VIDEO AVANTURES 第三日


Here is your random fake-giallo:今日のランダムジャッロは…「Your Face is as Still as the Calm Surface of the Lake,But Your Heart is a Killer with Teeth of Glass

Directed by
Alfredo di Bigbadwolff

...Who's Alfredo di Bigbadwolff?A young model is butchered in the style of a killer who terrorized the neighborhood many years ago. An American student becomes inadvertently involved in the killing;and he discovers that he himself is actually responsible for the crimes!」Who's Alfredo di Bigbadwolff? ってのが無責任極まりなくていい。無責任というか意味が無い。

 VIDEO AVANTURES 第三日めは…『violame』(Virginie Despentes、Coralie Trinh Thi/2000)

MとN二人の女性。 セックスと殺しのリズムがだらしなさ過ぎる音楽と共にずぶずぶに。特にやたらに死んでいく人間たちとそれにかかる音楽の軽さ。MとNは出会い、盗み、殺し、Mは殺され、NはMを燃やす。 観返していると二人の車運転シーンのなんも考えてない時間がひたすらに得難く。そこでかかるやっすい音楽の盛り上げからの海到着。 ヴィルジニー・デパント。映画製作は本作だけなようだけど、翻訳されてるのだけでも読んでおきたい。 『キングコング・セオリー』King Kong théorie 2006年(2020/柏書房) 『アポカリプス・ベイビー』Apocalypse Bébé 2010年(2021/早川書房) 『ウィズ・ザ・ライツ・アウト ヴェルノン・クロニクル1』Vernon Subutex: Volume 1 2015年(2020/早川書房) 『ジャスト・ライク・ヘヴン ヴェルノン・クロニクル2』Vernon Subutex: Volume 2 2015年(2021/早川書房) とりあえず『バカなヤツらは皆殺し』は取り寄せた。本作でのひたすらだらしなくきれない音楽の半端さはひたすら続く。こんな音楽の入れ方もあり得るんだと。そしてまた転がる死体が二人の前に。 話しかけるだけで速攻で殺される男もいる。 二人がare you nuts? などと会話しているが、とにかく音楽、やたらに盗みをし、ゲームをし、セックスする二人の時間の中で彼らの言うwaste of time … … …爆笑の殺人フェラ。 彼女たちの殺し方には強い理由がないように見える。彼女たちはもう我慢するのを辞めた。『二トラム』(ジャスティン・カーゼル/2021)と比較するとどうだろう。 観返してみるとさらに力があり。そのだらしない音楽たちのあまりのしつこさと彼女たちのつかの間の笑顔。音楽はなかなか途切れそうで途切れない。 彼女たちの殺しの決断の早さというかそもそも考える間もなく殺すのとスポーツそのものに見える交わりを何度も観た後に『哀れなるものたち』(ヨルゴス・ランティモス/2023)を観ると、どちらが人造人間かわからなく… そして『DEATH GAME』(ピーター・S・トレイナー/1977)に出てくる二人の女性に比べて、映画っぽくないところ。それは音楽の使い方も。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?