水槽

虚しさを炭酸に溶かして
しゅわしゅわとあがる気泡
喉に刺激を感じつつ
こてん、、なんて
毒でも仰いだ みたいに倒れてみたり

言葉は異空間を
漂って泳ぐ金魚か海月のよう
ぷかり、ぷかり
浮いて、流れて

嗚呼 まるで
カクテルグラスの水族館にでも居るような
そんな窮屈さ

ベランダを覗けば
真っ黒な水槽にわたしが沈んでいた

(2022.07.31)

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