゴジラ+この世界の片隅に」
という形式に山崎監督コーティングを
した作品のイメージを受けました。

今回の設定は山崎監督の得意な
時代設定にしたのは
やっぱり正解だったなと思います。
もっと言うと戦後直後というのが良かった。
その時代だからこそラストの展開へと
繋がると思いました。

過去のゴジラ作品に対して自分が
感じていたのは、
その時代を映画に封じ込めた
イメージを感じているのですが、
今回の作品はそういった意味では、
制作年・公開年と舞台設定が
年代違うというのは
新たな挑戦だなと感じていました。
だからこそ山崎監督は
ピッタリだと改め認識しました。

今回のゴジラが他のゴジラ作品と
大きく違う部分をあげると
ゴジラと人間との距離感。

過去作で本作と同程度の
距離感で被害がある国産作品を
考えてみると
ゴジラVSキングギドラの一部と
ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃
くらいなのかなと思います。
本作はそれが異様に近い。
ゴジラ映画というよりも
どちらかというとモンスター映画に近く、
98年版ハリウッドゴジラに近いのかなと
感じてしまいます。
ただ、全然テイストが違いますが。

演出は
人間ドラマパートについては
人間味の演出が強い作品だなと
感じました。
ただ、それが悪い方向に作用して
いなかったかなと思います。
よく、叫ぶシーンが日本の演技だと
多いというところではありあますが、
そこが個人的にはマイナス評価には
繋がってはいませんでした。

肝心のゴジラシーンですが、
山崎監督が得意な
船や戦闘機を使うシーンや
海を舞台したシーンは流石だなと感じました。
特に戦闘機のコックピットとゴジラが並ぶシーンは
シン・ゴジラでもございましたが、
遠景にゴジラが映るシーンは非常にいい。
それを自然とシーンにインサートできるのは
よかったかなと思います。

若干、短所に触れるのであれば
人間ドラマが肌にあうかあわないか。
CGの使用量が多い為、若干、軽さが気になる人もいるかも。
と思ったりしました。

それにしても
2014のゴジラから放射火炎大喜利が始まり、
今回もひねっておりました。
個人的にはそのどれも凄いなあと感じました。
本作でもそのシーンは工夫しており、
そうきますがと唸っておりました。

ラストの描き方についても
あるワンシーンを残していたからこそ
あれはありかなあと思ったりします。

それにしてもシン・ゴジラときてゴジラ-1.0と
くるとハードルが更に上がったか、
高い水準を維持されている状態なので、
次の作品も期待されるだろうなあと思います。


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