親にカミングアウトしたとき(母ver)

1ヶ月ぶりとなります、今回は真白の担当回です。
今回は、私が経験したカミングアウトについて記したいと思います。
カミングアウト…?何を…?って話ですよね。
まず前提情報として、私の性自認と性的指向のお話をする必要があります。
私の生物学的な性別は女性です。しかし、心は女性であることに違和感があり、現在は最もしっくりくると感じる「男性寄りの中性」という風に自分のことを表現しています。また、「パンセクシュアル」であるということも私の性質の1つです。
これらのことをはっきりと自認したのは大学1年のときでした。

カミングアウトのきっかけ

私は、大学から親元を離れ、簡単には帰省できないような遠距離の土地に進学しました。もともとジェンダー論に興味があったため、そういった講義にも参加しつつ、自分の性自認や性的指向に悩みながら大学1年時を過ごしていました。
私はよく母と電話するのですが、母は会話の中で「彼氏」「結婚」「孫」というキーワードを頻繁に使います。
例えば、「いい感じの人はいないの?」とか「孫ができたら〜(仮定の話)」などです。
また、長期休みになると、実家に帰省するので親とご飯を食べる機会も多いのですが、そういうときでも恋愛や結婚の話は尽きませんでした。
母が心配してくれているのは十分に伝わっていたので、カミングアウトする前の私は苦笑と話題逸らしで何とかかわし続けていたのですが、徐々に疲弊していってしまいこう考え始めました。

「私って母にすら嘘をつかないといけないぐらい誇れない人間なのか?」

母は愛情深く、基本的になんでも受け止めてくれる人なので、自分が隠していることはそんな人にも話せないようなうしろめたいことなのかな?と思ったんです。
そして私は母に電話で全てを話すことを決心しました(直接だと色々怖かったので)。


いざ!

決行の日は決心してから割と早めに訪れました。定期的に来る電話の会話の流れで、結婚や子どもに関する話題になったのです。以下は当時の会話の再現です。

母「今はあんまり興味ないかもしれないけど、将来的には彼氏を作って、結婚して、子どももいたらいいね〜!真白が仕事で忙しくても、お母さんが孫ちゃんの面倒はみてあげるから大丈夫!楽しみだな〜!😆😆😆」

私(ここで言うしかないな……)
  「あのさ、ずっと言ってなかったんだけど、私パンセクシュアルっていって、男性だけじゃなくて色んな性別の人のことを好きになるんだよね。だから、あんまりご期待に添えないかもしれない。あとついでに言うと、私自分のことを女性だと思ってなくて男性の方にちょっと寄ってる中性だって思ってる。」

…畳みかけすぎですよね。明らかに情報過多。実際はこれをスラスラ言えたわけではなくて、感情がぐしゃぐしゃになりながらなんとか伝えた感じでした。

母は、最初理解するのに時間がかかっている様子でした。「男の人は好きになれないの?」などの質問はありましたが、少しずつ受け止めていき、最終的には「真白が幸せであることが一番大事」と言ってくれました。

隠し事がなくなった分、今では母とより一段と良好な関係が築けているように感じます。母も思うところは色々あるのでしょうが、私の気持ちを尊重してくれているのでありがたいです。本当のことを話して良かったなと思わせてくれた母は偉大です。

今回は、母にカミングアウトしたときの話でしたが、次回は父にカミングアウトしたときの話を書きたいと思います!母とはまた違った反応だったので書きがいがあります。あとは、カミングアウトを誰かにしたいと考えている人向けのちょっと有益な情報も今後書けたら良いなと思っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
次回の担当はシロクマさんになります!
前回のシロクマさんの記事はこちら↓

おもしろいので是非読んでみてください!
では!