VIDEO AVANTURES 第四日


Here is your random fake-giallo:今日のランダムジャッロは…「Traces of Dark Red on a Frozen Landscape

Directed by
Stefano Giocomonte

A psychologist is kidnapped and is presumed dead for twenty years. An alcoholic medium is attacked by a shadowy figure,because she is presumed to know something about the the mystery. Despite several false leads,she discovers that the presumed victim,the psychologist,is in fact a maniacal killer,and is still on the loose!」サイコロジストが実は殺人鬼…

VIDEO AVANTURES 第四日めは…

『SIEGE』(ポール・ドノヴァン/1982)

ポール・ドノヴァンと言えば日本では『SIEGE』、邦題『真夜中の処刑ゲーム』(1982)だけれど、邦題がついているものは何本もある。 そのうち観たいタイトルは…『機甲戦虫紀LEXX』(1995)だけどTV番組で観れない。でも『真夜中の処刑ゲーム』も日本では最初はテレビ公開のみだった。 以下、軽いネタバレありなので、気になる方は実際に観てから以下を。警察が機能しなくなった街。なぜ。警官のストライキか…そんな街に現れる凶悪過ぎる、というより謎にあまりにしつこい自警団に襲われる。 冒頭の分厚くごてごてのやっすいシンセ。音楽はピーター・ジェレミン、ドリュー・キング。 バイクをロープでばきばき持ち上げる無理。映画のスタートとして強いのかどうかわからないが、とぼけてかつ分厚い音楽がどうしようもなくて。それが余計だよなーと感じる自分もいる。
籠城するマンション側六名(逃亡者一名含む(対襲撃側超自警団六名(裏ボス含む)。 マンション側の臨時工作武器(襲撃側表リーダーを感電死させる)よりメンバー構成の差が気になる。 襲撃側超自警団は五名死亡、一名生き残り、籠城マンション側二名死亡。 超自警団は裏ボスを除けば、いけいけのリーダー以外は皆命令に従うタイプ。マンション側はそもそも警団ではないので皆ばらばらな。そんなばらばらなメンバーをまとめ上げるリーダーはキスをし過ぎだが、超自警団側は裏ボスと狙撃者以外は統率がばらけているけれど、そもそものバー襲撃自体もノープラン。超自警団側はリーダーが感電死してからはさらにばらばらに。裏ボスの普段の仕事が気になるが。 42日に渡る警官のストライキがあまりに長いが、襲撃側に警官がいたことがわかるラストで、闘いの終わらなさが。にしても警官のストライキについて字幕以外の描きがまったくない。
 籠城マンションの孤独な長い夜感はかなり出ていた。 マンションの階段の手すりがかなり禿げている。 ビオオンビゴゴンビヨヨヨヨオーンな音が途中からぶよぶよぶよよ〜んでこれらの音をテレビ放送で一時間半にも渡り日本中で皆が無理やり聞いてたのかと思うと…そもそもこんなビゴゴンばかりの音楽でない音レコードなど一部の人以外は世界でも聴く人はいないだろうから。
 そう考えると映画音楽ってすごいというか勝手というか強引というか。特にビヨヨヨヨオーンの後半の引き延ばしとかひどいですよ。特に最後の最後のヨオーンンンンの延ばしは。本作で唯一ここだけは笑ってしまった。最初から我慢はしていたのだけど。 身近な社会で警察がもしまったく機能しなくなったならどうなるかをいろんな移動先で考えてきたけれど、土地によってかなり感じ方は違う。本作では街自体は静かだったけれど。
そんな本作はなぜか2024年に映画館で実際に公開された。

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