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最高のご褒美

昨夜のライブ 素晴らしかった
最高のご褒美をもらったよ

その場だけでなく、
今でも私の耳の奥には
生ギターの音とリズム
私の中に詰まっていた何かを押し出すような高音ボイス
私のお腹の中で暴れていた何かを優しく包み込んでくれる温かい声

予想してもいなかった感情があふれ
予想していたような号泣する場ではなかった

まず、当日朝 諦めかけていた美容院に駆け込んだ
何年ぶりだろう 髪を切ってもらうなんて

母と先住犬(ロイ)を立て続けに見送った私は
もう私の役目は終わり、何もする気がおきなくなった

その状態が長く続きすぎたせいなのか…
気がつけば
私は人の中にいることが恐ろしいと感じるようになってしまった

誰からも責められてなんて居ないのに
誰も見ても居ないのに
電車に乗ることも、人混みの中にいることも
息苦しさを感じて、避けるようになっていた

だから、美容院すら怖かった場所
それなのに私は自ら出かけていった

肩下15~20センチに自分で切っていたんだ
自分じゃできない髪型にしたくて、
思いっきりショートに!

髪を切ってスッキリしただけでなく
美容院に来た自分にもスッキリ



そして、待ち合わせ場所で
今日ご一緒してくださる方とのご対面

お相手の顔を見て思ったこと
 懐かしい
初めて会ったのに、いつも写真で見ているワンコの顔とたぶり
とても懐かしかった

大した挨拶もしないまま
お互いにあふれてくる話を止まることなく
話し続けながらの道中


会場は日本橋
駅を降りて、どっちに向かっていいかわからず
スマホのMAPの使い方もたどたどしい二人
こっち?あっち?
プチ迷子とでもいうのかな
都会の真ん中で、開演時間間近というのに
汗をふきふき、ウロウロしてた

私は自分が思っている以上に興奮状態だったみたい
気持ちばかりが先走ってしまって
日本橋の真ん中で2回もすっ転んだ!
膝が小刻みに笑ってしまって、思うように足が前に出ないような状態で
一緒に居た人が逆に恥ずかしかったんじゃないかな
 ごめんね


会場には10分位遅れて到着
すでに始まっていたので、
他の人に迷惑になってしまうから
壁際に立ったままでもいいかな~ なんて思ってたけど
気づいたスタッフさんが案内してくれて
無事着席

私たちは汗だくで心の準備もないままにも関わらず
1曲目の途中から瞬間的に素敵な音と優しさの詰まった空気に包まれた


ハナコの分身ちゃんを胸にかかえ
ハンカチを手に
号泣する気満々な私

でも拍手するにも、手拍子するにも
やりにくいので、分身ちゃんは服の間にはさみ
胸にハナコの温かさを感じながら
1曲1曲を噛みしめるように
大切なものを受け取るように
周りの人達に合わせて自然に立っていた

でもね、
素晴らしい歌声とギターの音に酔ったように
フラッとする感覚があったので
みんな立ってたけど、座っちゃったんだ
のりが悪くて申し訳ないなって思ったけど
貧血を起こす直前のような感覚だったから…


ハナコと別れた悲しみをきっかけに出会った
吉田山田という二人から出てくる歌詞
どれだけ慰めてもらっただろう

それを生で聴いている
その私はハナコのことばかりを考えるんだろうと思ってた

実際は、違ったの
ハナコのことも忘れてはいない
けど、ハナコメインじゃなかった


もちろん泣いたよ
でも、号泣という激しい涙ではなく
そっと目の端に現れて、そっと流れ落ちていく
そんな温かい涙

自分の通ってきた道、
ここまで経験した事
どれも「これでいいんだ」そう感じた

ココに来れてよかった
ココまでの道を頑張ってきてよかった


ハナコとの時間も私の一部
母を介護していた期間も私の通ってきた道

どこかに反省や後悔がつきまとっていた

昨夜 吉田山田のお二人が送り出してくれたパワーは
マッサージを受けているかのように
体中の余分な力がぬけて
詰まっていたものが流れ
裂けていた穴を優しくふさいでもらった

そんな時間だったんだ
とてもとても大きなご褒美をもらいました!
ありがとう

外に出た時の日本橋の空は
とってもキレイだった
気持ちと同じでスッキリしているように見えた


その後、興奮冷めやらぬ
数時間前に初対面だった私たちは
ビールを水のごとく飲み
回転寿司を食べ
居酒屋に移動して、何を話したのか覚えていないくらい
喋り続けた
お互いに二言目には
「ありがとう」と繰り返す

もう長い友人のようで
何でもわかってくれる友のようで
今日会ったばかりの関係とは思えなかったよね

「また会おうね」
人が怖かったはずなのに、
人はこんなにも温かく心を満たしてくれることを
深く感じる一日だった


今日になって気づいたことがあるの

ライブ会場を出た日本橋の真ん中で
シーズーを散歩させている人に出会った
歩く後ろ姿が懐かしくて、行きたい方向とは違うのに
二人でフラフラとついて行ってしまった

会場から電車に乗り
別の場所で行こうと決めていたお店に向かっていた時
白いフワフワのワンちゃんとすれ違った
ワンちゃんの方が立ち止まり、私の足元に来る
許可を頂いて、触らせていただいた

フワフワで、モフモフで
サラサラで、プヨプヨしてて
一瞬にして、二人とも涙目に


ライブの余韻が心地よすぎて
この一件忘れてたんだけどね

これって、
日本橋のシーズーは、ハナコ
公園で出会った子は、くまちゃん
それぞれがワンコとして会いに来てくれたんだ
思い出させてくれたんだ

そう思ったんだ
絶対そうだよね
(二人とも泣いてしまう「おばけ」
 昨日はワンコとして来てくれたんだね)


ライブに行けたのも
吉田山田というミュージシャンを知ったのも
美容院に行けたのも
初対面の友と楽しい時間を過ごせたことも

全部ハナコとの別れが引き金
悲しく淋しいことばかりじゃなかった
遺していく私を心配して
ハナコが本当に本当に多くのプレゼントをくれている

ありがとう
ありがとう

頑張れる
これからも前を向いて歩いていきたい
そう思わせてくれた全ての人に感謝しきれません


長いお留守番をしてくれていたヒナコも
お利口さんしてくれてました
ヒナコにも ありがとう



今日も一日ありがとう

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